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初めてのお客様
冒険者の装備に二人は不安を感じる 2
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「彼の装備も軽装に見えた、そうだな?」
「えぇ、その通りですな。しかし今回用意した相手も、それほど強力な魔物ではない・・・この際、防御面は気にしなくても良いではないですかな?あの子供に、重い鎧を身に纏えというのも酷な話じゃろうて」
しかし彼の格好は軽装に見えた。
敵の攻撃を引きつけるべきクリスの意外な姿に、カイはダミアンにもそれを確認するが、返ってくるのは肯定の言葉だけであった。
確かにダミアンの言うとおり、まだ子供と言ってもいい年齢のクリスに重い鎧など身に纏わせても、すぐにへばって行動出来なくなるだけかもしれない。
しかしカイには、それ以外にも気になる点があった。
「それはそうかもしれないが・・・あいつ、武器を持ってたか?」
「見える所にはありませんでしたなぁ」
そう、モニターに映ったクリスの姿からは、武器の存在が窺えなかったのだ。
防御面の貧弱さは相手が弱ければそれほど問題にならないかもしれないが、武器がなければ戦うことすら出来ない。
信じられない気持ちでダミアンへと問い掛けるカイに、彼はお手上げといった仕草で諦めを口にしていた。
「まぁ、ナイフのような小型の武器かも分かりません。それならば、持ってきていた荷物の中にも入るじゃろうし」
「そう、なのか?剣の訓練をしていたと話していたが・・・短剣の事だったのだろうか?」
何の武器も所持していないように見えるクリスの姿に、ダミアンはそれでも何とか彼が何らかの武器を持っている可能性について示唆する。
その内容に、聞いていた話と違うとカイは首を捻るが、その反応にダミアンは首を振って分からないと示すばかりであった。
「やはり、今からでも魔物の数を減らした方が―――」
「カイ様。もう遅いようじゃ」
想定していた以上の装備の貧弱さに、彼らの相手となる魔物の数を今からでも減らせないかとカイは考える。
それを実行しようとコンソールに手を伸ばした彼の事を制止したダミアンは、静かにモニターを指し示していた。
そこには次のエリアとなる広間に足を踏み入れた、クリス達の姿が映っている。
その光景に、撤退を告げようとしていた指を止めたカイは、脱力したように席へと腰を下ろしていた。
「うふ、うふふふ・・・お褒め頂いた、お褒め頂いた。カイ様に頑張ってるって、良くやってるって・・・」
そのすぐ傍では、今だに頬に両手を当てているヴェロニカが、何やら延々と呟いている。
彼女が事態の変化に気がつくのは、何時の事になるだろうか。
祈るような心持ちでモニターを見詰めるカイには、それに気遣う余裕などはない。
モニターの向こうでは、刻一刻と配置された魔物達へと近づいていくクリス達の姿が映っていた。
「えぇ、その通りですな。しかし今回用意した相手も、それほど強力な魔物ではない・・・この際、防御面は気にしなくても良いではないですかな?あの子供に、重い鎧を身に纏えというのも酷な話じゃろうて」
しかし彼の格好は軽装に見えた。
敵の攻撃を引きつけるべきクリスの意外な姿に、カイはダミアンにもそれを確認するが、返ってくるのは肯定の言葉だけであった。
確かにダミアンの言うとおり、まだ子供と言ってもいい年齢のクリスに重い鎧など身に纏わせても、すぐにへばって行動出来なくなるだけかもしれない。
しかしカイには、それ以外にも気になる点があった。
「それはそうかもしれないが・・・あいつ、武器を持ってたか?」
「見える所にはありませんでしたなぁ」
そう、モニターに映ったクリスの姿からは、武器の存在が窺えなかったのだ。
防御面の貧弱さは相手が弱ければそれほど問題にならないかもしれないが、武器がなければ戦うことすら出来ない。
信じられない気持ちでダミアンへと問い掛けるカイに、彼はお手上げといった仕草で諦めを口にしていた。
「まぁ、ナイフのような小型の武器かも分かりません。それならば、持ってきていた荷物の中にも入るじゃろうし」
「そう、なのか?剣の訓練をしていたと話していたが・・・短剣の事だったのだろうか?」
何の武器も所持していないように見えるクリスの姿に、ダミアンはそれでも何とか彼が何らかの武器を持っている可能性について示唆する。
その内容に、聞いていた話と違うとカイは首を捻るが、その反応にダミアンは首を振って分からないと示すばかりであった。
「やはり、今からでも魔物の数を減らした方が―――」
「カイ様。もう遅いようじゃ」
想定していた以上の装備の貧弱さに、彼らの相手となる魔物の数を今からでも減らせないかとカイは考える。
それを実行しようとコンソールに手を伸ばした彼の事を制止したダミアンは、静かにモニターを指し示していた。
そこには次のエリアとなる広間に足を踏み入れた、クリス達の姿が映っている。
その光景に、撤退を告げようとしていた指を止めたカイは、脱力したように席へと腰を下ろしていた。
「うふ、うふふふ・・・お褒め頂いた、お褒め頂いた。カイ様に頑張ってるって、良くやってるって・・・」
そのすぐ傍では、今だに頬に両手を当てているヴェロニカが、何やら延々と呟いている。
彼女が事態の変化に気がつくのは、何時の事になるだろうか。
祈るような心持ちでモニターを見詰めるカイには、それに気遣う余裕などはない。
モニターの向こうでは、刻一刻と配置された魔物達へと近づいていくクリス達の姿が映っていた。
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