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第48話 昔の旅仲間
しおりを挟むヨルダン魔法国に来て2日が経過していた。
僕は、今、フェリスの兄と応接室で話をしていた。
話も終わり僕が退室しようとすると、扉からノックの音が聞こえた。
「あ、そういえば今日は、彼が来る日だった」と、フェリスの兄が言った。
「彼とは?」と、僕は聞いた。
「彼とは、私に素材を持って来てくれる人だよ。彼に入室を許可してもいいかな?」と、聞いて来た。
「はい、大丈夫です」と、答えた。
その言葉を聞いたフェリスの兄は、彼に入室の許可を出した。
扉が開き、左目に傷がある男が入ってきた。
「例のものを持ってきたぞ。うん、あれ、アレクじゃねか。久しぶりだな」と、言ってきた。
「おお、久しぶりですね。クロードさん」と、答えた。
「クロード殿、お知り合いなのですか?」と、フェリスの兄は聞いた。
「ん、ああ、アレクとは、昔旅をした仲だ」と、答えた。
「あ、そうだ。エレナとエーリゼもアレクに会いたがっていたから、今から一緒に来ないか?」と、僕に聞いてきた。
「是非、行きたいです。では、失礼しますね」と、声を掛け、部屋を退室した。
クロードと話しながら、酒場に移動した。
酒場の中に入ると、奥に向かって移動した。酒場の奥に近づくと聞いたことがある声が聞こえて来た。
「エレナ、エーリゼ、懐かしい奴が来たぜ」と、クロードが2人に言った。
「うん?誰が来たの?」と、エレナがクロードに聞いた。
「お久しぶりですね。エレナさん、エーリゼ」と、2人に挨拶した。
「え、アレクじゃない、久しぶりね」と、エレナが返した。
「え、アレク、久しぶり」と、エーリゼも返してくれた。
挨拶を済ませた僕は、椅子に座り、料理を注文し、しばらく近況報告をしたり、聞いたりしていた。
「でも、何でここにいるの?アレク」と、エーリゼが聞いてきた。
「うん?ああ、ヨルダン魔法国には、挨拶に来たんだよ」と、答えた。
「何の挨拶なんだ?」と、クロードが聞いてきた。
「婚約者の家族に挨拶しに来たんだ」と、答えた。
「え、ど、どうゆうこと、こ、婚約者、せ、説明して、アレク」と、エーリゼが言ってきた。
「この国の第3王女と婚約することになったから、挨拶しに来たんだよ」と、答えた。
「ねぇ、アレク、何人婚約者がいるの?」と、エレナが聞いてきた。
「婚約者は、今、4人いますよ」と、答えた。
「よ、4人、そんなにいるんだ」と、エーリゼが驚き、独り言を呟いた。
独り言が終わった、エーリゼは、覚悟を決めた顔をしていた。
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