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初めてのお客様
予想外の事態に三人は慌てふためく
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「木の棒だと・・・!?」
クリスが得物を取り出す姿を食い入るように見詰めていたカイは、彼が取り出した得物のあまりのしょぼさに、思わず驚愕の呟きを漏らしてしまっていた。
「不味いですね。流石に唯一の前衛の得物がそんなものとは、想定もしていませんでした」
クリスが取り出した得物には、ヴェロニカも渋い表情を作っている。
彼女はカイの指示で、彼らを接待する行程を設計した張本人だ。
カイの要求どおり彼らに適度な刺激を与えつつ、無事に帰還出来るような難易度を設定した彼女でも、流石にそこまでの事態は想定していない。
眉を顰めるヴェロニカは、心底困り果てたように唇をきつく結んでいた。
「それも仕方ないじゃろうなぁ。流石にあれは考えんよ、あれは」
困り果てるヴェロニカを慰めるように言葉を掛けたダミアンは、クリスが掲げる木の棒を指差しながら呆れ果てたような苦笑を漏らす。
流石の彼もクリスの選択は想定外だったようで、その声は呆れを通り越して感心の響きすら含んでいた。
「しかしどうするんじゃ、ヴェロニカ?流石にあれでは予定を変更せざるをえんじゃろう。これ以降の魔物達も全員、木の棒を持たせるかの」
「そうね、それも考えないと・・・カイ様、どのように対応すればよろしいでしょうか?」
想定外のクリスの得物に、これからの行程も全て見直さなければならない。
それをどうするのかとヴェロニカに問い掛けたダミアンの口元は皮肉げに歪んでいたが、彼女はそれを気にも留めない。
ヴェロニカはダミアンの言葉に真剣に頭を悩ませると、その答えをカイへと求めていた。
「えっ!?あ、あぁ。そうだな、それは・・・い、いや!それよりも、あの部屋の魔物を何とかしないと不味いんじゃないか?」
あまりにも予想外の出来事にしばらく放心状態となっていたカイは、ヴェロニカから掛かった声にようやく正気を取り戻す。
彼はヴェロニカからの問い掛けに慌てて答えようとするが、それよりも解決しなければならない問題に気がつくと、大声を上げて席から立ち上がっていた。
「そ、そうですね!確かにあの部屋の魔物も、普通に武装した子供達が相手だと想定していました!即刻撤退を―――」
カイとしては、とにかくクリス達に死んでもらっては困るのだ。
想定よりも下回る戦力に、現在のダンジョンの設定は彼らにとってもはや命取りですらあるだろう。
それを指摘するカイの言葉にヴェロニカも慌てて立ち上がると、魔物達を撤退させる命令を下すためにコンソールへと近づいていく。
しかしその命令が下される事はなかった。
「もう遅いじゃろうな、ヴェロニカ。ほれ、見てみいあれを」
「あれ?ダミアン、一体何を・・・っ!?」
コンソールへと急ぐヴェロニカに、ダミアンが声を掛ける。
その言葉は、彼女の行動が無駄である事を諭していた。
彼が視線の先では転がる少女と、その向こうでゆっくりと起き上がるスケルトンの姿が映っていた。
クリスが得物を取り出す姿を食い入るように見詰めていたカイは、彼が取り出した得物のあまりのしょぼさに、思わず驚愕の呟きを漏らしてしまっていた。
「不味いですね。流石に唯一の前衛の得物がそんなものとは、想定もしていませんでした」
クリスが取り出した得物には、ヴェロニカも渋い表情を作っている。
彼女はカイの指示で、彼らを接待する行程を設計した張本人だ。
カイの要求どおり彼らに適度な刺激を与えつつ、無事に帰還出来るような難易度を設定した彼女でも、流石にそこまでの事態は想定していない。
眉を顰めるヴェロニカは、心底困り果てたように唇をきつく結んでいた。
「それも仕方ないじゃろうなぁ。流石にあれは考えんよ、あれは」
困り果てるヴェロニカを慰めるように言葉を掛けたダミアンは、クリスが掲げる木の棒を指差しながら呆れ果てたような苦笑を漏らす。
流石の彼もクリスの選択は想定外だったようで、その声は呆れを通り越して感心の響きすら含んでいた。
「しかしどうするんじゃ、ヴェロニカ?流石にあれでは予定を変更せざるをえんじゃろう。これ以降の魔物達も全員、木の棒を持たせるかの」
「そうね、それも考えないと・・・カイ様、どのように対応すればよろしいでしょうか?」
想定外のクリスの得物に、これからの行程も全て見直さなければならない。
それをどうするのかとヴェロニカに問い掛けたダミアンの口元は皮肉げに歪んでいたが、彼女はそれを気にも留めない。
ヴェロニカはダミアンの言葉に真剣に頭を悩ませると、その答えをカイへと求めていた。
「えっ!?あ、あぁ。そうだな、それは・・・い、いや!それよりも、あの部屋の魔物を何とかしないと不味いんじゃないか?」
あまりにも予想外の出来事にしばらく放心状態となっていたカイは、ヴェロニカから掛かった声にようやく正気を取り戻す。
彼はヴェロニカからの問い掛けに慌てて答えようとするが、それよりも解決しなければならない問題に気がつくと、大声を上げて席から立ち上がっていた。
「そ、そうですね!確かにあの部屋の魔物も、普通に武装した子供達が相手だと想定していました!即刻撤退を―――」
カイとしては、とにかくクリス達に死んでもらっては困るのだ。
想定よりも下回る戦力に、現在のダンジョンの設定は彼らにとってもはや命取りですらあるだろう。
それを指摘するカイの言葉にヴェロニカも慌てて立ち上がると、魔物達を撤退させる命令を下すためにコンソールへと近づいていく。
しかしその命令が下される事はなかった。
「もう遅いじゃろうな、ヴェロニカ。ほれ、見てみいあれを」
「あれ?ダミアン、一体何を・・・っ!?」
コンソールへと急ぐヴェロニカに、ダミアンが声を掛ける。
その言葉は、彼女の行動が無駄である事を諭していた。
彼が視線の先では転がる少女と、その向こうでゆっくりと起き上がるスケルトンの姿が映っていた。
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