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27.再び、後宮
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『凛風』に対する憂炎の想いを知った数日後のこと。
わたしは久しぶりに、後宮に来ていた。
「姉さま、良かった。もう二度と来て下さらないかと思っていましたわ」
人払いをした部屋の中、華凛がそう口にする。
「まあね」
言いながら、ついつい苦笑が漏れる。
さすが華凛。大正解。
わたしだって本当は、二度とここに来るつもりはなかったんだから。
「元気そうで良かった。あの日はバタバタして、碌に話もできなかったし」
「はい。姉さまも元気そうで何よりです」
そう言って微笑む華凛は、以前に増して美しく見える。
薔薇色の頬に、鮮やかな唇。寵妃とはかくあらんという風貌だ。
(憂炎の愛情をちゃんと受け取ってるってことかなぁ)
だとすれば、今日、わざわざ出向いた甲斐があったってもんだ。
大きく深呼吸をし、わたしは改めて華凛に向かい合う。
「それで、今日ここに来た理由なんだけど」
「はい!」
華凛は満面の笑みを浮かべつつ、ずいと身を乗り出した。
どこか興奮した面持ち。珍しく前のめりなその姿勢に、わたしは小さく笑った。
「まずはこれ。武官たちから『華凛』宛の贈り物を受け取ったの」
そう言ってわたしは、武官たちから受け取った贈り物を卓の上に広げていく。
後宮で身に着けても遜色ない品々。今の華凛には必要ないかもしれないけど、武官たちの努力と気持ちだけは伝えてやりたい。そう思って、こうしてわざわざ持ってきたのだ。
憂炎や白龍の目を盗んで彼等に会いに行くのは骨が折れたし、報われてほしいと切に思う。
「まぁ……! 皆さん本当に贈ってくださったのですね」
「うん。多分これ、めちゃくちゃ奮発してくれたんだと思うよ」
華凛は瞳を輝かせつつ、宝玉で彩られた簪を手に取り眺める。
どうやら無事に喜んでもらえたらしい。わたしはほっと安堵のため息を吐く。
「ふふ……どのような形であっても、人の好意とは嬉しいものですわね、姉さま」
「……うん、そうだね」
ごめん、華凛。それは嘘だ。
だってわたしは、憂炎の気持ちなんて知りたくなかった。
あいつがわたしを好きだなんて――――そんなこと、知っても苦しいだけで、素直に嬉しいなんて思えない。
応えられない気持ちを受け取ったところで、良いことなんて一つもない。
「それでね、華凛にお願いがあるの」
「はい、何なりと! 憂炎のことでございましょう?」
華凛は嬉しそうに微笑みながら、わたしのことを見つめている。何がそんなに楽しいのか――――ため息を一つ、わたしは大きく息を吸う。
「うん、憂炎のこと。
あのさ、華凛――――『凛風』として、あいつの想いに応えてやってもらえないかな?」
「……え?」
先程までのテンションは何処へやら。わたしの言葉に、華凛は目を丸くした。おまけに、酷く困惑した様子で、視線を左右に彷徨わせている。
「姉さま、それは……憂炎の想いに応えて、って…………」
「実は憂炎の奴さ、『凛風』のことが好きだって、そう言うんだ」
「ええ、それは存じ上げております」
華凛は躊躇うことなく頷いた。
(そっか……華凛は知ってたんだ)
憂炎はあの後も、わたしを相手に『凛風』への想いを吐露し続けていた。
毎日、毎日。飽きもせず。
『凛風が好きだ』って、馬鹿みたいに口にし続ける。
だけど、練習だけじゃ意味が無い。
ずっとそんなふうに思っていたから『本人』を相手に、きちんと実践していたのなら良かった――――自然、笑みが漏れた。
「困るんだよねぇ。わたしは『華凛』だっていうのに、同じ顔ってだけで告白の練習台にされるんだもん。
凛風に気持ちが伝わって欲しいって。本当の妃になって欲しいって訴えられて、なんだかこっちまで苦しくなってきてさ」
「姉さま……」
「だからさ、そろそろ『凛風』は絆されたって良いと思うんだ」
わたしは華凛を抱き締めながら、目を瞑る。
どうか、憂炎を幸せにしてやってほしい。
わたしは『凛風』じゃないから。
戻れない。戻れっこないから。
全部、わたしの我儘で始まった入れ替わりだから。
自分の自由と引き換えに、わたしは憂炎の気持ちを無視した。
見ないように、気づかないようにして、逃げ続けた。
だから罰が当たった。
叶えてやれない望みを聞き続けることほど、辛いことはない。
本当に、毎日苦しくてたまらなかった。
「――――姉さま、憂炎が好きなのは姉さまなんです。わたくしではダメ。憂炎の想いに応えることはできませんわ」
「ううん。今は華凛が『凛風』だ。あいつが好きなのは『凛風』という存在だもん」
あいつが最初に好きになった相手は、確かにわたしだったのかも知れない。
でも、今はそうじゃない。
現に憂炎は、己に靡くことのない『凛風』――――華凛への想いを口にしている。
毎日毎日、あの子の元に通いながら、わたしに対して『凛風』が好きだとそう囁く。
だから、別に『わたし』じゃなくても良い。
『凛風』という名前で、存在であればそれで良いんだ。
「ねえ、もしも『凛風』から好きって言われたら、あいつはどんな顔をするんだろうね」
笑うだろうか。
泣くだろうか。
喜んでくれたら良いなぁと、そんなことを思う。
「姉さま! だけど憂炎は……憂炎はずっと――――」
「そういうわけだからさ。よろしく頼むよ」
これ以上、憂炎のことを考えたくない。
もうずっと、長い間、理由もわからないのに悲しくて、苦しくて、心がめちゃくちゃ痛かった。
「…………あ」
部屋を出ると、そこには憂炎がいた。
空が夕焼け色に染まっている。今夜も『凛風』に会いに来たのだろう。
憂炎はわたしを見て、一瞬だけ口を開きかけて、それから噤んだ。
そんな些細なやり取りに、何だか泣きたい気持ちになる。
(頼んだよ、華凛)
『凛風』の元へと向かう憂炎の後姿を静かに見送りつつ、わたしは心の底からそう願うのだった。
わたしは久しぶりに、後宮に来ていた。
「姉さま、良かった。もう二度と来て下さらないかと思っていましたわ」
人払いをした部屋の中、華凛がそう口にする。
「まあね」
言いながら、ついつい苦笑が漏れる。
さすが華凛。大正解。
わたしだって本当は、二度とここに来るつもりはなかったんだから。
「元気そうで良かった。あの日はバタバタして、碌に話もできなかったし」
「はい。姉さまも元気そうで何よりです」
そう言って微笑む華凛は、以前に増して美しく見える。
薔薇色の頬に、鮮やかな唇。寵妃とはかくあらんという風貌だ。
(憂炎の愛情をちゃんと受け取ってるってことかなぁ)
だとすれば、今日、わざわざ出向いた甲斐があったってもんだ。
大きく深呼吸をし、わたしは改めて華凛に向かい合う。
「それで、今日ここに来た理由なんだけど」
「はい!」
華凛は満面の笑みを浮かべつつ、ずいと身を乗り出した。
どこか興奮した面持ち。珍しく前のめりなその姿勢に、わたしは小さく笑った。
「まずはこれ。武官たちから『華凛』宛の贈り物を受け取ったの」
そう言ってわたしは、武官たちから受け取った贈り物を卓の上に広げていく。
後宮で身に着けても遜色ない品々。今の華凛には必要ないかもしれないけど、武官たちの努力と気持ちだけは伝えてやりたい。そう思って、こうしてわざわざ持ってきたのだ。
憂炎や白龍の目を盗んで彼等に会いに行くのは骨が折れたし、報われてほしいと切に思う。
「まぁ……! 皆さん本当に贈ってくださったのですね」
「うん。多分これ、めちゃくちゃ奮発してくれたんだと思うよ」
華凛は瞳を輝かせつつ、宝玉で彩られた簪を手に取り眺める。
どうやら無事に喜んでもらえたらしい。わたしはほっと安堵のため息を吐く。
「ふふ……どのような形であっても、人の好意とは嬉しいものですわね、姉さま」
「……うん、そうだね」
ごめん、華凛。それは嘘だ。
だってわたしは、憂炎の気持ちなんて知りたくなかった。
あいつがわたしを好きだなんて――――そんなこと、知っても苦しいだけで、素直に嬉しいなんて思えない。
応えられない気持ちを受け取ったところで、良いことなんて一つもない。
「それでね、華凛にお願いがあるの」
「はい、何なりと! 憂炎のことでございましょう?」
華凛は嬉しそうに微笑みながら、わたしのことを見つめている。何がそんなに楽しいのか――――ため息を一つ、わたしは大きく息を吸う。
「うん、憂炎のこと。
あのさ、華凛――――『凛風』として、あいつの想いに応えてやってもらえないかな?」
「……え?」
先程までのテンションは何処へやら。わたしの言葉に、華凛は目を丸くした。おまけに、酷く困惑した様子で、視線を左右に彷徨わせている。
「姉さま、それは……憂炎の想いに応えて、って…………」
「実は憂炎の奴さ、『凛風』のことが好きだって、そう言うんだ」
「ええ、それは存じ上げております」
華凛は躊躇うことなく頷いた。
(そっか……華凛は知ってたんだ)
憂炎はあの後も、わたしを相手に『凛風』への想いを吐露し続けていた。
毎日、毎日。飽きもせず。
『凛風が好きだ』って、馬鹿みたいに口にし続ける。
だけど、練習だけじゃ意味が無い。
ずっとそんなふうに思っていたから『本人』を相手に、きちんと実践していたのなら良かった――――自然、笑みが漏れた。
「困るんだよねぇ。わたしは『華凛』だっていうのに、同じ顔ってだけで告白の練習台にされるんだもん。
凛風に気持ちが伝わって欲しいって。本当の妃になって欲しいって訴えられて、なんだかこっちまで苦しくなってきてさ」
「姉さま……」
「だからさ、そろそろ『凛風』は絆されたって良いと思うんだ」
わたしは華凛を抱き締めながら、目を瞑る。
どうか、憂炎を幸せにしてやってほしい。
わたしは『凛風』じゃないから。
戻れない。戻れっこないから。
全部、わたしの我儘で始まった入れ替わりだから。
自分の自由と引き換えに、わたしは憂炎の気持ちを無視した。
見ないように、気づかないようにして、逃げ続けた。
だから罰が当たった。
叶えてやれない望みを聞き続けることほど、辛いことはない。
本当に、毎日苦しくてたまらなかった。
「――――姉さま、憂炎が好きなのは姉さまなんです。わたくしではダメ。憂炎の想いに応えることはできませんわ」
「ううん。今は華凛が『凛風』だ。あいつが好きなのは『凛風』という存在だもん」
あいつが最初に好きになった相手は、確かにわたしだったのかも知れない。
でも、今はそうじゃない。
現に憂炎は、己に靡くことのない『凛風』――――華凛への想いを口にしている。
毎日毎日、あの子の元に通いながら、わたしに対して『凛風』が好きだとそう囁く。
だから、別に『わたし』じゃなくても良い。
『凛風』という名前で、存在であればそれで良いんだ。
「ねえ、もしも『凛風』から好きって言われたら、あいつはどんな顔をするんだろうね」
笑うだろうか。
泣くだろうか。
喜んでくれたら良いなぁと、そんなことを思う。
「姉さま! だけど憂炎は……憂炎はずっと――――」
「そういうわけだからさ。よろしく頼むよ」
これ以上、憂炎のことを考えたくない。
もうずっと、長い間、理由もわからないのに悲しくて、苦しくて、心がめちゃくちゃ痛かった。
「…………あ」
部屋を出ると、そこには憂炎がいた。
空が夕焼け色に染まっている。今夜も『凛風』に会いに来たのだろう。
憂炎はわたしを見て、一瞬だけ口を開きかけて、それから噤んだ。
そんな些細なやり取りに、何だか泣きたい気持ちになる。
(頼んだよ、華凛)
『凛風』の元へと向かう憂炎の後姿を静かに見送りつつ、わたしは心の底からそう願うのだった。
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