30 / 102
第30話 婚約者と過ごす休み
しおりを挟む今日は、テレスとアリアと僕の領のリゾートホテルに来ていた。
僕は、一足先に水着に着替えて、2人を待っていた。少し時間が経つと、2人がやって来た。
「どう?アレクくん、似合っているかな?」と、赤い髪に見合うワンピース型の水着を着て、テレスが言ってきた。
「どうですか?アレクくん、私も似合っていますか?」と、水色の髪に見合うワンピース型の水着を着て、少し照れながらアリアが言ってきた。
僕はそんな2人に、「とても似合って、可愛いよ、2人共」と、返した。
その言葉を聞き、2人は頬を赤くした。
その後は、プールで遊んだ後に、温泉に入り、夕食を一緒に取った。
今は、カフェテリアで、お茶をしていた。僕は、セシリーとの約束を話すことにした。
「ねぇ、2人共少し話したいことがあるだけどいいかな?」と、言った。
その後は言葉を聞き、2人は頷いた。
肯定の意思を確認し、魔法通信機でセシリーに連絡を取った。
2人は、その機械が何なのか分からなかった。
すぐにセシリーから、「どうしたんですか?アレクさん」と、返って来た。
その声の主がわかる2人には、誰なのかすぐにわかった。「なんで、セシリーの声が聞こえてくるの?」と、テレスが聞いて来た。
「あ、テレスさん、アリアさん、お久しぶりです」と、セシリーは2人に挨拶をした。
「テレス、アリア、これは、魔法通信機といって、遠くにいても話すことができる品物だよ。セシリー、例のことを話そうと思っているんだけど大丈夫?」と、聞いた。
「例のこと?え、あ、あの約束のことですか!!は、はい、大丈夫ですよ」と、帰ってきた。
テレスとアリアは、何のことかと疑問に思っていた。
「テレス、アリア、セシリーが16になったら、迎えに行こうと決めている」と、2人の目を見て、言った。
「迎えに行く?一体どういようことですか?」と、アリアが言った。
「あー、その、セシリーに嫁に来て貰おうと思っている」と、はっきり言った。
その言葉を聞き、2人ともものすごく驚いた顔をした。
「私は、セシリーがアレクくんの妻になるのはいいけど、一つ聞いてもいい?」と、テレスが聞いてきた。
「うん、大丈夫だよ」と、答えた。
「どっちが先にこの話をしたの?」と、テレスが聞いてきた。
「私です。その、アレクさんは、私のことを聖女ではなく、私を1人の女の子として守ってくれたとことが、嬉しくて、好きになってしまいました」と、声だけなのに顔が赤くなっていることが分かる声で言った。
「それだけ、アレクくんのことを好きなら、私は賛成だよ。アリアは、どう?」と、テレスはアリアに聞いた。
「え、あ、はい、私も大丈夫です。最初は、びっくりしましたけど、セシリーちゃんなら、上手くやっていけそうですから」と、答えた。
「えっと、これからよろしくお願いしますね、テレスさん、アリアさん」と、セシリーが言った。
「「はい、こちらこそよろしくお願いします」」と、2人とも答えた。
この日、僕は、テレスとアリアに、セシリーとの約束を認めて貰った。
158
あなたにおすすめの小説
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる