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シーサーペントとの戦い 4
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「水を飲んだっ!注意しろ、クリス!!」
「あいよっ!って、結局俺はどうすればいいんだ?これを振ってればいいのか、それとも大声でも上げるか?」
彼らの和やかなやり取りにも、敵は待ってはくれない。
再び水中に頭を突っ込んで水を飲み込み始めたシーサーペントの姿に、ハロルドが警戒の声を上げる。
それに軽い調子で応答したクリスはしかし、結局どう振舞って敵の注意を引けばいいのか分からずに戸惑ってしまっていた。
「全部だ!思いつく事は全部やれ!」
「よっしゃ!おーい!!こっちだ、こっち狙えー!!」
クリスの疑問に対する、ハロルドの答えは簡潔だ。
シーサーペントが何を感知して狙いを定めているか分からない以上、思いつく限りの全てをやれと彼は語る。
その分かりやすい指示にクリスは片手を掲げて了解を示すと、持っていた松明を振り回しながら大声を張り上げていた。
「おーい!ってハロルド、あいつこっちを狙ってるか?さっきは感じた嫌な気配が、全然ないぞ?」
「確かに・・・変だな、確かに水を飲んだ筈なんだけど。給水しただけ?そんな訳は・・・不味いっ!?」
必死にシーサーペントの注意を引こうとしているクリスも、その余りの手応えのなさに疑問を覚えている。
その言葉に、ハロルドも確かな違和感を感じていた。
シーサーペントという彼らからすれば圧倒的に強大な存在に狙いを定められるという行為は、その本能を刺激して命の危機を訴えかける。
先ほど攻撃された折には、彼らはその身に身も毛もよだつような恐怖を事前に感じていた。
しかし、今回はそれを感じない。
その理由に思い至ったハロルドは、後ろへと振り返る。
そこにはこの部屋の出口へと走る、アイリスの姿があった。
「アイリス、避けろっ!!!」
「えっ!?な、何!?」
彼らが危険を感じ取れなかったのは、そもそも彼らが狙われてすらいなかったからだ。
背中を見せて逃げるアイリスに狙いを定めたシーサーペントは、その口腔を開いてブレスを放とうとしている。
ハロルドはアイリスに避けるように叫ぶが、突然声を掛けられた彼女は訳も分からずに振り返るだけであった。
「きゃあ!?」
ハロルドの声に振り返ったアイリスは、その足下の水溜りに気づかない。
彼女はそれに足を取られて、派手にすっ転んでしまっていた。
「キィィィィ!!!」
いきなりすっ転んだことで、思わぬ方向に動いてしまったアイリスを、シーサーペントは狙いきれない。
アイリスが転んだ直後に放たれたブレスは、彼女の足先を掠めて消えていく。
その圧倒的な水圧に消し飛ばされてしまったのか、アイリスの足を滑らせた水溜りは跡形もなく消えてしまっていた。
「はははっ!!流石の奴も、アイリスのドジっぷりは予想出来なかったみたいだな!」
「ふふっ、そうだね」
覚悟した最悪の事態は、アイリスのドジさによって回避された。
その余りにあっけない結末に、思わず笑みがこみ上げてきてしまったクリスは、豪快に笑い声を上げている。
流石にこの場で笑ってしまうのは不味いと堪えていたハロルドも、それに釣られて僅かに笑みを漏らしてしまっていた。
「あいよっ!って、結局俺はどうすればいいんだ?これを振ってればいいのか、それとも大声でも上げるか?」
彼らの和やかなやり取りにも、敵は待ってはくれない。
再び水中に頭を突っ込んで水を飲み込み始めたシーサーペントの姿に、ハロルドが警戒の声を上げる。
それに軽い調子で応答したクリスはしかし、結局どう振舞って敵の注意を引けばいいのか分からずに戸惑ってしまっていた。
「全部だ!思いつく事は全部やれ!」
「よっしゃ!おーい!!こっちだ、こっち狙えー!!」
クリスの疑問に対する、ハロルドの答えは簡潔だ。
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その分かりやすい指示にクリスは片手を掲げて了解を示すと、持っていた松明を振り回しながら大声を張り上げていた。
「おーい!ってハロルド、あいつこっちを狙ってるか?さっきは感じた嫌な気配が、全然ないぞ?」
「確かに・・・変だな、確かに水を飲んだ筈なんだけど。給水しただけ?そんな訳は・・・不味いっ!?」
必死にシーサーペントの注意を引こうとしているクリスも、その余りの手応えのなさに疑問を覚えている。
その言葉に、ハロルドも確かな違和感を感じていた。
シーサーペントという彼らからすれば圧倒的に強大な存在に狙いを定められるという行為は、その本能を刺激して命の危機を訴えかける。
先ほど攻撃された折には、彼らはその身に身も毛もよだつような恐怖を事前に感じていた。
しかし、今回はそれを感じない。
その理由に思い至ったハロルドは、後ろへと振り返る。
そこにはこの部屋の出口へと走る、アイリスの姿があった。
「アイリス、避けろっ!!!」
「えっ!?な、何!?」
彼らが危険を感じ取れなかったのは、そもそも彼らが狙われてすらいなかったからだ。
背中を見せて逃げるアイリスに狙いを定めたシーサーペントは、その口腔を開いてブレスを放とうとしている。
ハロルドはアイリスに避けるように叫ぶが、突然声を掛けられた彼女は訳も分からずに振り返るだけであった。
「きゃあ!?」
ハロルドの声に振り返ったアイリスは、その足下の水溜りに気づかない。
彼女はそれに足を取られて、派手にすっ転んでしまっていた。
「キィィィィ!!!」
いきなりすっ転んだことで、思わぬ方向に動いてしまったアイリスを、シーサーペントは狙いきれない。
アイリスが転んだ直後に放たれたブレスは、彼女の足先を掠めて消えていく。
その圧倒的な水圧に消し飛ばされてしまったのか、アイリスの足を滑らせた水溜りは跡形もなく消えてしまっていた。
「はははっ!!流石の奴も、アイリスのドジっぷりは予想出来なかったみたいだな!」
「ふふっ、そうだね」
覚悟した最悪の事態は、アイリスのドジさによって回避された。
その余りにあっけない結末に、思わず笑みがこみ上げてきてしまったクリスは、豪快に笑い声を上げている。
流石にこの場で笑ってしまうのは不味いと堪えていたハロルドも、それに釣られて僅かに笑みを漏らしてしまっていた。
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