無能だと言われ続けた聖女は、自らを封印することにしました

天宮有

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第3話

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 私は護衛のリカルドに、今日の出来事と決意を話していた。

 不必要だと言われ続けたから――私は自らを封印することで、数年間眠りにつく。
 
 そして……聖女の加護と呼ばれる魔法を使い、私の魔力でリカルドを強くする。
 私が封印されてからリカルドがどんな目に合うかわからない以上、自衛する力を授けておきたかった。

「ローノック王は、リカルドを城から追い出すと思うから……私の加護で、1人で生き抜いて欲しいの」

「……フィーレ様は自らを封印した時、どうなるのですか?」

 リカルドは私のこれからの行動を否定せず、賛同してくれている。
 封印魔法を使った後どうなるか尋ねられて、魔法の説明を思い返しながら返答する。

「魔力のクリスタルに閉じ込められて……外部から一切干渉されなくなるはずよ」

 効力は知っているけど、使い道は一切説明を受けていない。
 恐らくどうしようもない存在を無力化する為の魔法で、閉じ込める年月は魔力によって変わる。

 私が全力で使えば、数千年規模で封印できるけど……最低限の魔力でも、数年間は封印されてしまう。
 それほどまでに強力な魔法だから、クリスタルに入って封印された私は、部屋から動くことができないはず。

 説明を終えた私は、リカルドに今後のことを話す。

「復活して聖女が本当に必要だとわかったら、私がリカルドは護衛として必要だから連れ戻すよう命令を出して……聖女が復活したことを広めるわ」

 もし聖女が必要だと判明した時は、私はリカルドを呼び戻そうと動く。

 不必要だった場合、私は城から追い出されてリカルドを探すことになる。
 聖女の加護を授かったリカルドならどんなことでもできそうだけど……少し不安だ。

 それでも、リカルドは微笑みを浮かべる。

「私はフィーレ様が封印が解けた際に、すぐ傍にいられるよう行動します」

「……私の勝手な行動で貴方に迷惑がかかるのだから、怒ってもいいのよ?」

 本心を伝えるけど、それでもリカルドは嬉しそうに返答する。

「怒るべきはフィーレ様を追い詰めた陛下や王子達です……フィーレ様の行動は当然だと私は思っております」

「リカルド……ありがとう」

 私はお礼を言って、リカルドに聖女の加護を授けるために行動する。
 聖女の加護を授けるには、数日の期間が必要だ。

 それが終わった時に――私は、私を封印しよう。
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