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第8話
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リオク視点
俺がセシリアに婚約破棄を宣言してから、2週間が経っていた。
婚約破棄の手続きは終わり、公表もされている。
セシリアを退学させられなかったのは残念だが、すぐに退学になるだろう。
ヨハンの言った通り、婚約破棄の後で再試験が行われている。
セシリアとヨハンの再試験は昨日終わり、今日の放課後には結果が判明するようだ。
再試験は2日で全て終わり、今日からは普通に授業を受けるらしい。
2人だけだから採点もすぐに済んで、昨日の時点で不正をしていなかったと公表されていた。
ヨハンとセシリアは別の部屋で、先生に監視されながら筆記と実技の試験を2日間受けている。
魔法道具による不正は不可能だから、セシリアは退学することがなさそうだ。
そして俺とファムは、午前中の授業で驚くことになる。
魔法を扱う授業で、クラスで一番優秀なヨハンよりセシリアが好成績を出していたからだ。
俺はセシリアに実力を隠すよう命令していたが、元々大したことはないと思い込んでいる。
そう考えていたのに――セシリアの実力は、俺の想像を遥かに超えていたようだ。
昼休みになって、俺はセシリアの席へ向かう。
どうしてここまで成績がいいのか、問い詰めたくなっている。
俺はセシリアと対面して、気になっていることを聞くことにした。
「セシリアは何をした!? ここまで急に成績がよくなっているのはおかしいだろう!?」
「もう命令を聞く必要がなくなったので、本来の実力に戻っただけです」
「ぐっっ……なにか、狡いことをしているとしか思えないな!」
予想通りの返答だが、俺はセシリアの成績が信じられない。
理由があるかと探ってみるが、尋ねても動揺している様子はなかった。
このままだと、俺の評判が下がるだろう。
どうすればいいのか思案している時に、俺達の元へヨハンがやって来た。
「再試験で不正はなかったと先生が話していただろう。元婚約者として疑いたいようだが、迷惑でしかない」
「ヨハンは無関係だろう! 俺達の話に入ってくるな!!」
「それなら婚約破棄したリオクも無関係だ。それよりセシリアは命令と言ったが、どういうことだ?」
ヨハンがセシリアに尋ねて、俺は焦るしかない。
止めることができず、セシリアが頷いて話す。
「理由はわかりませんが、今までリオク様よりいい成績をとるなと命令されていました」
「そんな命令を出していない! セシリアは何を言っている!?」
俺は否定するが、セシリアは今日の授業で好成績を出せている。
命令を出していないと嘘をついたのはバレそうで、話を聞いていたヨハンが言う。
「リオクはセシリアに命令を出していないと言ったが、今までの言動から命令を出していたとしか思えないな」
「うっっ……俺は何も知らん!」
「そうですか。それなら私の勘違いだったのかもしれませんね」
もう俺が実力を隠すよう命令したかは、セシリアにとってどうでもいいことのようだ。
これからもセシリアは、本来の実力を発揮するだろう。
そして俺は、婚約破棄したことを後悔することとなる。
俺がセシリアに婚約破棄を宣言してから、2週間が経っていた。
婚約破棄の手続きは終わり、公表もされている。
セシリアを退学させられなかったのは残念だが、すぐに退学になるだろう。
ヨハンの言った通り、婚約破棄の後で再試験が行われている。
セシリアとヨハンの再試験は昨日終わり、今日の放課後には結果が判明するようだ。
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俺はセシリアに実力を隠すよう命令していたが、元々大したことはないと思い込んでいる。
そう考えていたのに――セシリアの実力は、俺の想像を遥かに超えていたようだ。
昼休みになって、俺はセシリアの席へ向かう。
どうしてここまで成績がいいのか、問い詰めたくなっている。
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「セシリアは何をした!? ここまで急に成績がよくなっているのはおかしいだろう!?」
「もう命令を聞く必要がなくなったので、本来の実力に戻っただけです」
「ぐっっ……なにか、狡いことをしているとしか思えないな!」
予想通りの返答だが、俺はセシリアの成績が信じられない。
理由があるかと探ってみるが、尋ねても動揺している様子はなかった。
このままだと、俺の評判が下がるだろう。
どうすればいいのか思案している時に、俺達の元へヨハンがやって来た。
「再試験で不正はなかったと先生が話していただろう。元婚約者として疑いたいようだが、迷惑でしかない」
「ヨハンは無関係だろう! 俺達の話に入ってくるな!!」
「それなら婚約破棄したリオクも無関係だ。それよりセシリアは命令と言ったが、どういうことだ?」
ヨハンがセシリアに尋ねて、俺は焦るしかない。
止めることができず、セシリアが頷いて話す。
「理由はわかりませんが、今までリオク様よりいい成績をとるなと命令されていました」
「そんな命令を出していない! セシリアは何を言っている!?」
俺は否定するが、セシリアは今日の授業で好成績を出せている。
命令を出していないと嘘をついたのはバレそうで、話を聞いていたヨハンが言う。
「リオクはセシリアに命令を出していないと言ったが、今までの言動から命令を出していたとしか思えないな」
「うっっ……俺は何も知らん!」
「そうですか。それなら私の勘違いだったのかもしれませんね」
もう俺が実力を隠すよう命令したかは、セシリアにとってどうでもいいことのようだ。
これからもセシリアは、本来の実力を発揮するだろう。
そして俺は、婚約破棄したことを後悔することとなる。
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