新しい聖女が優秀なら、いらない聖女の私は消えて竜人と暮らします

天宮有

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第10話

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 私とヨハンは、ラグード国の現状を知る。
 聖女デーリカの魔力が急激に弱まり、嘘がバレて糾弾されているようだ。

 そして「聖女シンシア様を聖女に戻せ」と国民が激怒しているようだけど、私は行方不明と説明しているらしい。
 ルジオ国が把握しているラグード国の状況を聞き、呆れながらヨハンが話す。

「国民は今までデーリカを称えていた癖に、シンシアに戻って欲しいと言い出したのか」

「今までデーリカは私の魔力を奪うことで、活躍はしていましたからね」

 そして宰相は貴族達と協力し、全てデーリカの活躍と国民に思わせている。
 今までは上手くいっていたけど、国民はラグード国の惨状から私の活躍だったと理解したようだ。

「シンシア様が行方不明と公表した辺り、連れ戻すために行動を起こす可能性が高そうです」

「居場所は知られているが、来たら私が対処するとしよう」

「屋敷を守る魔法道具があるので、侵入されることはありません。屋敷の生活はどうですか?」

 ハワードは冷静な辺り、ラグード国では私を連れ戻せないと確信しているのでしょう。
 屋敷にいれば安全なのは間違いなくて、私は今の生活について話す。

「とても快適です。ありがとうございます」

「それならよかった。何かあれば、またここに来てください」

 ラグード国が何かしてきたとしても、ヨハンが傍にいてくれるから不安はない。
 これからラグード国は被害が増えていくから、私を連れ戻すため動きそうだ。
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