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初めてのお客様
一方その頃セッキ達は 6
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「フィアナが行ってこよーか?」
「おおっ、頼めるか!?」
「ういういー」
もはやどうする事も出来ないと諦めかけていたセッキに、彼の首へとぶら下がっては身体を伸ばしているフィアナが、手伝おうかと提案してくる。
その提案にセッキはすぐに飛びつき、彼女に縋るような視線を向けていた。
その視線も、いつまで彼女の姿を捉えていられただろうか。
セッキからの頼みを受けたフィアナは、気の抜けた了承の声を残して彼の目の前から消えてしまっていた。
「襲われた人間が死にそうなら何とかしてやってくれ。そうじゃなければ、適当に追い払ってくれればいい!そいつらを襲った奴らは・・・好きにしちまっていいぞ!」
「りょうかーい!」
たとえ目の前から消えてしまっても、彼女がこちらの声を聞き逃さないことは分かっている。
適当な方角を向いてはより細かい指示を出したセッキに、フィアナは気楽そうな様子で返事を返していた。
「ぎゃはははっ、そらそら!!避けないと死んじまう、ぞぁっ!?」
「何だ、どうしぐはぁっ!!?」
フィアナが目の前から消えてから、その悲鳴が聞こえてくるまでの時間は短い。
そしてその悲鳴が響き渡っている時間すら短く、気づけば周辺は静まり返ってしまっていた。
「終わったよー」
「おぅ、そうか。で、襲われてた奴はどうだった?」
「うーん・・・なんか大丈夫そうだったから、適当に追い払ったよ?」
「そうかそうか、ご苦労さん!」
一瞬の内に暴れている連中を制圧したフィアナは、出て行った時と同じようにいきなり目の前に現れている。
それを特に気にした様子もないセッキは、彼女に襲われていた人間がどうなったかを尋ね、大丈夫そうだという彼女の話にほっと胸を撫で下ろしていた。
「えへへー、フィアナ頑張ったでしょ?褒めて褒めてー!!」
「おぅ、頑張ったな!偉いぞ、フィアナ」
返り血どころか、汗の一つも掻いていないフィアナは、再びセッキの首へとぶら下がると褒めて褒めてと頭を擦り付けている。
そんな彼女の頭を、セッキはその大きな手の平でかき回してやっている。
フィアナもその乱暴な感触にくすぐったそうに笑い声を上げると、わしゃわしゃと騒ぎまわっていた。
「・・・なんだ、ありゃ」
「・・・ははは」
その一部始終を眺めていたレクスとニックは、フィアナの現実離れした力に圧倒され、呆けたように固まってしまっていた。
見れば彼らの周辺で薬草を収集していたゴブリン達も、皆同じような表情で固まってしまっている。
「・・・薬草集め、頑張ろ」
「・・・そうだな」
ポツリと呟いたレクスの言葉に、ニックは素直な賛同を返す。
薬草採集へと戻った、彼らの動きは素早い。
それは目の前で繰り広げられた光景に、もはやそれしか生き残る術はないのだと、まざまざと見せ付けられたからだろう。
もはや口を開く者すらいなくなった森に、草を摘む小さな物音だけが響き続ける。
コロコロと鳴り続ける、フィアナの笑い声を除いて。
「おおっ、頼めるか!?」
「ういういー」
もはやどうする事も出来ないと諦めかけていたセッキに、彼の首へとぶら下がっては身体を伸ばしているフィアナが、手伝おうかと提案してくる。
その提案にセッキはすぐに飛びつき、彼女に縋るような視線を向けていた。
その視線も、いつまで彼女の姿を捉えていられただろうか。
セッキからの頼みを受けたフィアナは、気の抜けた了承の声を残して彼の目の前から消えてしまっていた。
「襲われた人間が死にそうなら何とかしてやってくれ。そうじゃなければ、適当に追い払ってくれればいい!そいつらを襲った奴らは・・・好きにしちまっていいぞ!」
「りょうかーい!」
たとえ目の前から消えてしまっても、彼女がこちらの声を聞き逃さないことは分かっている。
適当な方角を向いてはより細かい指示を出したセッキに、フィアナは気楽そうな様子で返事を返していた。
「ぎゃはははっ、そらそら!!避けないと死んじまう、ぞぁっ!?」
「何だ、どうしぐはぁっ!!?」
フィアナが目の前から消えてから、その悲鳴が聞こえてくるまでの時間は短い。
そしてその悲鳴が響き渡っている時間すら短く、気づけば周辺は静まり返ってしまっていた。
「終わったよー」
「おぅ、そうか。で、襲われてた奴はどうだった?」
「うーん・・・なんか大丈夫そうだったから、適当に追い払ったよ?」
「そうかそうか、ご苦労さん!」
一瞬の内に暴れている連中を制圧したフィアナは、出て行った時と同じようにいきなり目の前に現れている。
それを特に気にした様子もないセッキは、彼女に襲われていた人間がどうなったかを尋ね、大丈夫そうだという彼女の話にほっと胸を撫で下ろしていた。
「えへへー、フィアナ頑張ったでしょ?褒めて褒めてー!!」
「おぅ、頑張ったな!偉いぞ、フィアナ」
返り血どころか、汗の一つも掻いていないフィアナは、再びセッキの首へとぶら下がると褒めて褒めてと頭を擦り付けている。
そんな彼女の頭を、セッキはその大きな手の平でかき回してやっている。
フィアナもその乱暴な感触にくすぐったそうに笑い声を上げると、わしゃわしゃと騒ぎまわっていた。
「・・・なんだ、ありゃ」
「・・・ははは」
その一部始終を眺めていたレクスとニックは、フィアナの現実離れした力に圧倒され、呆けたように固まってしまっていた。
見れば彼らの周辺で薬草を収集していたゴブリン達も、皆同じような表情で固まってしまっている。
「・・・薬草集め、頑張ろ」
「・・・そうだな」
ポツリと呟いたレクスの言葉に、ニックは素直な賛同を返す。
薬草採集へと戻った、彼らの動きは素早い。
それは目の前で繰り広げられた光景に、もはやそれしか生き残る術はないのだと、まざまざと見せ付けられたからだろう。
もはや口を開く者すらいなくなった森に、草を摘む小さな物音だけが響き続ける。
コロコロと鳴り続ける、フィアナの笑い声を除いて。
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