無能だと言われ続けた聖女は、自らを封印することにしました

天宮有

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第4話

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 私はリカルドに聖女の加護を授けるまで、陛下や王子達の暴言を聞き続けていた。
 ローノック国にいることが嫌になるほどだけど、それでもリカルドを強くするまでは我慢できる。

 数日が経った今日、リカルドは聖女の加護を得ることができていた。
 リカルドはとてつもなく強くなっていて、私は聖女の加護による強化の凄さに驚いている。

「今のリカルドは、ローノック国で一番も強いわね」

「フィーレ様の言うとおりだと思いますけど……この強すぎる力を使いこなすには、時間がかかりそうです」

 ここまで膨大な力を得たとしても、リカルドは自分のことを未熟だと思っているようだ。
 向上心の高さに驚きながら、私はこれからリカルドは大丈夫だと安堵している。

 聖女の加護を得たリカルドだけど、まだ私以外の誰にもその強さを見せていない。
 陛下の発言的に加護の力を広める行動はとりたくないようだけど、私は尋ねる。

「リカルドが力を見せつければ城での評価が上がりそうだけど……いいの?」

「はい。私はこの国よりも、フィーレ様の方が大切です」

 そう言ってくれると嬉しけど、封印が解けた時も同じことを言ってくれるだろうか?
 ちょっと気になってしまったけど、それはリカルドが決めることだ。

 リカルドに加護の力を授けたから、これでもう思い残すことはない。
 いいえ、リカルドの傍にいられないことだけは辛かったけど……リカルドのためにも、この状況を変えたい。

「リカルド。私が封印魔法を使ったことを陛下達に報告してから……貴方はどうするつもり?」

「私は、この国を守りたくはありません」

 リカルドは断言したから、私は尋ねる。

「それなら……冒険者に戻るの?」

 一番可能性が高そうだけど、リカルドは首を左右に振るう。

「私はフィーレ様の護衛です。聖女の護衛としての役目を果たし……フィーレ様を守るためだけに力を使います」

 そう言って……私はリカルドから、今後の行動について聞く。

 封印された私には干渉できないけど、床ごとなら運べるかもしれないとリカルドは考えていた。
 どうやら私が復活するまでの間、リカルドは私を運び1人で生き抜くらしい。

 今の強さで冒険者になると有名になりすぎてしまうから、冒険者にはなりたくないようだ。

 私を守るためだけに力を使う――そう言ってくれて、私は更に嬉しくなっていた。
 
 そして――私は私に封印魔法を使うことで、数年間眠りにつく。

「リカルド……後はまかせます」

「はい。また会える日を、私は心の底から待っています」

 私とリカルドは微笑んで――私は封印の魔法を、自らに対して使う。

 魔力を調整することにより、封印期間は最小の年月にした。
 それでも……きっと数年間は、眠りにつくことになるはず。

 これからどうなるのかわからないけど、それはローノック国が望んだことだ。
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