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第2話
私は自らを封印すると決めて、部屋に戻る。
聖女の部屋として用意された部屋は小さく、そこには1人の少年が私を待ってくれていた。
「フィーレ様。お帰りなさいませ」
黒く短い髪と大きな朱色の瞳、可愛い印象を持つ小柄な少年が微笑んでくれる。
「ただいま。リカルド」
目の前の少年リカルドは私の護衛で、聖女は護衛が必要という伝承があるらしい。
国王と王子達は私に護衛は不要だと判断したから、当時兵士見習いだったリカルドを護衛にした。
リカルドは城内では少ない私を蔑まない人で、私を不安そうに眺めて尋ねる。
「……陛下やマリウス殿下は、またフィーレ様を侮ったのですか?」
「私が何もしていないのは事実だから、仕方ないわ」
「何もしていないのではなく、陛下やマリウス殿下がフィーレ様の行動を封じているせいです」
「……そうね」
リカルドはローノック王や王子達、特に第一王子マリウスに対して怒っていた。
リカルドは冒険者の頃に怪我をして、居合わせた私が回復魔法で治したことがある。
それからリカルドは私の力になるため冒険者を辞め、ローノック国の兵団に入隊したようだ。
入隊時にリカルドが聖女の護衛になると宣言して、それを好機だと陛下やマリウス殿下は思ったらしい。
即座に私の護衛にすることで、安い給金や質素な食事を与えても文句を言わせなくしていた。
それでも私が何も言わなかったのは……リカルドが、私と一緒にいられることが幸せだと言ってくれたからだ。
リカルドは15歳で私とは3年ぐらい歳が離れているから、可愛い弟ができたと思っている。
私が私を封印した時に不安なことがあるとすれば、リカルドがどうなってしまうかわからないことだけだ。
「リカルド」
「はい。なんでしょうか?」
名前を呼ぶと嬉しそうに微笑むリカルドを眺めていると、ずっと一緒にいたい。
そう思って……だからこそ、私は必要か不必要なのかを確かめておきたかった。
このままだと一生懸命私を守る為に頑張ってくれるリカルドが、不当な扱いを受け続ける。
私が本当に不必要ならリカルドには別の道を歩いて欲しいし、必要なら護衛として傍にいて欲しい。
「……今から、重要な話があるの」
そう言って私は自らを封印することを話しながら、聖女の加護という魔法について話す。
聖女の加護は対象が1人に限られて、陛下だけが知っていた聖女の魔法だ。
私の魔力を授けることで、加護を受けた人は膨大な力を得るとされている。
陛下は平民の加護など大したことがないと言い放ち、誰にも知らせるなと命令してくる。
加護の力が凄かった場合は平民上がりの聖女を認めることになり、それが嫌だったからだ。
誰にも知らせるなと言われたけど……私は封印されるのだから、追及されても聞こえはしない。
陛下は私が不必要だと言った以上――リカルドに聖女の加護を授けるのは、私の自由だ。
聖女の部屋として用意された部屋は小さく、そこには1人の少年が私を待ってくれていた。
「フィーレ様。お帰りなさいませ」
黒く短い髪と大きな朱色の瞳、可愛い印象を持つ小柄な少年が微笑んでくれる。
「ただいま。リカルド」
目の前の少年リカルドは私の護衛で、聖女は護衛が必要という伝承があるらしい。
国王と王子達は私に護衛は不要だと判断したから、当時兵士見習いだったリカルドを護衛にした。
リカルドは城内では少ない私を蔑まない人で、私を不安そうに眺めて尋ねる。
「……陛下やマリウス殿下は、またフィーレ様を侮ったのですか?」
「私が何もしていないのは事実だから、仕方ないわ」
「何もしていないのではなく、陛下やマリウス殿下がフィーレ様の行動を封じているせいです」
「……そうね」
リカルドはローノック王や王子達、特に第一王子マリウスに対して怒っていた。
リカルドは冒険者の頃に怪我をして、居合わせた私が回復魔法で治したことがある。
それからリカルドは私の力になるため冒険者を辞め、ローノック国の兵団に入隊したようだ。
入隊時にリカルドが聖女の護衛になると宣言して、それを好機だと陛下やマリウス殿下は思ったらしい。
即座に私の護衛にすることで、安い給金や質素な食事を与えても文句を言わせなくしていた。
それでも私が何も言わなかったのは……リカルドが、私と一緒にいられることが幸せだと言ってくれたからだ。
リカルドは15歳で私とは3年ぐらい歳が離れているから、可愛い弟ができたと思っている。
私が私を封印した時に不安なことがあるとすれば、リカルドがどうなってしまうかわからないことだけだ。
「リカルド」
「はい。なんでしょうか?」
名前を呼ぶと嬉しそうに微笑むリカルドを眺めていると、ずっと一緒にいたい。
そう思って……だからこそ、私は必要か不必要なのかを確かめておきたかった。
このままだと一生懸命私を守る為に頑張ってくれるリカルドが、不当な扱いを受け続ける。
私が本当に不必要ならリカルドには別の道を歩いて欲しいし、必要なら護衛として傍にいて欲しい。
「……今から、重要な話があるの」
そう言って私は自らを封印することを話しながら、聖女の加護という魔法について話す。
聖女の加護は対象が1人に限られて、陛下だけが知っていた聖女の魔法だ。
私の魔力を授けることで、加護を受けた人は膨大な力を得るとされている。
陛下は平民の加護など大したことがないと言い放ち、誰にも知らせるなと命令してくる。
加護の力が凄かった場合は平民上がりの聖女を認めることになり、それが嫌だったからだ。
誰にも知らせるなと言われたけど……私は封印されるのだから、追及されても聞こえはしない。
陛下は私が不必要だと言った以上――リカルドに聖女の加護を授けるのは、私の自由だ。
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