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しおりを挟む偽物……いいえ本物です
仕切りに俺を追い払おうとするお祖父様
いつものニコニコお祖父様じゃない
眉間にはシワが刻まれてお怒りのようだ
あんなお祖父様初めて見た
「どうして?!何故?!!俺何かした??お祖父様!お祖父様さまぁぁ」
………まぁ色々昔はした、かも?しれないが、メッ!される程度のものだ
気にしない、気にしない
だってさぁ会えば「孫にされる悪戯は至福の時だ」と摩擦で禿げる心配する程、頭を撫でくりまわしてくれたよ
毎回大好物の果物を馬車一杯に持って会いに来てくれたのに………ぅう……お祖父様……呆けた?俺は貴方の可愛い孫ですよ
一歩踏み出せば
ーーーーあっ何か怒鳴り出した
何言ってるかわかんない
「今行くから待っててお祖父様!!」
よーし!!
こうなれば意地でもお祖父様に抱き着いてやる
とおっ!と走り出そうと、シタラ……黒い霧が出て来て俺を包み込もうとする
これはいつぞや小説で読んだ魔界に連れ込まれるパターンのやつだな
えっやだよ
魔王退治とか無理
逃げないと
ひらりと霧を避けて、お怒りモードのお祖父様とは反対方向へダッシュする
走る俺、それを追う霧
ピンポイントで俺を追ってくる
生きてるのあの霧?
「あっ!」
何もない所で躓く俺
なんてこったい
霧は俺の周りを容赦なく囲む
まあそうなりますよね
「うわっっ?!」
生暖かい!
えっ……いい香り
霧なのに?
最近の霧は香り持ちなのか?
そんなくだらないこと考えてたら俺はすっぽりと霧に包まれ辺りは真っ暗だ
うわっ強い光が視界を覆う
光がぁああぁぁ溶けるってことはないが、普通に眩しい!
後ろを向けば
超絶美形のアップが!眩しいぃ!!
目がぁあああぁああああぁぁぁぁぁ!!!
寝ながらキラキラしやがってクソムカツク
強い光は朝日
よーく見たら美形は婚約者
目を覚ましたら美麗な顔っのアップって心臓に悪い
はぁ~同じ美形なら美女なら良かったのに
男だけど………セドの顔を改めて見る
チッ…美しい、すっげぇキレイ
太陽の光が反射してキラキラしてサラサラの髪、長いまつ毛、陶器の様な肌
やはり顔だけは好きだ
だがしかし、逞しい胸筋も腹筋も素晴らしいですが興味はない
自分の胸元を見れば
なーい、薄い胸しかなーい
泣きたくなった
早々ところで……何でこいつが俺の隣で寝てるんだ
それも全裸で?俺も全裸で
あの~それと尻に棒状の固いモノが当たってるんですけど
あっでも答えは聞きたくないです
見たくないです
俺は信じたい
俺のバックはまだ出口専用だと
入口にはなってないはずだ
腰よーし!
股よーし!
よーし出口専用だ、多分………イヤイヤいやぁああ出口専用のはずだ
冷や汗しか出ん
逃げないと………どうやって
腰にヤツの腕が回ってますぞ
ならばこーして、こーして、こーだ
まったくほどけん!
逃げられない
「……ンン……ぁっ……目が覚めたんだ………良かった」
心からの安堵の声
セドが目を覚ましたようだ
ギュッとセドが俺を抱き締める
「良かった。3日も目覚めなかったんだよ。寝言はいっぱい聞いたけど」
セドが何か言ってるけど
俺はそれどころではなかった
強く抱き締められたことにより身体と身体の密着性が高くなり諸に伝わる人肌、感触、体温、匂いによる弊害でパニックに陥っていた
ギャー!!やばいやばい
どうする俺、どうなる俺
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