異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第9章 ネシアのダンジョン編

悠馬との街歩き

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翌日、4人揃って食堂へ行くと、そこにはスノーホワイトのメンバーだけしか来ていなかった。

話を聞くと、どうやら獣人3人組は誰が一番飲めるかを『ヤドリギ』のタイムとパント、そしてドラゴン3人組の8人で競い合い、結局人間5人とも揃って酔いつぶれてしまったそうな。

そりゃあドラゴンと競えば『人間』は負けると思わない?

ちょうど『ヤドリギ』もこの宿に泊まっていたので、スコットさんとリッキー、そしてドラゴン3人組でそれぞれの部屋に運んでやったそうだけど……起きてくるのは昼を過ぎるんじゃないかな?


……ということで、女将さんに伝言をした後、悠馬を連れて街へと繰り出す。

まだまだいろんな所へ行く予定だからと屋台飯を買い込みに来たのだ。

この街の屋台を見て悠馬は「うわぁ~、お祭りみたいだ!」とはしゃいでいたが、日本人から見れば確かに祭りの屋台のように見える。

これが夜なら、なおさらそう見えたことだろう。


屋台でたくさん買い込んだ俺たちは、次にゴーダさんの店へと向かった。

このところ戦い続きだったこともあり、そこで少し武器を見てもらおうという話になったのだ。

ゴーダさんの店に着くといつものように店の奥に声をかけるリッキー。

ゴーダさんも嬉しそうに店の奥から出てきた。

「おう、お前ら揃っていやがるな?みんなが無事で俺もホッとするぜ!」

「おっちゃんのそれ、毎回聞いてるぞ?今はあのアクセサリーを付けてるんだから、そうやすやすと死にはしないんだぜ?それはおっちゃんも分かってるだろ?」

みんなの顔を見て嬉しそうにしていたゴーダさんに対し、リッキーは得意そうな顔をして自分のアクセサリーを取り出して見せた。

「ん?もしかして坊主の手作りアクセサリーのことか?あれは俺も身に着けているが、そんな効果があるのか?てっきり健康を保つ魔道具なんだと思っていたぜ。」

「何だおっちゃん、何も知らずに着けていたのか?」

呆れた顔でリッキーに見られて少しバツの悪そうな顔をするゴーダさん。

ごめん、俺が何も言わなかったからだね。

「……まあ、健康になるのは間違いないから、この街にいる間はそれで良いんじゃないのか?」

スコットさんがそうゴーダさんに助け舟を出すと、ゴーダさんは少しだけ嬉しそうだった。

「ところで……その坊主の分身は何なんだ?」

ゴーダさんは俺の後ろにいた悠馬を見つけ、そんなことを聞いてくる。

みんな分身って言うけど、違うからね?

「こいつはシエルの親戚なんだよ。そっくりだろ?」

「ああ、瓜二つじゃねぇか。そら親戚ならあり得るかもな。」

うんうんと頷いているゴーダさんに、この店に来た理由を伝える。

流石にあんなに戦い通しだと刃毀れとかもしてそうだからね!

ゴーダさんはみんなの武器を1つ1つ受け取って、状態を確かめていく。

するとやはりスコットさんとリッキーの武器は俺と違って魔力コーティングをあまりしていなかったこともあり、刃毀れが酷かったそうだ。

「こりゃあしばらく武器を預からなけりゃならねぇな。……予備のやつは持ってんだろうな?」

武器からチラッと視線をこちらに寄越したゴーダさんは、2人に確認を取る。

2人は苦笑いをしながら頷くところを見ると、あるにはあるが普段使っているものより劣るのだろう。

そこは魔力コーティングで補ってもらわないとね!


とりあえず持っていることがわかったゴーダさんは、今確認したばかりの武器を預かることにしたようだ。

出来上がりは1週間後だそうだから、俺がまた取りに来ることになった。

「そういやぁ今は一体何をしてんだ?単にこの街に遊びに来たわけじゃあねぇんだろ?」

ゴーダさんは俺たちがこの街に来た理由を知りたがったので、『ブレイズ』のダンジョンに入った時のことを話してやった。

「なるほどなぁ……まぁ、お前らがここにいるってことは、その問題は解決したんだろ?」

「……まぁね。」

「なら問題はねぇ。あとは良い冒険者が行くようになればどんどんいい方向に行くってわけだ。それの目処はついてんのか?」

「昨日ルーシェに相談してきたんだ。そっちの方も自分だけでは無理だからって、ここの領主やルーシェの父親にも相談をするそうだ。あのダンジョンはちょうど国境の森の中だから、ネシアの方でも動いてもらうよう頼んである。両国で共同管理をしてくれれば、おかしな奴らが来なくなるはずだ。」

「なら、安心だな。せっかく近くにある最古のダンジョンなんだから、大事にしないとなぁ。」

ゴーダさんもあのダンジョンは気にはなっていたのだろう。

両国で共同管理していくことには賛成のようだ。



それから俺たちはゴーダさんに武器を預けると、また宿へと戻る。

そろそろ獣人3人組が起き出している頃だろうと思ったのだ。

案の定宿に戻ると3人とも起きていたらしく、「どこ行っていたんだ?」と聞かれてしまった。

どうやらこの街を案内してもらいたかったらしい。


と、いうことで改めてまた街巡りをする。

今回は観光目的としての街巡りなので、色々な所を紹介しながら歩いた。

その間中、ヒューザやクーガーはとても楽しそうな雰囲気で、彼らのように国から一歩もでたことのない人にとってはとてもいいカルチャーショックになったんじゃないかと思う。

特にクーガーにとっては、他の種族への考え方を改めるいい機会になったんじゃないかな。


それから宿へ戻って夕食を食べ、お風呂も入り、今日は大人組も飲み会はせずに休むことに。

明日はレッカさんを癒しに、普段いる火口へと連れて行くことになっているのだ。

4属性竜の長達が普段いる森へと行くことに興奮している獣人3人組。

ちゃんと明日は寝不足にならずに起きられるのかなぁ?
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