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初めてのお客様
ハロルドは決意と共に前に踏み出す 1
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お互い同じような得物を使っているのなら、力が強い方が勝つ。
しかしその道理に反するように、筋肉の一つもついていない骸骨は、強い力でクリスの事を押し込んでいた。
その力は、クリスと同じぐらいであろうか。
それでも一対一ならば、これまでに培った技術と工夫で倒してみせるとクリスは考えていた。
それも鍔迫り合いの向こうから襲い掛かってくる木の棒を見れば、不可能だと分かる。
彼は二対のスケルトンに囲まれて、どうにかその攻撃を凌ぐのやっとの状態となっていた。
「ハロルド、ハロルド!お前の魔法で何とかならないのか!!」
一対一ならばともかく、二対一では分が悪い。
二対のスケルトンと相対して、徐々に押し込まれてしまっているクリスは、その状況を打開すべくハロルドに助けを求める。
確かに彼が扱う攻撃魔法であれば、一撃でこのスケルトンなど葬ってしまえるだろう。
しかし彼は忘れていないだろうか、スケルトンが三体いたことを。
「ぐっ・・・こっちも手一杯だ!そっちは自分で何とかしてくれ!!」
魔法使いであるハロルドは、クリス以上に武器らしい武器を所持していない。
そのため彼は、素手でスケルトンへと掴みかかっていた。
前衛をやっているクリスでも互角と思えるスケルトンの力に、後衛である彼が敵う訳もない。
彼の必死の抵抗にもスケルトンはそれを軽くあしらい、空いた片手でガンガンと彼の身体を叩きつけていた。
敵う筈もない相手に、彼は何故そうまでして挑むのか。
それは、彼の背中を見れば分かるだろう。
「ハロルド!だ、駄目だよ、それ以上は!死んじゃう、死んじゃうよぉ!!」
スケルトンへと必死に掴みかかっているハロルドの背後には、泣き出しそうな表情のアイリスがしがみついていた。
彼女はほとんど一方的に、スケルトンに殴られ続けているハロルドの事を止めようとその背中を揺するが、それで退くような覚悟なら彼は始めからそうしていないだろう。
「アイリス!君は下がってろ!!ここは僕がっ!」
アイリスの必死に懇願にも、譲れないものはある。
ハロルドはスケルトンにガシガシと殴打されながらも、彼女に下がっていろと叫んでいた。
「でも、でもっ!?このぉ!!ハロルドを離せ、離せよぅ!!」
その強い言葉にたじろいだアイリスは一歩、二歩と首を迷わせながら下がっていく。
しかしその迷いは助走となって今、スケルトンの身体を叩いていた。
両手で強くその長い杖を握り直した彼女は、それを思いっきりスケルトンへと振り下ろす。
鈍い音がその場に響き、確かな手応えにアイリスは思わずその腕を震わせていた。
「やった!ハロルド、私やったよ!!」
「馬鹿!下がれと言っただろ!!」
取り落としそうになった杖を掴み直したアイリスは、笑顔を浮かべてハロルドへと喜びを表している。
しかしそんな彼女にハロルドは怒りの言葉を叩きつけると、その身体に肩をぶつけて弾き飛ばしていた。
しかしその道理に反するように、筋肉の一つもついていない骸骨は、強い力でクリスの事を押し込んでいた。
その力は、クリスと同じぐらいであろうか。
それでも一対一ならば、これまでに培った技術と工夫で倒してみせるとクリスは考えていた。
それも鍔迫り合いの向こうから襲い掛かってくる木の棒を見れば、不可能だと分かる。
彼は二対のスケルトンに囲まれて、どうにかその攻撃を凌ぐのやっとの状態となっていた。
「ハロルド、ハロルド!お前の魔法で何とかならないのか!!」
一対一ならばともかく、二対一では分が悪い。
二対のスケルトンと相対して、徐々に押し込まれてしまっているクリスは、その状況を打開すべくハロルドに助けを求める。
確かに彼が扱う攻撃魔法であれば、一撃でこのスケルトンなど葬ってしまえるだろう。
しかし彼は忘れていないだろうか、スケルトンが三体いたことを。
「ぐっ・・・こっちも手一杯だ!そっちは自分で何とかしてくれ!!」
魔法使いであるハロルドは、クリス以上に武器らしい武器を所持していない。
そのため彼は、素手でスケルトンへと掴みかかっていた。
前衛をやっているクリスでも互角と思えるスケルトンの力に、後衛である彼が敵う訳もない。
彼の必死の抵抗にもスケルトンはそれを軽くあしらい、空いた片手でガンガンと彼の身体を叩きつけていた。
敵う筈もない相手に、彼は何故そうまでして挑むのか。
それは、彼の背中を見れば分かるだろう。
「ハロルド!だ、駄目だよ、それ以上は!死んじゃう、死んじゃうよぉ!!」
スケルトンへと必死に掴みかかっているハロルドの背後には、泣き出しそうな表情のアイリスがしがみついていた。
彼女はほとんど一方的に、スケルトンに殴られ続けているハロルドの事を止めようとその背中を揺するが、それで退くような覚悟なら彼は始めからそうしていないだろう。
「アイリス!君は下がってろ!!ここは僕がっ!」
アイリスの必死に懇願にも、譲れないものはある。
ハロルドはスケルトンにガシガシと殴打されながらも、彼女に下がっていろと叫んでいた。
「でも、でもっ!?このぉ!!ハロルドを離せ、離せよぅ!!」
その強い言葉にたじろいだアイリスは一歩、二歩と首を迷わせながら下がっていく。
しかしその迷いは助走となって今、スケルトンの身体を叩いていた。
両手で強くその長い杖を握り直した彼女は、それを思いっきりスケルトンへと振り下ろす。
鈍い音がその場に響き、確かな手応えにアイリスは思わずその腕を震わせていた。
「やった!ハロルド、私やったよ!!」
「馬鹿!下がれと言っただろ!!」
取り落としそうになった杖を掴み直したアイリスは、笑顔を浮かべてハロルドへと喜びを表している。
しかしそんな彼女にハロルドは怒りの言葉を叩きつけると、その身体に肩をぶつけて弾き飛ばしていた。
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