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第9話
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私は婚約破棄を宣言されて、本来の実力を発揮するようになり数ヶ月が経っていた。
今の私は好成績で、同じく好成績のヨハンと仲がいい。
この数ヶ月の間、私は楽しい学園生活を送ることができていた。
明日からは期末試験がはじまり、私の部屋でヨハンと試験について話している。
そんな時に――私の屋敷に、元婚約者リオクがやって来た。
ヨハンが同行してくれて、応接室で話すことにしている。
もう無関係だから追い返すつもりでいたけど、対面したリオクが頭を下げて叫ぶ。
「今までのことは謝る! 俺の婚約者に戻ってくれ!!」
「リオク様は、何を言っているのですか?」
先月リオクは、子爵令嬢のファムと婚約したばかりだ。
それなのに婚約者に戻れと言われたから、私は理由を聞くことにする。
「ファムは明日の期末試験で、魔法道具を使った不正をするつもりでいる……お前がファムの不正を見つければ、俺はお前と再び婚約しよう!」
どうやらファムは、私より劣っていることを受け入れたくないらしい。
そしてファムの子爵家には様々な魔法道具があり、明日の期末試験で不正するとリオクに話したようだ。
リオクとしては私が不正を暴くことで、婚約者に戻すと決めて元の関係に戻るつもりでいる。
無茶苦茶な提案だけど、ファムを切り捨てた後に評判を落としたくないようだ。
屋敷に来た理由を知った私は、リオクに返答する。
「お断りします。リオク様の提案は無茶苦茶ですし、私が何かするつもりはありません」
「なっっ……伯爵家の人間が、侯爵家の俺に口答えするというのか! お前は俺の命令を聞いていればいい!!」
私が拒むことが予想外だったようで、リオクが叫び出す。
命令すれば従うと考えていたようだけど、私の隣にいるヨハンが告げる。
「セシリアは俺との婚約が決まっている。これから侯爵家の人間が、公爵家の俺に口答えするのか?」
「はぁっっ!? どうしてそんなことになっている!?」
私は数日前に、ヨハンから告白されてて受け入れている。
試験の後に婚約を公表するつもりでいたから、何も知らないリオクは驚いていた。
「もう無関係のリオクに話す必要はないだろう。お前がやるべきことは、ファムの不正を止めることだ」
ヨハンの発言に対して、言い返せなくなったリオクは屋敷から去っていく。
ファムの不正をリオクが止めなければ退学になりそうだけど、私には関係ないことだ。
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屋敷に来た理由を知った私は、リオクに返答する。
「お断りします。リオク様の提案は無茶苦茶ですし、私が何かするつもりはありません」
「なっっ……伯爵家の人間が、侯爵家の俺に口答えするというのか! お前は俺の命令を聞いていればいい!!」
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