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初めてのお客様
初めてのダンジョンと初めての戦い 1
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踏み入った広間は今までの通路と違い、明らかに人工的な明るさで満たされていた。
ざっと見渡しても照明になるようなものがない事から、洞窟の壁自体が発光しているだろう思われる。
そんなダンジョンでしかありえない光景を目にして、三人はそれぞれに異なる感情を抱いていた。
「これは、間違いないな。間違いなく、ダンジョンだ」
「信じてなかったのか?しかしこれは・・・ここからが本番って感じがするね」
「ううっ、緊張してきた・・・」
間違いなくダンジョンだと確信できる光景に、クリスは静かに興奮を新たにしている。
彼の言動に不満げな表情を見せたハロルドも、自分の考えが正しかったと証明する光景に、僅かな喜びを見せていた。
アイリスだけが杖を抱きかかえて緊張を顕にしていたが、それはここまで来る道中でも同じような感じであった。
「さてと・・・どこにしまったかな?」
「・・・クリス?何をしているんだい?」
「何って、得物を取り出してるんだろ?ダンジョンも本格的に始まったって感じだし、いつまでも手ぶらって訳にも・・・お、あったあった」
背負っていた荷物を地面へと下ろしたクリスは、その中身をごそごそと探り始める。
突然そんな行動を取り始めたクリスに、ハロルドは疑問を述べるが、彼はなにを当たり前の事を聞いているんだと、逆に疑問を返していた。
「得物?そういえば持っていなかったな・・・ちょっと待て、前衛の君が武器を持っていないだと!?」
ダンジョンに挑むという事で、ハロルドもやはり興奮してしまっていたのだろう。
普段冷静な彼には珍しく、それまで気づく事が出来ずにいた。
クリスがその身に武器を纏っていないという事実に。
「・・・その中に入っているのか?その鞄に入るサイズだから、ナイフか何かか?君がそんなものの扱いに長けているとは・・・それは何だ?」
「何って、得物だろ?俺の」
今更ながら不味い事態に気づいたハロルドは、慌ててクリスへと詰め寄っていく。
鞄に入るサイズの武器では、前衛の役割を務めるには心許ない。
しかし少なくとも何かは持ってきているらしいクリスの態度に、ハロルドは一旦落ち着きを取り戻し彼の手元を覗きこむ。
その落ち着きも、彼が取り出した得物を目にするまでだ。
驚きと呆れに目を見開いているハロルドに、クリスは意味が分からないという風に取り出した得物を見せ付けていた。
「その・・・ただの木の棒が得物だと?ふざけているのか?」
「そんな訳ないだろ?それにただの木の棒じゃない、これすっげぇ丈夫なんだぜ?それに握りやすいように形を整えて―――」
クリスから鞄から取り出したのは、手頃のサイズの木の棒であった。
確かにそれは彼の言うとおり丈夫そうな木材で作られており、形も整えてあったが、ただ木の棒である事には変わりがない。
そのあまりに期待外れの得物に、ハロルドも始めは冗談かと笑っていた。
しかしクリスの口調にそれが冗談ではないと分かると、すぐさま彼へと掴みかかる。
ざっと見渡しても照明になるようなものがない事から、洞窟の壁自体が発光しているだろう思われる。
そんなダンジョンでしかありえない光景を目にして、三人はそれぞれに異なる感情を抱いていた。
「これは、間違いないな。間違いなく、ダンジョンだ」
「信じてなかったのか?しかしこれは・・・ここからが本番って感じがするね」
「ううっ、緊張してきた・・・」
間違いなくダンジョンだと確信できる光景に、クリスは静かに興奮を新たにしている。
彼の言動に不満げな表情を見せたハロルドも、自分の考えが正しかったと証明する光景に、僅かな喜びを見せていた。
アイリスだけが杖を抱きかかえて緊張を顕にしていたが、それはここまで来る道中でも同じような感じであった。
「さてと・・・どこにしまったかな?」
「・・・クリス?何をしているんだい?」
「何って、得物を取り出してるんだろ?ダンジョンも本格的に始まったって感じだし、いつまでも手ぶらって訳にも・・・お、あったあった」
背負っていた荷物を地面へと下ろしたクリスは、その中身をごそごそと探り始める。
突然そんな行動を取り始めたクリスに、ハロルドは疑問を述べるが、彼はなにを当たり前の事を聞いているんだと、逆に疑問を返していた。
「得物?そういえば持っていなかったな・・・ちょっと待て、前衛の君が武器を持っていないだと!?」
ダンジョンに挑むという事で、ハロルドもやはり興奮してしまっていたのだろう。
普段冷静な彼には珍しく、それまで気づく事が出来ずにいた。
クリスがその身に武器を纏っていないという事実に。
「・・・その中に入っているのか?その鞄に入るサイズだから、ナイフか何かか?君がそんなものの扱いに長けているとは・・・それは何だ?」
「何って、得物だろ?俺の」
今更ながら不味い事態に気づいたハロルドは、慌ててクリスへと詰め寄っていく。
鞄に入るサイズの武器では、前衛の役割を務めるには心許ない。
しかし少なくとも何かは持ってきているらしいクリスの態度に、ハロルドは一旦落ち着きを取り戻し彼の手元を覗きこむ。
その落ち着きも、彼が取り出した得物を目にするまでだ。
驚きと呆れに目を見開いているハロルドに、クリスは意味が分からないという風に取り出した得物を見せ付けていた。
「その・・・ただの木の棒が得物だと?ふざけているのか?」
「そんな訳ないだろ?それにただの木の棒じゃない、これすっげぇ丈夫なんだぜ?それに握りやすいように形を整えて―――」
クリスから鞄から取り出したのは、手頃のサイズの木の棒であった。
確かにそれは彼の言うとおり丈夫そうな木材で作られており、形も整えてあったが、ただ木の棒である事には変わりがない。
そのあまりに期待外れの得物に、ハロルドも始めは冗談かと笑っていた。
しかしクリスの口調にそれが冗談ではないと分かると、すぐさま彼へと掴みかかる。
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