俺の婚約者は悪役令息ですか?

SEKISUI

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 幽鬼化したセドに後ろから羽交い締めされた俺は藻掻いた……手をバタつかせ(ペンギンみたいなピョピョしただけ)体を右へ左へ捻りあがらった(全然捻れてない、だいたい大勢変わってないかな)足は…………気にしないで………藻掻いた………俺なりに、頑張った!そう、頑張ったんだ!逃れようと、俺なりに……結果は置いといて
 「うぎゃっ!く、苦しい、待て!待て待て!セド!出る!!中の人?が……出て来る!後で!後でへばりついていいから、ちょ待て………ハァハァ………ふぅ……」
 俺の生死の悲鳴を効いて締める力が緩み助かった……
 見えちゃういけない川を見るかと思ったわ
 中の人を出さずに済んだ
 あっぶな………令嬢令息の見てる前で婚約者による圧縮事件が起こるところだった
 はぁ~力が緩んだからといってセドが離れたわけじゃない
 体は密着され俺の肩にはセドの頭が、右手は腰に、左手は太腿をサワサワされとる
 落ち着きのない手だ
 離れていた後遺症だろうか?
 ヨシヨシして手をギュッと握ってやった
 大丈夫だぞ

 ンギャッ!

 首を舐められた
 味は塩気少々薄味だ
 クンクン匂い嗅いでくる
 俺臭い?それとも石鹸の匂いと俺エッセンスが混じって……まぁいいか
 スーハ-スーハして何か吸われてる
 「ぁあ~ローレンエキスが体中に満ち足りて行く」
 えっちょと気持ち悪いんですけど
 ほぁっ?変態?変態なの?ぁあ変態だった
 でもこれが通常運転だ、懐かしい
 俺はセドの膝の上で婚約者の顔色が土気色から生者のベージュに戻って行くのを眺めていた
 チョロくない?
 生の俺を差し出せば元通りって
 
 なので取り敢えずほっといた
 隣の王子は複雑な顔して眺めとる
 何か言えよ
 
 んん?視線が俺を通り越してる
 気付いてしまったその事実
 隣の王子の視線の先は俺の後方を見ていた
 誰かいたっけ?
 クラスメイトは居るよ
 後を振り返れば………!それ以外の人?
 銀髪ロングの垂れ目が居た
 誰?知らんし
 影薄くね?
 顔の造形は悪くない
 多分一般的に美形
 俺の美意識はセドに侵食されて大体モブ顔として認識、うぎゃッ……い、いったいなぁ
 首にピリッと痛みが走った
 「ローレンは私だけを見ていればいい。それ以外は目を向けると駄目だよ。クククッあれは消しとくか」
 なんてこったい
 セドに噛まれた
 「ちょっ、違うから、そこに知らない垂れ目が居たから見てしまっただけだ。俺はセドより美しく人は見たことはない」
 嘘はいってない
 止めて俺の為に争わないでって、見ただけで殺るってどこのヤンデだ
 そーゆうの寝覚め悪くなるから本当に辞めてくれる
 「私のこと好き?」
 耳の側でセドが囁いた
 えっ何?乙女か何かですか?
 「ローレン?誰を見てるの?ローレンが好きなのは私だよね?」
 メンヘラの方かな!
 「えっ、ぁあ~それは……」
 めっちゃ見てくる
 痛い!痛い!!視線が痛い
 穴空いたらどうするの
 目力エグい
 目がカッピラいてる
 否定でもしたら怖すぎる
 
 「ローレン……」

 「ローレン?」

 「ローレン!」

 俺の名を呼ぶ声は段々低く暗く背に冷たいものが走る
 マジ怖い………

 「勿論セドが好きだぞ」
 俺は圧に屈した

 嘘は言っていない
 好きだから
 ただ………想いの重さがね………

 
 ねえ?ところで誰よその銀髪垂れ目
 

 
 

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