25 / 87
25 醜い心
しおりを挟む
翌日。
一人王宮の廊下を歩いていた私は、面倒な人物と出くわしてしまった。
「レオン様ぁ~!」
「……」
(……最悪だ)
私の目の前に現れたのはフレイアだった。
彼女は私を見るなり小走りで駆け寄ってきた。
「レオン様ぁ、大丈夫ですかぁ?」
彼女は私の前まで来ると顔を覗き込んでそう言った。
「……何がだ」
「レオン様のお父様と……お母様が……死んじゃったって聞いて……」
フレイアはそう言ってわざとらしく目を伏せた。
昔の私ならその姿に騙されただろう。
しかし今の私にはそれが演技にしか見えなかった。
私は冷たい声でフレイアに言った。
「……それは君が気にすることではない」
「……!」
私の素っ気ない態度にフレイアは一瞬だけ眉をひそめた。
しかしすぐに表情を戻すと、慌てたように言った。
「そ、そうだ!この後一緒に私の部屋でお茶でもしませんか?」
「……悪いが、執務があるんだ」
彼女と一緒にお茶をするだなんて冗談じゃない。
そう思った私はそれだけ言ってすぐにフレイアの前から立ち去ろうとした。
「ま、待って!」
しかしフレイアがそれを引き止めた。
「そ、そんなこと言っていいんですかぁ?私の後ろに誰が付いてるかまさか忘れたわけじゃないですよね?」
「……」
(……私を脅すつもりか)
レスタリア公爵家が後ろ盾になってから彼女はかなり図々しくなったようだ。
「私、レオン様に色々とお話したいことがあったんです。お茶だけでいいんです。ね?レオン様」
フレイアは焦ったような顔をしながらも、口角を上げてそう言った。
「……」
正直行きたくなかった。
しかしここで断ったら彼女はまた癇癪を起こすかもしれない。
そうなればあの侍女のように怪我人が出てしまうだろう。
(……自分で蒔いた種なんだ。仕方ない、か)
◇◆◇◆◇◆
フレイアは私を自分の部屋まで連れて行くと、侍女にお茶の準備をさせた。
「レオン様、どうぞ」
「……」
私の前に侍女の注いだ紅茶が置かれる。
私はそのカップを手に取って中に入っていた紅茶を一口だけ飲んだ。
(……味がしない)
疲れているせいか、紅茶は味も匂いもしなかった。
「久しぶりですね!二人でこんな風にお茶するなんて!」
席に着いたフレイアは媚びを売るかのような満面の笑みで私に話しかけた。
「……そうだな」
フレイアの言う通り、彼女と二人でお茶をするのはかなり久しぶりだった。
フランチェスカが亡くなってからはここに来ることもほとんど無くなっていたからだ。
足が、ここへ来ることを拒んでいたからだ。
「レオン様ったら、フランチェスカ様が亡くなってから全然ここに来てくれないんだもん……寂しかったんですから」
彼女はそう言って頬を膨らませた。
「……」
しかし私が目を引かれたのはそこではなかった。
フレイアは相変わらずマナーがなっていない。
紅茶を飲むときの音がうるさいし、ティーカップの持ち方も間違っている。
少し前までは気にならなかったことが今ではとても不快に感じた。
(……早く終わらないだろうか)
私は苦痛でしかないこの時間を早く終わらせようと思って、口を開いた。
「君はそんなことを言うためにわざわざ私をここに連れてきたわけではないだろう」
「……!」
私の言葉にフレイアはハッとなった。
それからすぐに彼女は真顔になった。
私の初めて見る表情だ。
「ええ、そうですね。レオン様に聞きたいことがあったんです」
「……何だ」
フレイアは私を真っ直ぐに見つめて口を開いた。
「――いつになったら、私を王妃にしてくれるんですか?」
「……」
気分が悪くなった。
もしかすると彼女は最初からそれだけが狙いだったのだろうか。
「フランチェスカ様はもういないじゃないですか。それなのにいつまで経っても私を王妃にしてくれないですよね」
「……」
「王宮にいる侍女や貴族たちは皆私が次の王妃になると思い込んでいます」
「……私は、この先誰かを王妃にするつもりはない」
私はフレイアの目を見つめ返してハッキリと自分の考えを告げた。
「……何でですか?」
彼女は意味が分からないと言ったように私に尋ねた。
「逆に聞くが、君は自分が王妃になれると本気で思っているのか?」
「思っています」
(……その自信はどこから来るんだ)
彼女の答えに、私はハァとため息をついた。
「……前にも言ったが、私は君を愛していない」
私がその言葉に、フレイアは俯いた。
ショックを受けたのかと思ったが、彼女はすぐに顔を上げてクスクスと笑い始めた。
(……何だ?)
しばらくして、彼女は急に真顔になった。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「――私もレオン様を愛したことなんかありませんよ」
「…………なっ、」
「私が愛しているのは”あの方”だけです。それ以外の人は別にどうなったっていい」
(……何だと?)
フレイアの発言が衝撃的すぎて、私は声を出すことが出来なかった。
彼女の言うあの方というのも気になったが、今はそれ以上に――
私は上手く動かない口を無理矢理動かして彼女に尋ねた。
「…………それなら、何故私にフランチェスカとの白い結婚を望んだりしたんだ」
かろうじて出た声は震えていた。
「ああ、そのことですか?」
尋ねられたフレイアがふふふと笑った。
それは非常に醜悪な笑みだった。
「――嫌いなんですよね。フランチェスカ様みたいな人。何の苦労もせずに生きてきた貴族のお嬢様」
「……!」
フレイアは突然無表情になったかと思うと、冷たい声でそう言った。
(……嘘……だろう……?)
「だから苦しめてやろうと思ってあんなこと言ったんですよ。フランチェスカ様はレオン様のこと本当に好きだったみたいで、見ていて気持ちが良かったんですよね。決してレオン様を愛していたからとかそういう理由じゃないですよ?」
「……」
私は彼女のその言葉に再び大きな衝撃を受けた。
こんなに性根の醜い女は見たことがなかったからだ。
どうやらこれが彼女の本心だったようだ。
(……何で、気付けなかったんだ)
もし私が彼女の本性に気付いていたら、フランチェスカを失うことも無かっただろう。
悔しくてたまらない。
後悔してもしきれない。
そんなことを考えていたそのとき、フレイアが突然キャッキャッと笑い始めた。
「フランチェスカ様は本当に馬鹿ですよ!五年間愛人の元に通う夫をいつまでも待ち続けて!来るわけないのに!それでもって最後は絶望の中で死んでいったんだから笑えますよね!ただの犬死にじゃないですか」
「……やめろ」
「あ、でもレオン様もレオン様でクソですよね!長い間苦楽を共にした婚約者よりもぽっと出の女を優先するんですから!そんなクズ男を好きになるとか普通ありえないですって」
「……やめてくれ」
もう何も言わないでくれ。
そう思ったものの、フレイアは止まらなかった。
「――でも別にいいと思いますよ。だってお似合いじゃないですか、馬鹿二人」
「やめろ!!!」
「ッ!」
私はドンッと机を叩いて声を荒げた。
机の上に置かれていた紅茶の入ったカップが、ガシャンと音を立てて揺れた。
「…………私のことは何とでも言えばいい。だけどフランチェスカを侮辱するのは許さない……!」
「……!」
フレイアは私の気迫に押されたようで、そのまま黙り込んだ。
「……」
私は固まる彼女を無視して足早に部屋から立ち去った。
一人王宮の廊下を歩いていた私は、面倒な人物と出くわしてしまった。
「レオン様ぁ~!」
「……」
(……最悪だ)
私の目の前に現れたのはフレイアだった。
彼女は私を見るなり小走りで駆け寄ってきた。
「レオン様ぁ、大丈夫ですかぁ?」
彼女は私の前まで来ると顔を覗き込んでそう言った。
「……何がだ」
「レオン様のお父様と……お母様が……死んじゃったって聞いて……」
フレイアはそう言ってわざとらしく目を伏せた。
昔の私ならその姿に騙されただろう。
しかし今の私にはそれが演技にしか見えなかった。
私は冷たい声でフレイアに言った。
「……それは君が気にすることではない」
「……!」
私の素っ気ない態度にフレイアは一瞬だけ眉をひそめた。
しかしすぐに表情を戻すと、慌てたように言った。
「そ、そうだ!この後一緒に私の部屋でお茶でもしませんか?」
「……悪いが、執務があるんだ」
彼女と一緒にお茶をするだなんて冗談じゃない。
そう思った私はそれだけ言ってすぐにフレイアの前から立ち去ろうとした。
「ま、待って!」
しかしフレイアがそれを引き止めた。
「そ、そんなこと言っていいんですかぁ?私の後ろに誰が付いてるかまさか忘れたわけじゃないですよね?」
「……」
(……私を脅すつもりか)
レスタリア公爵家が後ろ盾になってから彼女はかなり図々しくなったようだ。
「私、レオン様に色々とお話したいことがあったんです。お茶だけでいいんです。ね?レオン様」
フレイアは焦ったような顔をしながらも、口角を上げてそう言った。
「……」
正直行きたくなかった。
しかしここで断ったら彼女はまた癇癪を起こすかもしれない。
そうなればあの侍女のように怪我人が出てしまうだろう。
(……自分で蒔いた種なんだ。仕方ない、か)
◇◆◇◆◇◆
フレイアは私を自分の部屋まで連れて行くと、侍女にお茶の準備をさせた。
「レオン様、どうぞ」
「……」
私の前に侍女の注いだ紅茶が置かれる。
私はそのカップを手に取って中に入っていた紅茶を一口だけ飲んだ。
(……味がしない)
疲れているせいか、紅茶は味も匂いもしなかった。
「久しぶりですね!二人でこんな風にお茶するなんて!」
席に着いたフレイアは媚びを売るかのような満面の笑みで私に話しかけた。
「……そうだな」
フレイアの言う通り、彼女と二人でお茶をするのはかなり久しぶりだった。
フランチェスカが亡くなってからはここに来ることもほとんど無くなっていたからだ。
足が、ここへ来ることを拒んでいたからだ。
「レオン様ったら、フランチェスカ様が亡くなってから全然ここに来てくれないんだもん……寂しかったんですから」
彼女はそう言って頬を膨らませた。
「……」
しかし私が目を引かれたのはそこではなかった。
フレイアは相変わらずマナーがなっていない。
紅茶を飲むときの音がうるさいし、ティーカップの持ち方も間違っている。
少し前までは気にならなかったことが今ではとても不快に感じた。
(……早く終わらないだろうか)
私は苦痛でしかないこの時間を早く終わらせようと思って、口を開いた。
「君はそんなことを言うためにわざわざ私をここに連れてきたわけではないだろう」
「……!」
私の言葉にフレイアはハッとなった。
それからすぐに彼女は真顔になった。
私の初めて見る表情だ。
「ええ、そうですね。レオン様に聞きたいことがあったんです」
「……何だ」
フレイアは私を真っ直ぐに見つめて口を開いた。
「――いつになったら、私を王妃にしてくれるんですか?」
「……」
気分が悪くなった。
もしかすると彼女は最初からそれだけが狙いだったのだろうか。
「フランチェスカ様はもういないじゃないですか。それなのにいつまで経っても私を王妃にしてくれないですよね」
「……」
「王宮にいる侍女や貴族たちは皆私が次の王妃になると思い込んでいます」
「……私は、この先誰かを王妃にするつもりはない」
私はフレイアの目を見つめ返してハッキリと自分の考えを告げた。
「……何でですか?」
彼女は意味が分からないと言ったように私に尋ねた。
「逆に聞くが、君は自分が王妃になれると本気で思っているのか?」
「思っています」
(……その自信はどこから来るんだ)
彼女の答えに、私はハァとため息をついた。
「……前にも言ったが、私は君を愛していない」
私がその言葉に、フレイアは俯いた。
ショックを受けたのかと思ったが、彼女はすぐに顔を上げてクスクスと笑い始めた。
(……何だ?)
しばらくして、彼女は急に真顔になった。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「――私もレオン様を愛したことなんかありませんよ」
「…………なっ、」
「私が愛しているのは”あの方”だけです。それ以外の人は別にどうなったっていい」
(……何だと?)
フレイアの発言が衝撃的すぎて、私は声を出すことが出来なかった。
彼女の言うあの方というのも気になったが、今はそれ以上に――
私は上手く動かない口を無理矢理動かして彼女に尋ねた。
「…………それなら、何故私にフランチェスカとの白い結婚を望んだりしたんだ」
かろうじて出た声は震えていた。
「ああ、そのことですか?」
尋ねられたフレイアがふふふと笑った。
それは非常に醜悪な笑みだった。
「――嫌いなんですよね。フランチェスカ様みたいな人。何の苦労もせずに生きてきた貴族のお嬢様」
「……!」
フレイアは突然無表情になったかと思うと、冷たい声でそう言った。
(……嘘……だろう……?)
「だから苦しめてやろうと思ってあんなこと言ったんですよ。フランチェスカ様はレオン様のこと本当に好きだったみたいで、見ていて気持ちが良かったんですよね。決してレオン様を愛していたからとかそういう理由じゃないですよ?」
「……」
私は彼女のその言葉に再び大きな衝撃を受けた。
こんなに性根の醜い女は見たことがなかったからだ。
どうやらこれが彼女の本心だったようだ。
(……何で、気付けなかったんだ)
もし私が彼女の本性に気付いていたら、フランチェスカを失うことも無かっただろう。
悔しくてたまらない。
後悔してもしきれない。
そんなことを考えていたそのとき、フレイアが突然キャッキャッと笑い始めた。
「フランチェスカ様は本当に馬鹿ですよ!五年間愛人の元に通う夫をいつまでも待ち続けて!来るわけないのに!それでもって最後は絶望の中で死んでいったんだから笑えますよね!ただの犬死にじゃないですか」
「……やめろ」
「あ、でもレオン様もレオン様でクソですよね!長い間苦楽を共にした婚約者よりもぽっと出の女を優先するんですから!そんなクズ男を好きになるとか普通ありえないですって」
「……やめてくれ」
もう何も言わないでくれ。
そう思ったものの、フレイアは止まらなかった。
「――でも別にいいと思いますよ。だってお似合いじゃないですか、馬鹿二人」
「やめろ!!!」
「ッ!」
私はドンッと机を叩いて声を荒げた。
机の上に置かれていた紅茶の入ったカップが、ガシャンと音を立てて揺れた。
「…………私のことは何とでも言えばいい。だけどフランチェスカを侮辱するのは許さない……!」
「……!」
フレイアは私の気迫に押されたようで、そのまま黙り込んだ。
「……」
私は固まる彼女を無視して足早に部屋から立ち去った。
476
あなたにおすすめの小説
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
一年だけの夫婦でも私は幸せでした。
クロユキ
恋愛
騎士のブライドと結婚をしたフローズンは夫がまだ婚約者だった姉を今でも想っている事を知っていた。
フローズンとブライドは政略結婚で結婚式当日にブライドの婚約者だった姉が姿を消してしまった。
フローズンは姉が戻るまでの一年の夫婦の生活が始まった。
更新が不定期です。誤字脱字がありますが宜しくお願いします。
【完結】側妃は愛されるのをやめました
なか
恋愛
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる