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春間近、でも頭春は来ないで欲しい
#261 春風と共に来る前触れデス
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SIDEツェーン
‥‥‥闇夜に紛れ、彼女は動く。
やるべきことは、敵対する者たちの排除及び、予防のための牽制及び削除。
屋根を伝って駆け抜け、首都内の屋敷の各地へ潜り込み、密かにそれらを実行していく。
ある者には、眠っている間に血文字で部屋いっぱいに警告文を描き、ついでにおぞましいような絵や物体をそこへ置いていく。
またある者には、爛れた生活の最中に忍び込み、薬を盛って地獄を見てもらう。流石にこれは命を奪わないが‥‥‥当分は、悪事よりもトイレしか考えられなくなるような類だ。
そして、またある者‥‥‥やらかし確実な悪しき類には、実力行使。
こういう事に備えて、そう言う輩たちは護衛や私兵などを敷きつめてはいるが、こういう裏仕事に特化した彼女にとっては敵ではない。
潰し、薙ぎ払い、音もなくへし折る。
そしてその相手へ近づき、命乞いをされるが‥‥‥油断した振りをすると、案の定諦め悪く攻撃をしかけて来たので、綺麗なカウンターをお見舞いし、社会的抹殺もついでに行う。
命を奪うよりも、こういう輩は徹底的に心の底から負った方が再起不能になりやすいからだ。
というかむしろ、こういう輩こそ社会的に抹殺されそうな何かを持っていることが多く、今晩のこの相手はまさにお手本通りというべきか、例としてちょうど良い者でもあった。
「こういう風に、楽に済む相手が一番良いのデース」
だがしかし、それはあくまでもこの地にいる相手が限界だろう。
遠方からの指示とかは流石に手を出すまでに間に合わないことも有り、その被害を抑えるべく色々やるが‥‥‥どうしてもできないことはあろう。
何にしても今のうちにできる限りやっておくべきだと、ツェーンは次の標的へ向けて動くのであった。
――――――――――――――――
SIDEシアン
「ん…‥‥もう朝か」
ふと、目を開けると室内が明るくなっており、日の光が差し込んでいた。
昨日の疲れも一晩寝て結構取れたが、こういう寝床の睡眠欲はどこか抗いがたいものもある。
【すぴぃ‥‥‥くぴぃ】
【みゅ~、すぅ‥‥‥】
「みー‥‥‥ぴぃ」
「すぅ‥‥‥すぅ‥‥‥」
それでも何とか体を起こしてみて見れば、皆ぐっすりとそれぞれ寝床で寝ていた。
ハクロはハンモックだが、その彼女の蜘蛛の背中にぶら下がるようにヒルドが寝ており、ぐでぇっとものすごく背中をそってオルトリンデが寝ており、ベッドの方にはミスティアが寝ている。
皆、まだまだ眠る気のようで起きる気配はない。
微笑ましいと言えば微笑ましいのだが‥‥‥起きたらそれはそれで、今日も大変な予感がするなぁ。
「対策も考えないとなぁ‥‥‥」
あちこちウロチョロする娘たちをどう制御すべきか、考えてみるもいい案はない。
取りあえず、その現実から逃避するために二度寝に入るのであった。
‥‥‥大変な予感というものは、娘たちの暴れっぷりもあっただろう。
だがしかし、別の意味で大変‥‥‥いや、かなり厄介な事も当たっていた。
王位交代間近という事は、当然その引継ぎの際に他国への紹介もある。
新たな王がどの様な人物であり、どの様に接していくべきか、見極めるために自ら隠れて訪れる者たちもある。
また、魔王がこの国の中にいるという情報も得て、それを探るために来る者たちもいる。
多種多様、されども他国からの者たちが多く来るのは間違いない。
そして、その者たちの中には当然というほど厄介な類も存在するのであった‥‥‥‥
‥‥‥闇夜に紛れ、彼女は動く。
やるべきことは、敵対する者たちの排除及び、予防のための牽制及び削除。
屋根を伝って駆け抜け、首都内の屋敷の各地へ潜り込み、密かにそれらを実行していく。
ある者には、眠っている間に血文字で部屋いっぱいに警告文を描き、ついでにおぞましいような絵や物体をそこへ置いていく。
またある者には、爛れた生活の最中に忍び込み、薬を盛って地獄を見てもらう。流石にこれは命を奪わないが‥‥‥当分は、悪事よりもトイレしか考えられなくなるような類だ。
そして、またある者‥‥‥やらかし確実な悪しき類には、実力行使。
こういう事に備えて、そう言う輩たちは護衛や私兵などを敷きつめてはいるが、こういう裏仕事に特化した彼女にとっては敵ではない。
潰し、薙ぎ払い、音もなくへし折る。
そしてその相手へ近づき、命乞いをされるが‥‥‥油断した振りをすると、案の定諦め悪く攻撃をしかけて来たので、綺麗なカウンターをお見舞いし、社会的抹殺もついでに行う。
命を奪うよりも、こういう輩は徹底的に心の底から負った方が再起不能になりやすいからだ。
というかむしろ、こういう輩こそ社会的に抹殺されそうな何かを持っていることが多く、今晩のこの相手はまさにお手本通りというべきか、例としてちょうど良い者でもあった。
「こういう風に、楽に済む相手が一番良いのデース」
だがしかし、それはあくまでもこの地にいる相手が限界だろう。
遠方からの指示とかは流石に手を出すまでに間に合わないことも有り、その被害を抑えるべく色々やるが‥‥‥どうしてもできないことはあろう。
何にしても今のうちにできる限りやっておくべきだと、ツェーンは次の標的へ向けて動くのであった。
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SIDEシアン
「ん…‥‥もう朝か」
ふと、目を開けると室内が明るくなっており、日の光が差し込んでいた。
昨日の疲れも一晩寝て結構取れたが、こういう寝床の睡眠欲はどこか抗いがたいものもある。
【すぴぃ‥‥‥くぴぃ】
【みゅ~、すぅ‥‥‥】
「みー‥‥‥ぴぃ」
「すぅ‥‥‥すぅ‥‥‥」
それでも何とか体を起こしてみて見れば、皆ぐっすりとそれぞれ寝床で寝ていた。
ハクロはハンモックだが、その彼女の蜘蛛の背中にぶら下がるようにヒルドが寝ており、ぐでぇっとものすごく背中をそってオルトリンデが寝ており、ベッドの方にはミスティアが寝ている。
皆、まだまだ眠る気のようで起きる気配はない。
微笑ましいと言えば微笑ましいのだが‥‥‥起きたらそれはそれで、今日も大変な予感がするなぁ。
「対策も考えないとなぁ‥‥‥」
あちこちウロチョロする娘たちをどう制御すべきか、考えてみるもいい案はない。
取りあえず、その現実から逃避するために二度寝に入るのであった。
‥‥‥大変な予感というものは、娘たちの暴れっぷりもあっただろう。
だがしかし、別の意味で大変‥‥‥いや、かなり厄介な事も当たっていた。
王位交代間近という事は、当然その引継ぎの際に他国への紹介もある。
新たな王がどの様な人物であり、どの様に接していくべきか、見極めるために自ら隠れて訪れる者たちもある。
また、魔王がこの国の中にいるという情報も得て、それを探るために来る者たちもいる。
多種多様、されども他国からの者たちが多く来るのは間違いない。
そして、その者たちの中には当然というほど厄介な類も存在するのであった‥‥‥‥
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