拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~

志位斗 茂家波

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寒さ到来面倒事も到来するな

#201 ああ、そろそろデス

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SIDEシアン

……昨日の雪将軍から得た素材、氷塊とバケツ。

 バケツの方はドーラに渡し、氷塊の方は…‥‥


「ふぅ、完成しましタ。氷像はこれで良いですネ?」
「うん!これでいいにょ!!」

 ワゼが汗をかいてないけど拭うようなしぐさを取って問いかけ、ロールが嬉しそうに答える。

【モデルつかれました…‥‥ワゼさんだからこそ早かったですが、けっこう待ちましたね】
「思った以上に加工しにくかったらしいけど、悪くはないんじゃない?」

 
 今回、氷塊を利用して作ったのは、僕らが集合している立体氷像。

 ロールと僕がハクロの背中に乗って、3人一緒になっている様子を表した氷像だ。

 ついでにワゼも加わっており、よく見れば小さなミニワゼシスターズもセットで設置されていた。

……どこが、とはいわないが、さりげなく盛られているがまぁ良いだろう。



 何にしても、家族集合写真とはまた違った趣であり、中々の出来栄え。

 氷像ゆえにカラーではないが、それでも綺麗な事は綺麗だろう。


「本当は色も付けられましたが、今回はシンプルにまとめあげましタ。下の方に仕掛けを施してもいマス」
「仕掛け?」

 見れば、氷像が乗っている台座に押してくださいと言わんばかりのボタンが一つ、突きでていた。

「ポチっと押すにょ!」

 説明を受ける前に、ロールがボタンを押す。

 すると、氷像の下の方が輝き始め、ライトアップされた。


「うわぁ‥‥‥なんかすごいな」
【氷で反射して、より一層綺麗ですよ】
「単純な仕掛けですが、綺麗に見せる反射角度も追及済みデス」

 それ、メイドが出来る事なのかと言いたいが、もうワゼの事なのでツッコミを入れない。

 




 とりあえず、氷像は玄関の方に飾っておくとして、今日はどうしようかとちょっと悩む。

 氷像モデルをやって半日もかからなかったとはいえ、昼近くだし。今から向かって魔法屋として仕事しようにも、特に依頼もなさそうな気がする。

「となると、今日は一旦休むべきかな?いや、でもなぁ」

 この雪の降り積もる時期は基本的に依頼も少なく、冒険者も魔法屋もこもりがち。

 とはいえ、身体を動かさないと運動不足になりそうだし……

「せっかくだ、魔法の鍛錬でも行おうかな?」
「ん?だったらロールもやるにょ!」
「そう?じゃぁ一緒にやろうか」
「うん!」

 魔法屋の仕事は本日はやめ、ロールと共に魔法の鍛錬を行う事にした。

 魔法はいつも使うが、鍛錬して磨いたほうが、より一層扱いやすくなるからね。

 それに、今はロールがいるし、元雪の女王だけあって氷の魔法に関しては僕より上手。

 養子にした娘から教わるのもどうかと思うが、まぁこういうことぐらいは良いだろう。その他の魔法に関しても、こっちから教える事もできるしね。


「その前に、寒いので防寒着をどうゾ」
【あ、マフラーも編んでおきましたよ】

 ワゼとハクロに防寒着を貰いつつ、僕らは庭に出て魔法の鍛錬を行うのであった。



――――――――――――――――――
SIDEドーラ

【シャゲェ】

 庭に出て、魔法を打ち合ったり、互に見て改善点を話し合うシアンたちを、ドーラは微笑ましく見守っていた。

 今、雪が積もっており、除雪してもしても積もるので、半ばあきらめ、地下の方に新花壇建設を行っていた中での休憩だが、こうして微笑ましくみられる生活を楽しんでいる。

 昨日貰ったバケツをヘルメット代わりに被り、ある程度微笑ましく見守ってから、再び地中へ潜った。



【シャゲッ、シャゲッ】

 カーン、カーンっと、つるはしで硬い岩を砕き、スコップで土を掘っていく。

 時折自身の根っこや蔓を利用して土砂をどかし、十分な空間を確保していく。

「セー!」
「シー!」
【シャゲ!】

 時折ミニワゼシスターズが様子を見に潜り込んできて、この地下空間が崩れないように柱を設置していく。

 順調に掘り進み、地下用のライトなどを設置するために、取り付け作業を行い始めたその時であった。


ぼこん!
【モッギュ~ラ!】
【シャゲェ?】

 地下の壁の一部から、モグラのようなモンスターが出て来た。

 だが、ドーラはその相手を知っていた。
 その相手は『冬季地中友の会』に所属する、モグラのように見えて実は植物のモンスター。

 ちょっとした事情で今、他国へ出かけていたはずなのだが…‥‥どういう訳か、何か起きたらしい。


【シャゲ、シャゲ?】
【モッギュモッギュ~ラ】
【シャゲェ……シャゲシャゲ】
【モッギュ~ラ】

 情報交換をして、その内容を知り、ドーラははぁっと溜息を吐いた。

 先日、雪の女王暴走という面倒ごとがあったのに、続けてその面倒事を確信させられたからである。

【シャゲ~…‥‥シャ、シャ、シャゲ?】
【モギュゥラァ】

 ドーラの言葉に、本当に面倒であると相手は肩をすくめるような動作を取った。

【モ、モギュゥ、ラ~】
【シャゲェ】

 とにもかくにも、どうしようもないことは事実。

 けれども、被害を抑えるためにも情報は必要だろう。

【シャゲシャゲー】
【モッギュ~ラ~】

 ひとまずはその面倒ごとに関しての定期的な情報提供を約束してもらい、一旦別れる。
 
 ドーラは作業を中断して、ワゼの元へ出向き、面倒ごとについての相談を行い始めるのであった‥‥‥
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