4 / 80
第4話
しおりを挟む
私はリカルドに聖女の加護を授けるまで、陛下や王子達の暴言を聞き続けていた。
ローノック国にいることが嫌になるほどだけど、それでもリカルドを強くするまでは我慢できる。
数日が経った今日、リカルドは聖女の加護を得ることができていた。
リカルドはとてつもなく強くなっていて、私は聖女の加護による強化の凄さに驚いている。
「今のリカルドは、ローノック国で一番も強いわね」
「フィーレ様の言うとおりだと思いますけど……この強すぎる力を使いこなすには、時間がかかりそうです」
ここまで膨大な力を得たとしても、リカルドは自分のことを未熟だと思っているようだ。
向上心の高さに驚きながら、私はこれからリカルドは大丈夫だと安堵している。
聖女の加護を得たリカルドだけど、まだ私以外の誰にもその強さを見せていない。
陛下の発言的に加護の力を広める行動はとりたくないようだけど、私は尋ねる。
「リカルドが力を見せつければ城での評価が上がりそうだけど……いいの?」
「はい。私はこの国よりも、フィーレ様の方が大切です」
そう言ってくれると嬉しけど、封印が解けた時も同じことを言ってくれるだろうか?
ちょっと気になってしまったけど、それはリカルドが決めることだ。
リカルドに加護の力を授けたから、これでもう思い残すことはない。
いいえ、リカルドの傍にいられないことだけは辛かったけど……リカルドのためにも、この状況を変えたい。
「リカルド。私が封印魔法を使ったことを陛下達に報告してから……貴方はどうするつもり?」
「私は、この国を守りたくはありません」
リカルドは断言したから、私は尋ねる。
「それなら……冒険者に戻るの?」
一番可能性が高そうだけど、リカルドは首を左右に振るう。
「私はフィーレ様の護衛です。聖女の護衛としての役目を果たし……フィーレ様を守るためだけに力を使います」
そう言って……私はリカルドから、今後の行動について聞く。
封印された私には干渉できないけど、床ごとなら運べるかもしれないとリカルドは考えていた。
どうやら私が復活するまでの間、リカルドは私を運び1人で生き抜くらしい。
今の強さで冒険者になると有名になりすぎてしまうから、冒険者にはなりたくないようだ。
私を守るためだけに力を使う――そう言ってくれて、私は更に嬉しくなっていた。
そして――私は私に封印魔法を使うことで、数年間眠りにつく。
「リカルド……後はまかせます」
「はい。また会える日を、私は心の底から待っています」
私とリカルドは微笑んで――私は封印の魔法を、自らに対して使う。
魔力を調整することにより、封印期間は最小の年月にした。
それでも……きっと数年間は、眠りにつくことになるはず。
これからどうなるのかわからないけど、それはローノック国が望んだことだ。
ローノック国にいることが嫌になるほどだけど、それでもリカルドを強くするまでは我慢できる。
数日が経った今日、リカルドは聖女の加護を得ることができていた。
リカルドはとてつもなく強くなっていて、私は聖女の加護による強化の凄さに驚いている。
「今のリカルドは、ローノック国で一番も強いわね」
「フィーレ様の言うとおりだと思いますけど……この強すぎる力を使いこなすには、時間がかかりそうです」
ここまで膨大な力を得たとしても、リカルドは自分のことを未熟だと思っているようだ。
向上心の高さに驚きながら、私はこれからリカルドは大丈夫だと安堵している。
聖女の加護を得たリカルドだけど、まだ私以外の誰にもその強さを見せていない。
陛下の発言的に加護の力を広める行動はとりたくないようだけど、私は尋ねる。
「リカルドが力を見せつければ城での評価が上がりそうだけど……いいの?」
「はい。私はこの国よりも、フィーレ様の方が大切です」
そう言ってくれると嬉しけど、封印が解けた時も同じことを言ってくれるだろうか?
ちょっと気になってしまったけど、それはリカルドが決めることだ。
リカルドに加護の力を授けたから、これでもう思い残すことはない。
いいえ、リカルドの傍にいられないことだけは辛かったけど……リカルドのためにも、この状況を変えたい。
「リカルド。私が封印魔法を使ったことを陛下達に報告してから……貴方はどうするつもり?」
「私は、この国を守りたくはありません」
リカルドは断言したから、私は尋ねる。
「それなら……冒険者に戻るの?」
一番可能性が高そうだけど、リカルドは首を左右に振るう。
「私はフィーレ様の護衛です。聖女の護衛としての役目を果たし……フィーレ様を守るためだけに力を使います」
そう言って……私はリカルドから、今後の行動について聞く。
封印された私には干渉できないけど、床ごとなら運べるかもしれないとリカルドは考えていた。
どうやら私が復活するまでの間、リカルドは私を運び1人で生き抜くらしい。
今の強さで冒険者になると有名になりすぎてしまうから、冒険者にはなりたくないようだ。
私を守るためだけに力を使う――そう言ってくれて、私は更に嬉しくなっていた。
そして――私は私に封印魔法を使うことで、数年間眠りにつく。
「リカルド……後はまかせます」
「はい。また会える日を、私は心の底から待っています」
私とリカルドは微笑んで――私は封印の魔法を、自らに対して使う。
魔力を調整することにより、封印期間は最小の年月にした。
それでも……きっと数年間は、眠りにつくことになるはず。
これからどうなるのかわからないけど、それはローノック国が望んだことだ。
202
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら
影茸
恋愛
公爵令嬢マレシアは偽聖女として、一方的に断罪された。
あらゆる罪を着せられ、一切の弁明も許されずに。
けれど、断罪したもの達は知らない。
彼女は偽物であれ、無力ではなく。
──彼女こそ真の聖女と、多くのものが認めていたことを。
(書きたいネタが出てきてしまったゆえの、衝動的短編です)
(少しだけタイトル変えました)
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?
長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。
王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、
「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」
あることないこと言われて、我慢の限界!
絶対にあなたなんかに王子様は渡さない!
これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー!
*旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。
*小説家になろうでも掲載しています。
聖女の妹、『灰色女』の私
ルーシャオ
恋愛
オールヴァン公爵家令嬢かつ聖女アリシアを妹に持つ『私』は、魔力を持たない『灰色女(グレイッシュ)』として蔑まれていた。醜聞を避けるため仕方なく出席した妹の就任式から早々に帰宅しようとしたところ、道に座り込む老婆を見つける。その老婆は同じ『灰色女』であり、『私』の運命を変える呪文をつぶやいた。
『私』は次第にマナの流れが見えるようになり、知らなかったことをどんどんと知っていく。そして、聖女へ、オールヴァン公爵家へ、この国へ、差別する人々へ——復讐を決意した。
一方で、なぜか縁談の来なかった『私』と結婚したいという王城騎士団副団長アイメルが現れる。拒否できない結婚だと思っていたが、妙にアイメルは親身になってくれる。一体なぜ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる