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第76話
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マリウスはカオスから特に力を授かり、ジェノス様を超える強さになっていた。
もうこの国の国王になったようで、利用価値があるから傍に置いていると推測ができる。
それでも――リカルドとクロ、後方で回復魔法を使う私達の敵ではなかった。
「ぐぅぅっ……」
マリウスは意識を失っていないけど、骨が折れて起き上がれなくなっている。
リカルドとクロは何度か斬られて負傷していたけど、後衛の私が回復魔法で即座に治していた。
「まさか、マリウスがここまで強くなっているとは……」
リカルドが苦しそうな声を漏らしたのは、目の前にカオスがいるからだ。
一切加勢せず様子を見ていただけで……この戦いを見ても、余裕そうな表情をしている。
「前座は終わりだ……俺が戦うとしよう」
リカルドとクロは、私の傍で警戒している。
カオスの攻撃を一度確認してからでなければ、危険だと本能が理解しているからだ。
それほどまでに得体のしれない膨大な魔力で、カオスは腕を動かして呟く。
「マリウスとの戦いで力量は測れた……俺でも厳しそうだが、貴様達には弱点がある」
そう言って――カオスは私に右手を向けて、魔法による閃光が迫る。
指先から5本の閃光が山なりに私の元へ迫り、高速でリカルドとクロの頭上を飛び越そうとしていた。
「フィーレ様!? 下がってください!!」
私が後ろに下がり、リカルドが閃光の前まで飛び出す。
剣を振るい閃光の攻撃を防ぐことには成功するけど――カオスの狙いは、私のようだ。
もうこの国の国王になったようで、利用価値があるから傍に置いていると推測ができる。
それでも――リカルドとクロ、後方で回復魔法を使う私達の敵ではなかった。
「ぐぅぅっ……」
マリウスは意識を失っていないけど、骨が折れて起き上がれなくなっている。
リカルドとクロは何度か斬られて負傷していたけど、後衛の私が回復魔法で即座に治していた。
「まさか、マリウスがここまで強くなっているとは……」
リカルドが苦しそうな声を漏らしたのは、目の前にカオスがいるからだ。
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「フィーレ様!? 下がってください!!」
私が後ろに下がり、リカルドが閃光の前まで飛び出す。
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