14 / 26
14
しおりを挟む
「どうかなアレン君、今日の食事会は。少しは楽しんでもらえたかな」
ルシアンが食後のお茶を飲みながら声をかけてきた。
正直、楽しくない。何をしゃべったかもほとんど覚えていないし、もう今すぐ帰りたいくらいだった。
「お友達と一緒に晩御飯っていうのは、なんだか楽しいですね!ねぇ?アレン君?」
「あ、あぁ。そうだね。…うん。楽しいな。こんな食事をずっと前から望んでいたのかもしれない」
脳裏に一瞬、残飯をむさぼる自分の姿がよぎった。前世ではこんな温かい食事、記憶にほとんど残っていない。家が没落する前も父上たちはなんだか忙しそうだったので食事は1人のことが多かった。
ステラの笑った顔を見て声を聞いて、15歳程度の精神年齢と言われたことはなんだかもうどうでもよくなってきた。せっかく大好きだった、憧れだったステラと夕食の場にいるんだ。今はこの時間を楽しまないと損だな。前世ではダメだったけど、今回は今のところステラたちとも仲良く出来てるし、前の自分なんかじゃなくて、今を年相応に成長できればいいんだ。
「ルシアンさん!今日は楽しかったです。お誘いいただきありがとうございました!」
「うんうん、それはよかった。それじゃあ早速で申し訳ない。本題なんだけど、この間話した何か欲しいもの、僕にできることであればできる限り協力する、って話、覚えているかな?」
「はい。覚えています。…一応、考えてきました。」
フェリシアを助けたことに対するお礼、としてルシアンができる事であればなんでもしてくれるということだが、正直迷った。子供の目線で何を伝えたらこの先の未来にいい影響を与えられるのか?どうすれば未来は俺にとっていい方向へ変わるのか?ホームレスになる未来を回避するための最善ルートの答えを。
「アレン君は、パパに何をお願いするの?私なら新しい本をたくさん買ってもらうんだ!」
「私なら、パパに魔法を教えてもらったり、もっと強くなるために色々教えてもらうわ!そうしたらステラを守れるし、今度何かあっても自分のことは自分で守れるもの!」
あはは…ステラにフェリシアらしい。まぁフェリシアと同じで、強くなるために魔法を教えてもらったり、なにか稽古をしてもらうのも悩んでいたのは事実だ。今の僕はあまりにも弱い。結局ミアがいないと何もできないんだから。でも、今変えるべき未来はそこじゃないと思うんだ。
「僕のお願いは…。」
ルシアンも、ステラたちもみんなが静かに僕の言葉を待っていた。これでいいのか?と今も疑問に思ってしまうが、ここまで来たら言うしかない。
「ルシアンさん。僕のお願いは、魔導研究の一時停止、もしくは大幅な遅れと、魔道具の開発をしないことです」
「っ…な!!き、君は何を言ってるんだ!!」
ルシアンは驚きを隠せず、椅子から急に立ち上がり声を荒げた。椅子は後ろに大きく転ぶと、その物音に気が付いたおばさんとミアが食器洗いから戻ってきた。
「あの研究は私を含め数人しか知らない極秘の研究なんだぞ!君のご両親はもちろん、国王にすらまだ話していないし、そもそもこんな田舎の子供が知っているはずがないんだ!どこでその情報を手に入れた!?」
穏やかなルシアンの態度が一転していることに気が付いたおばさんはルシアンをなだめに入った。ミアは俺を含めステラとフェリシアの子供たちをルシアンから遠ざけるように距離を取った。
「落ち着いて下さい。ルシアンさん、順番にお話します。」
俺はミアの手を振りほどき前に出ると、再び椅子に座った。ルシアンもおばさんに説得されながら、落ち着きを取り戻したようで、残っていたお茶を飲み干すと大きく息を吐いた。その顔からは先ほどのようなピリピリとするような感情は感じなくなっていた。
「すまない。取り乱してしまった。怖がらせてしまったことをお詫びする。ただ、あれは大事な研究でね。ようやく…ようやくなんとなく形にできそうというところまで進んでいたんだ。それをいきなりこんなところで『手を引け』と言われて、感情的になってしまった。驚かせてしまって本当に申し訳なく思っている。今更だけど、…君の知っている事を話してくれるかい?」
俺は黙ってうなずくと、ルシアンに魔道具の開発や研究について、可能な限りごまかして話すことにした。
人さらいの親分が転移魔法を使っていること。
森に転移魔法の残りがあって、それを運悪くフェリシアが発動させてしまったこと。
人さらいの親分は転移魔法を量産化することが、ルシアンならできると知っていたこと。
転移魔法は悪事に使われそうになっていたこと。
人さらいはステラとフェリシアのことをすでにマークしていて、今後誘拐しようとしていたこと。
などのことを、あくまでも人さらいの親分が言っていたのを聞いた。という前提でルシアンに伝えることにした。
「あなた…魔道具だなんて、そんなすごいものを作ろうとしていたの?」
「あぁ。僕はね、魔法が使える、使えない関係なく、みんなが暮らしやすい世界を作りたかったんだ。魔道具は力がない人にとって、大きな助けになる。そう思っていたんだけど、それは光の面だった。善行に使わない、闇の側面もあるし、それは魔道具によって想像以上の損失を生み出すかもしれない。…こんなことにも気がつけなかったとは…」
ルシアンは頭を抱えたまましばらく考え込んでいた。無理もない。自分の研究が将来大きな犯罪に使われる可能性がある、人さらいがフェリシアかステラを狙っていたのはルシアンの研究が原因だったんだ、大切な家族を危険にさらしていたのが自分自身だなんて言われたらダメージも大きいだろう。
「ミアお姉ちゃん。パパ、悪いことしちゃったの?‥アレン君に、怒られてるの?」
「いいえ、ステラ様。ルシアン様は大変すばらしい事をされていらっしゃいます。ですが、アレン様が今後もフェリシア様やステラ様がまた人さらいに狙われるのではないか?とルシアン様にお話しているんです。」
「わ、私が調子に乗って木に登って、こんなことになったからお父さんは苦しんでいるの?」
「いいえフェリシア様。むしろ逆でございます。いま、なにか大きなことが始まる前にルシアン様も、アレン様も事の大切さに気が付くことができたからこそ、未来の大きな失敗をしないで済むのです。聡明なルシアン様ですので、必ずアレン様のお言葉に耳を傾け、最善の答えを導き出してくださるでしょう。お二人は、素晴らしい御父上をお持ちですね」
心配そうなステラとフェリシアをミアが優しくサポートする。2人とも心配そうな顔だったが、いつもの笑顔を取り戻すことができた。
「あなた…」
おばさんがそっとルシアンの手を握ると、ルシアンは少しそのまま考えたのち、観念したかのような顔で僕らを見た。
「負けたよ。君が正しい。…あの研究は破棄しよう。犯罪に使われて多くに人が苦しむ技術など、あってはいけないんだ。まだ今の時代には早かったという事さ。それに、今可愛い2人の娘が笑顔でいるのはアレン君のおかげだ。
君の約束を守る、と私は言った以上、守るべき義務がある。約束も、家族の平和もな。」
「あなたっ!」
「パパ!!」
「お父さん!!」
ステラとフェリシアもミアのそばから走ってルシアンの元へ飛びついた。ルシアンは驚き、照れたようなまんざらでもない笑顔で幸せそうに笑っていた。
「や、やめないか3人とも…客人の前だぞ。…アレン君、君は不思議な子だ。…私は魔導研究所の上級職員。なんて肩書きで浮かれていたのかもしれんな。君のおかげで僕は人生で大きな過ちを犯す前に、気がつくことができた。重ね重ね、ありがとう」
「い、いえ!子供のくせに、偉そうなことを言って申し訳ございませんでした。僕の方こそ、わがままを聞いてもらってありがとうございます。今日はお招きいただいてありがとうございました。とても楽しかったです。…ミア、僕らも帰ろう」
「はい、アレン様」
「ま、待ちたまえ、見送りくらいさせてくれ」
俺たちが部屋を出ようとすると、ルシアンの声が聞こえる。その声はまだ出会って短い期間だが、どの声よりも幸せそうな声だった。
「ルシアンさん、お気持ちだけで大丈夫です。ステラもフェリシアも、今ルシアンさんを放してくれそうにないですし、無礼を承知で、ここで失礼します。おばさん、料理ごちそうさまでした。とっても美味しかったです」
「また来てねアレン君、ミアちゃんも、またお話しましょうね~」
俺は軽くお辞儀をするとドアを開けて部屋を出ていった。ミアは深々とお辞儀をしたあと、静かにドアを閉めた。ドアの隙間から最後まで、双子は俺に手を振っていた。
魔道具の開発を破棄する。この選択がこの先の未来にどのような影響を与えるかわからないが、ブランシュ家にはいい影響を与えるのだと、俺は確信していた。
ルシアンが食後のお茶を飲みながら声をかけてきた。
正直、楽しくない。何をしゃべったかもほとんど覚えていないし、もう今すぐ帰りたいくらいだった。
「お友達と一緒に晩御飯っていうのは、なんだか楽しいですね!ねぇ?アレン君?」
「あ、あぁ。そうだね。…うん。楽しいな。こんな食事をずっと前から望んでいたのかもしれない」
脳裏に一瞬、残飯をむさぼる自分の姿がよぎった。前世ではこんな温かい食事、記憶にほとんど残っていない。家が没落する前も父上たちはなんだか忙しそうだったので食事は1人のことが多かった。
ステラの笑った顔を見て声を聞いて、15歳程度の精神年齢と言われたことはなんだかもうどうでもよくなってきた。せっかく大好きだった、憧れだったステラと夕食の場にいるんだ。今はこの時間を楽しまないと損だな。前世ではダメだったけど、今回は今のところステラたちとも仲良く出来てるし、前の自分なんかじゃなくて、今を年相応に成長できればいいんだ。
「ルシアンさん!今日は楽しかったです。お誘いいただきありがとうございました!」
「うんうん、それはよかった。それじゃあ早速で申し訳ない。本題なんだけど、この間話した何か欲しいもの、僕にできることであればできる限り協力する、って話、覚えているかな?」
「はい。覚えています。…一応、考えてきました。」
フェリシアを助けたことに対するお礼、としてルシアンができる事であればなんでもしてくれるということだが、正直迷った。子供の目線で何を伝えたらこの先の未来にいい影響を与えられるのか?どうすれば未来は俺にとっていい方向へ変わるのか?ホームレスになる未来を回避するための最善ルートの答えを。
「アレン君は、パパに何をお願いするの?私なら新しい本をたくさん買ってもらうんだ!」
「私なら、パパに魔法を教えてもらったり、もっと強くなるために色々教えてもらうわ!そうしたらステラを守れるし、今度何かあっても自分のことは自分で守れるもの!」
あはは…ステラにフェリシアらしい。まぁフェリシアと同じで、強くなるために魔法を教えてもらったり、なにか稽古をしてもらうのも悩んでいたのは事実だ。今の僕はあまりにも弱い。結局ミアがいないと何もできないんだから。でも、今変えるべき未来はそこじゃないと思うんだ。
「僕のお願いは…。」
ルシアンも、ステラたちもみんなが静かに僕の言葉を待っていた。これでいいのか?と今も疑問に思ってしまうが、ここまで来たら言うしかない。
「ルシアンさん。僕のお願いは、魔導研究の一時停止、もしくは大幅な遅れと、魔道具の開発をしないことです」
「っ…な!!き、君は何を言ってるんだ!!」
ルシアンは驚きを隠せず、椅子から急に立ち上がり声を荒げた。椅子は後ろに大きく転ぶと、その物音に気が付いたおばさんとミアが食器洗いから戻ってきた。
「あの研究は私を含め数人しか知らない極秘の研究なんだぞ!君のご両親はもちろん、国王にすらまだ話していないし、そもそもこんな田舎の子供が知っているはずがないんだ!どこでその情報を手に入れた!?」
穏やかなルシアンの態度が一転していることに気が付いたおばさんはルシアンをなだめに入った。ミアは俺を含めステラとフェリシアの子供たちをルシアンから遠ざけるように距離を取った。
「落ち着いて下さい。ルシアンさん、順番にお話します。」
俺はミアの手を振りほどき前に出ると、再び椅子に座った。ルシアンもおばさんに説得されながら、落ち着きを取り戻したようで、残っていたお茶を飲み干すと大きく息を吐いた。その顔からは先ほどのようなピリピリとするような感情は感じなくなっていた。
「すまない。取り乱してしまった。怖がらせてしまったことをお詫びする。ただ、あれは大事な研究でね。ようやく…ようやくなんとなく形にできそうというところまで進んでいたんだ。それをいきなりこんなところで『手を引け』と言われて、感情的になってしまった。驚かせてしまって本当に申し訳なく思っている。今更だけど、…君の知っている事を話してくれるかい?」
俺は黙ってうなずくと、ルシアンに魔道具の開発や研究について、可能な限りごまかして話すことにした。
人さらいの親分が転移魔法を使っていること。
森に転移魔法の残りがあって、それを運悪くフェリシアが発動させてしまったこと。
人さらいの親分は転移魔法を量産化することが、ルシアンならできると知っていたこと。
転移魔法は悪事に使われそうになっていたこと。
人さらいはステラとフェリシアのことをすでにマークしていて、今後誘拐しようとしていたこと。
などのことを、あくまでも人さらいの親分が言っていたのを聞いた。という前提でルシアンに伝えることにした。
「あなた…魔道具だなんて、そんなすごいものを作ろうとしていたの?」
「あぁ。僕はね、魔法が使える、使えない関係なく、みんなが暮らしやすい世界を作りたかったんだ。魔道具は力がない人にとって、大きな助けになる。そう思っていたんだけど、それは光の面だった。善行に使わない、闇の側面もあるし、それは魔道具によって想像以上の損失を生み出すかもしれない。…こんなことにも気がつけなかったとは…」
ルシアンは頭を抱えたまましばらく考え込んでいた。無理もない。自分の研究が将来大きな犯罪に使われる可能性がある、人さらいがフェリシアかステラを狙っていたのはルシアンの研究が原因だったんだ、大切な家族を危険にさらしていたのが自分自身だなんて言われたらダメージも大きいだろう。
「ミアお姉ちゃん。パパ、悪いことしちゃったの?‥アレン君に、怒られてるの?」
「いいえ、ステラ様。ルシアン様は大変すばらしい事をされていらっしゃいます。ですが、アレン様が今後もフェリシア様やステラ様がまた人さらいに狙われるのではないか?とルシアン様にお話しているんです。」
「わ、私が調子に乗って木に登って、こんなことになったからお父さんは苦しんでいるの?」
「いいえフェリシア様。むしろ逆でございます。いま、なにか大きなことが始まる前にルシアン様も、アレン様も事の大切さに気が付くことができたからこそ、未来の大きな失敗をしないで済むのです。聡明なルシアン様ですので、必ずアレン様のお言葉に耳を傾け、最善の答えを導き出してくださるでしょう。お二人は、素晴らしい御父上をお持ちですね」
心配そうなステラとフェリシアをミアが優しくサポートする。2人とも心配そうな顔だったが、いつもの笑顔を取り戻すことができた。
「あなた…」
おばさんがそっとルシアンの手を握ると、ルシアンは少しそのまま考えたのち、観念したかのような顔で僕らを見た。
「負けたよ。君が正しい。…あの研究は破棄しよう。犯罪に使われて多くに人が苦しむ技術など、あってはいけないんだ。まだ今の時代には早かったという事さ。それに、今可愛い2人の娘が笑顔でいるのはアレン君のおかげだ。
君の約束を守る、と私は言った以上、守るべき義務がある。約束も、家族の平和もな。」
「あなたっ!」
「パパ!!」
「お父さん!!」
ステラとフェリシアもミアのそばから走ってルシアンの元へ飛びついた。ルシアンは驚き、照れたようなまんざらでもない笑顔で幸せそうに笑っていた。
「や、やめないか3人とも…客人の前だぞ。…アレン君、君は不思議な子だ。…私は魔導研究所の上級職員。なんて肩書きで浮かれていたのかもしれんな。君のおかげで僕は人生で大きな過ちを犯す前に、気がつくことができた。重ね重ね、ありがとう」
「い、いえ!子供のくせに、偉そうなことを言って申し訳ございませんでした。僕の方こそ、わがままを聞いてもらってありがとうございます。今日はお招きいただいてありがとうございました。とても楽しかったです。…ミア、僕らも帰ろう」
「はい、アレン様」
「ま、待ちたまえ、見送りくらいさせてくれ」
俺たちが部屋を出ようとすると、ルシアンの声が聞こえる。その声はまだ出会って短い期間だが、どの声よりも幸せそうな声だった。
「ルシアンさん、お気持ちだけで大丈夫です。ステラもフェリシアも、今ルシアンさんを放してくれそうにないですし、無礼を承知で、ここで失礼します。おばさん、料理ごちそうさまでした。とっても美味しかったです」
「また来てねアレン君、ミアちゃんも、またお話しましょうね~」
俺は軽くお辞儀をするとドアを開けて部屋を出ていった。ミアは深々とお辞儀をしたあと、静かにドアを閉めた。ドアの隙間から最後まで、双子は俺に手を振っていた。
魔道具の開発を破棄する。この選択がこの先の未来にどのような影響を与えるかわからないが、ブランシュ家にはいい影響を与えるのだと、俺は確信していた。
34
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。
王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。
物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。
そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。
原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。
彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。
マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが―
「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」
なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。
こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。
※他小説投稿サイトにも投稿中
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる