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3章 商人への道?
78.もふもふ、なつかれる
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専門店エリアを巡って、色々とアイテムをゲットできた。
「小麦粉が強力粉と薄力粉に分かれてるなんて……リアリティ追求してるなぁ」
呟きながら次の目的地、牧場などがあるエリアに移動。
パンに使う小麦粉の種類なんて気にしたことなかったんだけど、パロさんにもらったレシピを見たら『強力粉』って書かれてたんだ。
専門店エリアで小麦問屋というお店を見つけたら、ちゃんと強力粉を売ってた。市場では見たことないから、普通のプレイヤーは手に入れられないんじゃないかな?
そもそも、パンを作ろうって人はあんまりいないのかもだけど。
強力粉以外にも、特殊だったり、便利そうだったりするアイテムを入手できて嬉しい。屋台で売る商品にも使っちゃおうかな~。
「おっと、牧場はこのへんのはずだけど……」
建物で挟まれた細い道を通り抜け、角を曲がると、一気に視界が開けた。
「――おおっ! 牧場! でも、牛が牛じゃない!?」
緑の牧草が覆う広々とした大地。囲いの隙間から見えるその景色に目を凝らさなくても、独特な見た目の存在が違和感を訴えかけてくる。
牛なんだろうと推測できるのに、脳が牛だと判断することを拒んじゃう。
「モォー」
「あ、鳴き声は牛だ……」
全身青色で、長毛の生き物がトコトコと近づいてきた。首元から下がったプレートに書かれているのは『乳牛・もーちゃん』の文字。
……名前が安易すぎない? 僕のネーミングセンスを考えたら、人のことは言えないけど。
「――うーん、牛っぽい形ではあるけど、圧倒的に色と毛の長さが僕の常識から外れてる」
匂いを嗅ぐように顔を近づけてきたもーちゃんに手を伸ばして、鼻先をタッチ。なんか喜ばれてるような?
この感覚、スラリンやピアみたいな、友好的なモンスターを相手にしてる時と似てる。……鑑定してみよう。
――――――
【青乳牛】
草原地帯に生息する土属性モンスター。比較的温厚な性格で、乳牛として人に育てられていることもある。生産される牛乳は甘みとコクがあり、高級品として取引される。
主な攻撃手段は突進と頭突き、落とし穴。
――――――
「なるほど……やっぱり普通の動物じゃなかったか……。というか、普通の動物って、アリスちゃんが飼ってるにゃんちゃんしか見たことがないような?」
アリスちゃんと出会うきっかけになった子猫のにゃんちゃん。……あれ? 実はにゃんちゃんも動物じゃなくてモンスターだったりする?
今度会った時に確かめてみるか……。
「とりあえず、こんにちはー。あなたの飼い主さんはどこですか?」
勝手に牧場に入ったらダメだろう。言葉が通じるかはわからなかったけど、もーちゃんに聞いてみる。
「モォー」
「うんうん……――ぜんっぜん、わからない!」
僕は牛語の通訳ができないことがわかった。スラリンとピアなら、なにを言ってるかなんとなくわかるんだけどなぁ。
もーちゃんと顔を見合わせて首を傾げる。
それはそうと、もーちゃん以外の青乳牛も集まってきてるのは、気のせいですか?
モォー、モモォー、モゥ、モー……鳴き声で、頭の中がモだらけです。名前を呼ばれてる気がしてきたよ。これは絶対勘違い。
「うひゃっ……舐めたらやーだー!」
ベロン、と舐められそうになったのを、直前で回避成功。唾液でベトベトになるのは嫌だよ。
でも、たくさんの青乳牛に囲まれてるから、あんまり逃げ場がない。これは一旦、ここから退避すべき?
「ちょっとちょっと、カーたちなにやってんの!?」
「モォー」
「え、お客さん?」
なんか声が聞こえたと思ったら、青乳牛の集団をかき分けて青年が近づいてきた。二十代前半くらい?
