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初めてのお客様
一方その頃セッキ達は 5
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「人間だ!人間がいたぞっ!!」
新たな指針を打ち立てて薬草採集へと邁進しようとしていたレクス達は、どこかから聞こえてきたその声に驚き顔を上げる。
その声は彼らから遠く離れた場所から聞こえてきており、その言葉が伝える存在が確かに見つかったのかは分からない。
しかしざわざわと広がっていく動揺に、嘘ではない様に思われた。
「あぁ?人間を見つけただぁ・・・ったく、旦那から騒ぎは起こすなって言われるのに。おい、てめぇら!!手は出すんじゃ―――」
人間を見つけたと叫んだのは、ゴブリンだろうか。
その浮かれた声は、暗に今の作業への不満を表現している。
その声に顔をそちらへと向けながらうんざりとした表情を見せたセッキは、面倒臭いことになると察してそれらをすぐに制止しようとしていた。
「やった!当たった!!おい、お前らもどんどんやれ!あいつ、弱ってるぞ!!」
しかし、それはもう遅い。
すでに行動を起こしてしまった彼らは、どうやら見つけた人間に危害を加えてしまったらしい。
彼らはそれを声高に叫んでは、周りの者達にも焚き付けている。
その声にセッキはその巨大な手の平で顔を覆うと、深々と溜め息をついていた。
「あぁ~あ、やっちまったよ。はぁ、旦那にどうはなしゃいいんだか・・・」
まだ信用していない新参者の魔物達を外に出すのだから、カイは彼らがトラブルを起こさないようにとセッキに厳命していた。
そのためそれを破ってしまった者達の浮かれた声に、セッキは絶望し頭を抱えて落ち込んでしまう。
この場に通りがかった人間など、どうなっても彼は気にもしない、しかしそれが主人からの厳命となれば話も違ってくる。
セッキは襲われた人間の安否などよりも、この後どう主人に言い訳しようかを考えていた。
「それより今はっ!おい、てめぇらぁ!!そいつに手を出すんじゃねぇ!!ぶち殺されてぇのか!!!」
現実逃避にも似た心境に陥っていたセッキは、すぐにそれから抜け出すと今やるべき事を思い出す。
彼が頭を抱えている瞬間にも、襲われている人間はその傷を増やしているだろう。
通りがかった人間がどんな人物かは知らないが、その一瞬が致命傷になるかもしれない。
セッキはその声を張り上げると、彼らを襲う者を止めようと一喝していた。
「はははっ!!あいつら背中見せて、逃げてってるぜ!馬ぁ~鹿、逃がすわけねぇだろうが!ぎゃははは!!!」
セッキの一喝も、一方的な暴力の興奮に頭をやられている者達には届かない。
彼らの姿はここからでは見えないが、その笑い声に相当数の者がそれに参加していることは分かる。
それを考えれば、襲われている人間の命はもって後数分といったところだろうか。
もちろんそれは、彼らがそれをいたぶる事を望めばの話ではあるが。
新たな指針を打ち立てて薬草採集へと邁進しようとしていたレクス達は、どこかから聞こえてきたその声に驚き顔を上げる。
その声は彼らから遠く離れた場所から聞こえてきており、その言葉が伝える存在が確かに見つかったのかは分からない。
しかしざわざわと広がっていく動揺に、嘘ではない様に思われた。
「あぁ?人間を見つけただぁ・・・ったく、旦那から騒ぎは起こすなって言われるのに。おい、てめぇら!!手は出すんじゃ―――」
人間を見つけたと叫んだのは、ゴブリンだろうか。
その浮かれた声は、暗に今の作業への不満を表現している。
その声に顔をそちらへと向けながらうんざりとした表情を見せたセッキは、面倒臭いことになると察してそれらをすぐに制止しようとしていた。
「やった!当たった!!おい、お前らもどんどんやれ!あいつ、弱ってるぞ!!」
しかし、それはもう遅い。
すでに行動を起こしてしまった彼らは、どうやら見つけた人間に危害を加えてしまったらしい。
彼らはそれを声高に叫んでは、周りの者達にも焚き付けている。
その声にセッキはその巨大な手の平で顔を覆うと、深々と溜め息をついていた。
「あぁ~あ、やっちまったよ。はぁ、旦那にどうはなしゃいいんだか・・・」
まだ信用していない新参者の魔物達を外に出すのだから、カイは彼らがトラブルを起こさないようにとセッキに厳命していた。
そのためそれを破ってしまった者達の浮かれた声に、セッキは絶望し頭を抱えて落ち込んでしまう。
この場に通りがかった人間など、どうなっても彼は気にもしない、しかしそれが主人からの厳命となれば話も違ってくる。
セッキは襲われた人間の安否などよりも、この後どう主人に言い訳しようかを考えていた。
「それより今はっ!おい、てめぇらぁ!!そいつに手を出すんじゃねぇ!!ぶち殺されてぇのか!!!」
現実逃避にも似た心境に陥っていたセッキは、すぐにそれから抜け出すと今やるべき事を思い出す。
彼が頭を抱えている瞬間にも、襲われている人間はその傷を増やしているだろう。
通りがかった人間がどんな人物かは知らないが、その一瞬が致命傷になるかもしれない。
セッキはその声を張り上げると、彼らを襲う者を止めようと一喝していた。
「はははっ!!あいつら背中見せて、逃げてってるぜ!馬ぁ~鹿、逃がすわけねぇだろうが!ぎゃははは!!!」
セッキの一喝も、一方的な暴力の興奮に頭をやられている者達には届かない。
彼らの姿はここからでは見えないが、その笑い声に相当数の者がそれに参加していることは分かる。
それを考えれば、襲われている人間の命はもって後数分といったところだろうか。
もちろんそれは、彼らがそれをいたぶる事を望めばの話ではあるが。
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