「――え、モンスター? 可愛い。野生かな? でも、街中で……?」
頭の上に疑問符が乱舞してるのを幻視する。そのくらい混乱した表情の青年に、「こんにちはー」と手を振ったら、「どわっ! しゃ、しゃべった!」と飛び退って驚かれた。
……驚かせがいのあるリアクションに、悪戯心がうずいちゃう。からかってもいいですか? ダメ?
「異世界から来た旅人って言われてるよ。名前はモモ。ちゃんと冒険者登録もできてるよ!」
グッと理性で悪戯心を抑え込んで挨拶。冒険者ギルド証を見せたら、「あ、ほんとだ……」と呆然とした感じで呟かれた。
「……俺は、スパル。ここの牧場主だよ。お客さんって聞いたけど、うちになんの用?」
スパルくんかー。なんか警戒されてる気がするのはなんでだろう?
「パン屋のパロさんに、ここで良い食材が手に入るよって教えてもらったから来てみたんだ」
ほらほら、とパロさんからもらった地図を見せてみる。
スパルくんは「あ、パロさんの字だ」って納得した感じ。字を見て判断できるってすごいね。
「食材か。うちは乳製品ならなんでも取り扱ってるけど、なにがほしいんだ? っていうか、なんでこっちに来たんだよ。商品を取り扱ってんのは、向こうの直売所だぞ?」
「あ、そうなんだ。歩いてきたら、最初にここに辿り着いたから」
「あー……この地図だとそうだな。パロさん、わざとカーたちに会わせようとしたのか?」
首を傾げながら、スパルくんが手招きする方へ向かう。柵沿いを進めば、直売所に着くらしい。
「カーって、青乳牛のこと?」
「おう。俺の姉ちゃんはサーって呼んでるけど、それって貴族への敬称とかぶるからさ」
「そうなんだ……?」
貴族ってこの世界にいるんだね? そういえば、昔ははじまりの街らへんに王様がいたらしいし、貴族階級制度があっても不思議じゃないのか。
「モォー」
「飯はまだだって。そのへんの草食えばいいだろ」
「モォー!」
「グルメかよ。お前、ほんとみかん好きすぎないか? お前の牛乳、いつかみかん風味になるんじゃないかって、不安になるぞ」
すっごく自然に青乳牛と話してるスパルくんを眺めて、これが牧場主の特殊技能か、って納得した。実はテイマーだったりしない?
というか、青乳牛ってみかんが好きなのか。
僕も好きだよ。果物全般好きだし、一番は桃だけど!
「みかん食べる?」
農地で収穫した太陽みかんをアイテムボックスから取り出したら、青乳牛の目がキラキラと輝いた気がした。
「モォー!」
「あ……いいのか?」
スパルくんが止める隙もなく、青乳牛が僕の手から太陽みかんを食べる。美味しそうに目を細めてて、見てる僕も幸せな気分になっちゃう。
青乳牛の牛っぽくない見た目にも随分慣れたよ。モンスターだと思えば、多少色味とかが違っててもそんなもんだと思えるよね。
「遠慮なくどうぞー。僕の農地で採れるし、たくさんあるよ」
実はアイテムボックス一枠の上限いっぱいの太陽みかんを持ってるんだ。僕のおやつです。市場で買い食いをするから、なかなか減らないんだけど。
〈飼育下のモンスターの餌付けに成功しました。親密度が十%になりました。【モンスターの贈り物】として、【青乳牛のお守り】を入手しました〉
急なアナウンスにびっくり。
アイテムボックスを見たら、青乳牛のぬいぐるみみたいなアイテムが入ってた。
〈〈プレイヤーによって【モンスターの贈り物】システムが解禁されました。モンスターの餌付けに成功すると、攻略に有利なアイテムを贈られることがあります〉〉
ワールドアナウンスまで来た!
ヘルプで詳細を確かめてみる。――なるほど。モンスターとの親密度が上がると、一日一回特別なアイテムを入手できるらしい。親密度の高さに応じて、レアなアイテムをもらえる確率が変わるみたいだ。
僕がもらった【青乳牛のお守り】は、使用すると敵からの攻撃を一回無効化する効果があるんだって。
……親密度十%で、十分にレアじゃない? すごいアイテムだと思うよ。親密度が高まると、どんな効果のアイテムをもらえるかすごく気になる!
「これは、たくさん餌付けしなくちゃ……!」
気合いを入れたら、スパルくんが「いや、あんまやりすぎはダメだぞ?」と渋い顔をした。だよね。牛乳がみかん味になっちゃったらダメだもん。いや、それ以前に体に悪いのかな? スパルくんの様子を見ながら、果物をあげよう。
続々と集まってくる青乳牛は、それぞれ好みが違うらしい。基本的にみんな果物好きらしいけど。僕と同じく桃好きの子もいた。
思わず「同志!」と呼びかけて桃をあげたら、「モォー!」と嬉しそうに鳴き声が返ってくる。正直、めちゃくちゃ可愛いです。なついてくれるのいいよね。
「ありがとな。――あ、そこが直売所。果物もらったし、ちょっとまけてやるよ」
青乳牛を引き連れて歩いてたら、前方に建物が見えた。ログハウスっぽい感じ。『乳製品直売所』ののぼりが立ってる。
「どんな商品があるのか楽しみ~。あ、青乳牛たち、しばしのお別れだよ!」
ふりふり、と手を振ったら、名残惜しそうな「モォー……」という鳴き声の合唱。僕って人気者だなー。
……果物に惹かれてるだけって可能性はあるけど。
******
◯NEWモンスター
【青乳牛】
草原地帯に生息する土属性モンスター。比較的温厚な性格で、乳牛として人に育てられていることもある。生産される牛乳は甘みとコクがあり、高級品として取引される。
主な攻撃手段は突進と頭突き、落とし穴。
◯NEWシステム
【モンスターの贈り物】
モンスターとの親密度が上がると、同一種のモンスターから一日一回特別なアイテムを入手できる。親密度が増すと、レアなアイテムをもらえる確率が高くなる。
◯NEWアイテム
【青乳牛のお守り】レア度☆☆
使用すると、直後に受ける敵からの攻撃を一回無効化する。
******
「小麦粉が強力粉と薄力粉に分かれてるなんて……リアリティ追求してるなぁ」
呟きながら次の目的地、牧場などがあるエリアに移動。
パンに使う小麦粉の種類なんて気にしたことなかったんだけど、パロさんにもらったレシピを見たら『強力粉』って書かれてたんだ。
専門店エリアで小麦問屋というお店を見つけたら、ちゃんと強力粉を売ってた。市場では見たことないから、普通のプレイヤーは手に入れられないんじゃないかな?
そもそも、パンを作ろうって人はあんまりいないのかもだけど。
強力粉以外にも、特殊だったり、便利そうだったりするアイテムを入手できて嬉しい。屋台で売る商品にも使っちゃおうかな~。
「おっと、牧場はこのへんのはずだけど……」
建物で挟まれた細い道を通り抜け、角を曲がると、一気に視界が開けた。
「――おおっ! 牧場! でも、牛が牛じゃない!?」
緑の牧草が覆う広々とした大地。囲いの隙間から見えるその景色に目を凝らさなくても、独特な見た目の存在が違和感を訴えかけてくる。
牛なんだろうと推測できるのに、脳が牛だと判断することを拒んじゃう。
「モォー」
「あ、鳴き声は牛だ……」
全身青色で、長毛の生き物がトコトコと近づいてきた。首元から下がったプレートに書かれているのは『乳牛・もーちゃん』の文字。
……名前が安易すぎない? 僕のネーミングセンスを考えたら、人のことは言えないけど。
「――うーん、牛っぽい形ではあるけど、圧倒的に色と毛の長さが僕の常識から外れてる」
匂いを嗅ぐように顔を近づけてきたもーちゃんに手を伸ばして、鼻先をタッチ。なんか喜ばれてるような?
この感覚、スラリンやピアみたいな、友好的なモンスターを相手にしてる時と似てる。……鑑定してみよう。
――――――
【青乳牛】
草原地帯に生息する土属性モンスター。比較的温厚な性格で、乳牛として人に育てられていることもある。生産される牛乳は甘みとコクがあり、高級品として取引される。
主な攻撃手段は突進と頭突き、落とし穴。
――――――
「なるほど……やっぱり普通の動物じゃなかったか……。というか、普通の動物って、アリスちゃんが飼ってるにゃんちゃんしか見たことがないような?」
アリスちゃんと出会うきっかけになった子猫のにゃんちゃん。……あれ? 実はにゃんちゃんも動物じゃなくてモンスターだったりする?
今度会った時に確かめてみるか……。
「とりあえず、こんにちはー。あなたの飼い主さんはどこですか?」
勝手に牧場に入ったらダメだろう。言葉が通じるかはわからなかったけど、もーちゃんに聞いてみる。
「モォー」
「うんうん……――ぜんっぜん、わからない!」
僕は牛語の通訳ができないことがわかった。スラリンとピアなら、なにを言ってるかなんとなくわかるんだけどなぁ。
もーちゃんと顔を見合わせて首を傾げる。
それはそうと、もーちゃん以外の青乳牛も集まってきてるのは、気のせいですか?
モォー、モモォー、モゥ、モー……鳴き声で、頭の中がモだらけです。名前を呼ばれてる気がしてきたよ。これは絶対勘違い。
「うひゃっ……舐めたらやーだー!」
ベロン、と舐められそうになったのを、直前で回避成功。唾液でベトベトになるのは嫌だよ。
でも、たくさんの青乳牛に囲まれてるから、あんまり逃げ場がない。これは一旦、ここから退避すべき?
「ちょっとちょっと、カーたちなにやってんの!?」
「モォー」
「え、お客さん?」
なんか声が聞こえたと思ったら、青乳牛の集団をかき分けて青年が近づいてきた。二十代前半くらい?
「――え、モンスター? 可愛い。野生かな? でも、街中で……?」
頭の上に疑問符が乱舞してるのを幻視する。そのくらい混乱した表情の青年に、「こんにちはー」と手を振ったら、「どわっ! しゃ、しゃべった!」と飛び退って驚かれた。
……驚かせがいのあるリアクションに、悪戯心がうずいちゃう。からかってもいいですか? ダメ?
「異世界から来た旅人って言われてるよ。名前はモモ。ちゃんと冒険者登録もできてるよ!」
グッと理性で悪戯心を抑え込んで挨拶。冒険者ギルド証を見せたら、「あ、ほんとだ……」と呆然とした感じで呟かれた。
「……俺は、スパル。ここの牧場主だよ。お客さんって聞いたけど、うちになんの用?」
スパルくんかー。なんか警戒されてる気がするのはなんでだろう?
「パン屋のパロさんに、ここで良い食材が手に入るよって教えてもらったから来てみたんだ」
ほらほら、とパロさんからもらった地図を見せてみる。
スパルくんは「あ、パロさんの字だ」って納得した感じ。字を見て判断できるってすごいね。
「食材か。うちは乳製品ならなんでも取り扱ってるけど、なにがほしいんだ? っていうか、なんでこっちに来たんだよ。商品を取り扱ってんのは、向こうの直売所だぞ?」
「あ、そうなんだ。歩いてきたら、最初にここに辿り着いたから」
「あー……この地図だとそうだな。パロさん、わざとカーたちに会わせようとしたのか?」
首を傾げながら、スパルくんが手招きする方へ向かう。柵沿いを進めば、直売所に着くらしい。
「カーって、青乳牛のこと?」
「おう。俺の姉ちゃんはサーって呼んでるけど、それって貴族への敬称とかぶるからさ」
「そうなんだ……?」
貴族ってこの世界にいるんだね? そういえば、昔ははじまりの街らへんに王様がいたらしいし、貴族階級制度があっても不思議じゃないのか。
「モォー」
「飯はまだだって。そのへんの草食えばいいだろ」
「モォー!」
「グルメかよ。お前、ほんとみかん好きすぎないか? お前の牛乳、いつかみかん風味になるんじゃないかって、不安になるぞ」
すっごく自然に青乳牛と話してるスパルくんを眺めて、これが牧場主の特殊技能か、って納得した。実はテイマーだったりしない?
というか、青乳牛ってみかんが好きなのか。
僕も好きだよ。果物全般好きだし、一番は桃だけど!
「みかん食べる?」
農地で収穫した太陽みかんをアイテムボックスから取り出したら、青乳牛の目がキラキラと輝いた気がした。
「モォー!」
「あ……いいのか?」
スパルくんが止める隙もなく、青乳牛が僕の手から太陽みかんを食べる。美味しそうに目を細めてて、見てる僕も幸せな気分になっちゃう。
青乳牛の牛っぽくない見た目にも随分慣れたよ。モンスターだと思えば、多少色味とかが違っててもそんなもんだと思えるよね。
「遠慮なくどうぞー。僕の農地で採れるし、たくさんあるよ」
実はアイテムボックス一枠の上限いっぱいの太陽みかんを持ってるんだ。僕のおやつです。市場で買い食いをするから、なかなか減らないんだけど。
〈飼育下のモンスターの餌付けに成功しました。親密度が十%になりました。【モンスターの贈り物】として、【青乳牛のお守り】を入手しました〉
急なアナウンスにびっくり。
アイテムボックスを見たら、青乳牛のぬいぐるみみたいなアイテムが入ってた。
〈〈プレイヤーによって【モンスターの贈り物】システムが解禁されました。モンスターの餌付けに成功すると、攻略に有利なアイテムを贈られることがあります〉〉
ワールドアナウンスまで来た!
ヘルプで詳細を確かめてみる。――なるほど。モンスターとの親密度が上がると、一日一回特別なアイテムを入手できるらしい。親密度の高さに応じて、レアなアイテムをもらえる確率が変わるみたいだ。
僕がもらった【青乳牛のお守り】は、使用すると敵からの攻撃を一回無効化する効果があるんだって。
……親密度十%で、十分にレアじゃない? すごいアイテムだと思うよ。親密度が高まると、どんな効果のアイテムをもらえるかすごく気になる!
「これは、たくさん餌付けしなくちゃ……!」
気合いを入れたら、スパルくんが「いや、あんまやりすぎはダメだぞ?」と渋い顔をした。だよね。牛乳がみかん味になっちゃったらダメだもん。いや、それ以前に体に悪いのかな? スパルくんの様子を見ながら、果物をあげよう。
続々と集まってくる青乳牛は、それぞれ好みが違うらしい。基本的にみんな果物好きらしいけど。僕と同じく桃好きの子もいた。
思わず「同志!」と呼びかけて桃をあげたら、「モォー!」と嬉しそうに鳴き声が返ってくる。正直、めちゃくちゃ可愛いです。なついてくれるのいいよね。
「ありがとな。――あ、そこが直売所。果物もらったし、ちょっとまけてやるよ」
青乳牛を引き連れて歩いてたら、前方に建物が見えた。ログハウスっぽい感じ。『乳製品直売所』ののぼりが立ってる。
「どんな商品があるのか楽しみ~。あ、青乳牛たち、しばしのお別れだよ!」
ふりふり、と手を振ったら、名残惜しそうな「モォー……」という鳴き声の合唱。僕って人気者だなー。
……果物に惹かれてるだけって可能性はあるけど。
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◯NEWモンスター
【青乳牛】
草原地帯に生息する土属性モンスター。比較的温厚な性格で、乳牛として人に育てられていることもある。生産される牛乳は甘みとコクがあり、高級品として取引される。
主な攻撃手段は突進と頭突き、落とし穴。
◯NEWシステム
【モンスターの贈り物】
モンスターとの親密度が上がると、同一種のモンスターから一日一回特別なアイテムを入手できる。親密度が増すと、レアなアイテムをもらえる確率が高くなる。
◯NEWアイテム
【青乳牛のお守り】レア度☆☆
使用すると、直後に受ける敵からの攻撃を一回無効化する。
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