44 / 555
3章 商人への道?
79.僕たち友だちでしょ?
しおりを挟む
乳製品直売所は、めちゃくちゃいいところです。
「ふあ~、ヨーグルト、チーズケーキ、ソフトクリーム……美味しそう!」
「全部うまいに決まってるだろ」
次々に目移りしちゃう僕に、スパルくんが胸を張る。
レジのとこに立ってるおねえさんが、微笑ましげに「あらあら」と声を漏らしてた。青乳牛を「サー」って呼んでる人かな?
「こんにちはー。スパルくんのお姉さんですか?」
「まあ! 嬉しいことを言ってくれるうさちゃんね。でも、私は姉じゃなくて、母親のキャリーよ」
「え!?」
うさちゃん、と呼ばれたことよりも、予想外の親子関係に驚いちゃった。どう考えても、そんな年齢差があるように見えない。
「……ケッ、ただの若作り――」
「ス・パ・ル?」
「なんでもないです」
笑顔の圧力を目の当たりにした。
目を逸らしながら呟くスパルくんの様子を眺めながら、ちょっぴり背筋を正す。キャリーさんに怒られるのは怖いよ。
「うさちゃんはスパルの友だちなのかしら? ソフトクリーム食べる?」
「食べる!」
「友だちじゃない」
「スパルの友だちは可愛いわねぇ」
キャリーさんが微笑みながら、ソフトクリームを作ってくれた。スパルくんの訂正を聞き流してる。
「僕たち、友だちじゃないの?」
うるっ、と目を潤ませながら見上げたら、スパルくんが「うっ……」と呻いて顔を背けた。効果は抜群かな?
「…………あー、あー……まぁ、そんなこともあるかもしれない!」
ピシッとなにかが投げられる。フレンドカードだった。……スパルくんってツンデレ?
増えたフレンド欄を見て、思わずにこにこと笑っちゃう。すぐさま「さっきの嘘泣きか!?」って言われた。
「友だち全否定されるのは悲しいもん」
「……悪かったよ」
嘘泣きと肯定する代わりの言葉に、スパルくんがバツの悪そうな顔で呟く。スパルくん、良い人すぎるー。騙されないように気をつけてね?
「はい、どうぞ。これでスパルを許してあげて」
「友だちになれたから、許すもなにもないよー。でも、ありがたくいただきます!」
キャリーさんからソフトクリームを受け取る。
牧場のソフトクリームって、格別の美味しさだよね。一口舐めた瞬間に、牛乳の甘さとコクを感じて頬が緩んじゃう。
「うまうま……」
「幸せそうに食ってるな」
スパルくんが僕を眺めて微笑んでる。絶対もふもふに弱いタイプだよね。
「スパルは昔からほんとモンスターが好きね。人の友だちも増やしてほしいんだけど」
「ほっとけ」
キャリーさんからプイッと顔を背けたスパルくんが、いくつかの商品を手に取る。
「――モモ、これおすすめ」
牛乳にヨーグルトに、チーズに……どんどんとカゴに放り込まれる商品にちょっぴり目を丸くしちゃった。
「……牛乳はもっとたくさん! チーズも色んな種類欲しいな!」
「いや、止めないのかよ」
スパルくんがピタッと手を止めた。まじまじと見下されたけど、そんな顔をされる理由がわからない。そもそも、食材をゲットしに来たんだよ? 牛乳とかはいろんな料理に使えるし、一度にたくさん買っておいた方が楽じゃん。
「僕、明日から屋台をするんだ。料理も売ろうかなーって思ってるの」
「そういうことか。それなら、レシピもやろうか? アレンジして、自分なりの料理にするといい」
納得した感じで、スパルくんが本を渡してくる。【乳製品を使ったレシピ本】っていう題名だった。
〈【生産家のレシピ本】を入手しました。【料理レシピ登録】システムが使用可能になります〉
なぁに、それ?
ヘルプを確認。――【料理レシピ登録】は、一度作った料理の手順を登録すると、料理名を唱えただけで自動的に料理を製作できるっていうシステムだった。めっちゃ便利だね!
でも、自分で手順どおりに作るより品質が下がりやすいのがデメリット。
「ありがとー! これで美味しい料理を作って、売ってみるよ!」
商品を作るのには、十分だよね。たくさんの商品を手間ひまかけて作るのって大変だし。
「おう。……あれだ。味見が必要なら、協力してやらんでもないぞ?」
「ん? そうだね。お願いしようかな!」
やっぱりツンデレだー!
目を逸らしてるスパルくんに、ニヤニヤしちゃう。可愛いねー。
「ふふっ、良いお友だちができて良かったわね」
「……うるせ」
「スパルはカミラとは違う意味で友だちができにくかったから、心配だったのよ」
「カミラ?」
聞き覚えのある名前が聞こえて、キャリーさんの顔をじっと見つめる。
カミラって、あのカミラ? 僕のバトルチュートリアルに付き合ってくれて、エリアボス討伐にも協力してくれた冒険者?
「スパルの姉はカミラっていうのよ。あんまり表情を変えなくて、無愛想だから、友だちが少ないのよねぇ」
困ったわぁ、と呟くキャリーさんの言葉から連想されるのは、やっぱりあのカミラだった。無愛想っていうか、言葉と表情の変化が最低限っていうだけだと思うけど。良い人だよ。
「……モモは姉ちゃん知ってんのか?」
「うん。そのカミラが、冒険者をしてるなら。黒髪の美人さん!」
「合ってる。……そっか、知り合いなのか」
スパルくんが頷いてる。意外なところで意外な関係がわかって、僕も驚いちゃったよ。
「まあ! うさちゃんはカミラともお友だちなのね!」
キャリーさんの目がキラキラと輝いているように見えた。そんなに喜ぶくらい、子ども二人の交友関係の狭さに悩んでいたんだろう。
でも、カミラとはフレンド登録できてないんだよなぁ。ここで友だちだって名乗って、後でカミラに嫌がられないかな?
返事を考えてたら、カランと音がして扉が開いた。
新しいお客さんかな?
そんなことを考えながら視線を向けた先にカミラの姿があって、目を丸くしちゃう。
「ただいま……って、モモ?」
「こんにちはー、そしてお久しぶり!」
エリアボス討伐以来だね。全然会わないから、第二の街にいないのかと思ってた。
「久しぶり。……牛乳好き?」
「うん、好きだよ。料理にも使うから、ここに買いに来たんだよー」
「見る目がある」
淡々と話しながら頷くカミラに、思わず笑っちゃう。急に「牛乳好き?」って聞いてくるの、面白いよ。
「やっぱりあのカミラにお友だち……! うさちゃん、ほんとありがとう!」
「いや、その……そんな喜ばれることじゃ……」
「友だち……お母さんが喜ぶなら、それでいい」
カミラの言葉、聞き逃さないぞ!
「僕たち、友だち!」
「……うん」
「フレンドカード!」
両手を伸ばす。カミラに無言で見下された。
「モモまで言葉数が少なくなってる。姉ちゃんが乗り移った……?」
「バカ弟」
「姉ちゃん、罵りまで言葉数が少なくて、幼稚になってるぞ? ――イテッ!?」
カミラが無言でスパルくんを叩いてた。仲の良い姉弟だなー。
「……モモ」
ポイ、とフレンドカードを渡される。そこに書かれてるのは、確かに『カミラ』の文字。
「わーい! やっと友だちになれたー!」
こういう風にフレンド登録をすることになるとは想像してなかったけど、すっごく嬉しいよ!
******
◯NEWシステム
【料理レシピ登録】
一度作った料理の手順を登録すると、料理名を唱えただけで自動的に料理が完成する。自力で手順どおりに作るより品質が下がりやすい。
◯NEWアイテム
【乳製品を使ったレシピ本】レア度☆☆
生産家のレシピ。このレシピに記載されている料理を作ると、品質が向上する。このレシピをアレンジした料理が成功しやすくなる。
******
「ふあ~、ヨーグルト、チーズケーキ、ソフトクリーム……美味しそう!」
「全部うまいに決まってるだろ」
次々に目移りしちゃう僕に、スパルくんが胸を張る。
レジのとこに立ってるおねえさんが、微笑ましげに「あらあら」と声を漏らしてた。青乳牛を「サー」って呼んでる人かな?
「こんにちはー。スパルくんのお姉さんですか?」
「まあ! 嬉しいことを言ってくれるうさちゃんね。でも、私は姉じゃなくて、母親のキャリーよ」
「え!?」
うさちゃん、と呼ばれたことよりも、予想外の親子関係に驚いちゃった。どう考えても、そんな年齢差があるように見えない。
「……ケッ、ただの若作り――」
「ス・パ・ル?」
「なんでもないです」
笑顔の圧力を目の当たりにした。
目を逸らしながら呟くスパルくんの様子を眺めながら、ちょっぴり背筋を正す。キャリーさんに怒られるのは怖いよ。
「うさちゃんはスパルの友だちなのかしら? ソフトクリーム食べる?」
「食べる!」
「友だちじゃない」
「スパルの友だちは可愛いわねぇ」
キャリーさんが微笑みながら、ソフトクリームを作ってくれた。スパルくんの訂正を聞き流してる。
「僕たち、友だちじゃないの?」
うるっ、と目を潤ませながら見上げたら、スパルくんが「うっ……」と呻いて顔を背けた。効果は抜群かな?
「…………あー、あー……まぁ、そんなこともあるかもしれない!」
ピシッとなにかが投げられる。フレンドカードだった。……スパルくんってツンデレ?
増えたフレンド欄を見て、思わずにこにこと笑っちゃう。すぐさま「さっきの嘘泣きか!?」って言われた。
「友だち全否定されるのは悲しいもん」
「……悪かったよ」
嘘泣きと肯定する代わりの言葉に、スパルくんがバツの悪そうな顔で呟く。スパルくん、良い人すぎるー。騙されないように気をつけてね?
「はい、どうぞ。これでスパルを許してあげて」
「友だちになれたから、許すもなにもないよー。でも、ありがたくいただきます!」
キャリーさんからソフトクリームを受け取る。
牧場のソフトクリームって、格別の美味しさだよね。一口舐めた瞬間に、牛乳の甘さとコクを感じて頬が緩んじゃう。
「うまうま……」
「幸せそうに食ってるな」
スパルくんが僕を眺めて微笑んでる。絶対もふもふに弱いタイプだよね。
「スパルは昔からほんとモンスターが好きね。人の友だちも増やしてほしいんだけど」
「ほっとけ」
キャリーさんからプイッと顔を背けたスパルくんが、いくつかの商品を手に取る。
「――モモ、これおすすめ」
牛乳にヨーグルトに、チーズに……どんどんとカゴに放り込まれる商品にちょっぴり目を丸くしちゃった。
「……牛乳はもっとたくさん! チーズも色んな種類欲しいな!」
「いや、止めないのかよ」
スパルくんがピタッと手を止めた。まじまじと見下されたけど、そんな顔をされる理由がわからない。そもそも、食材をゲットしに来たんだよ? 牛乳とかはいろんな料理に使えるし、一度にたくさん買っておいた方が楽じゃん。
「僕、明日から屋台をするんだ。料理も売ろうかなーって思ってるの」
「そういうことか。それなら、レシピもやろうか? アレンジして、自分なりの料理にするといい」
納得した感じで、スパルくんが本を渡してくる。【乳製品を使ったレシピ本】っていう題名だった。
〈【生産家のレシピ本】を入手しました。【料理レシピ登録】システムが使用可能になります〉
なぁに、それ?
ヘルプを確認。――【料理レシピ登録】は、一度作った料理の手順を登録すると、料理名を唱えただけで自動的に料理を製作できるっていうシステムだった。めっちゃ便利だね!
でも、自分で手順どおりに作るより品質が下がりやすいのがデメリット。
「ありがとー! これで美味しい料理を作って、売ってみるよ!」
商品を作るのには、十分だよね。たくさんの商品を手間ひまかけて作るのって大変だし。
「おう。……あれだ。味見が必要なら、協力してやらんでもないぞ?」
「ん? そうだね。お願いしようかな!」
やっぱりツンデレだー!
目を逸らしてるスパルくんに、ニヤニヤしちゃう。可愛いねー。
「ふふっ、良いお友だちができて良かったわね」
「……うるせ」
「スパルはカミラとは違う意味で友だちができにくかったから、心配だったのよ」
「カミラ?」
聞き覚えのある名前が聞こえて、キャリーさんの顔をじっと見つめる。
カミラって、あのカミラ? 僕のバトルチュートリアルに付き合ってくれて、エリアボス討伐にも協力してくれた冒険者?
「スパルの姉はカミラっていうのよ。あんまり表情を変えなくて、無愛想だから、友だちが少ないのよねぇ」
困ったわぁ、と呟くキャリーさんの言葉から連想されるのは、やっぱりあのカミラだった。無愛想っていうか、言葉と表情の変化が最低限っていうだけだと思うけど。良い人だよ。
「……モモは姉ちゃん知ってんのか?」
「うん。そのカミラが、冒険者をしてるなら。黒髪の美人さん!」
「合ってる。……そっか、知り合いなのか」
スパルくんが頷いてる。意外なところで意外な関係がわかって、僕も驚いちゃったよ。
「まあ! うさちゃんはカミラともお友だちなのね!」
キャリーさんの目がキラキラと輝いているように見えた。そんなに喜ぶくらい、子ども二人の交友関係の狭さに悩んでいたんだろう。
でも、カミラとはフレンド登録できてないんだよなぁ。ここで友だちだって名乗って、後でカミラに嫌がられないかな?
返事を考えてたら、カランと音がして扉が開いた。
新しいお客さんかな?
そんなことを考えながら視線を向けた先にカミラの姿があって、目を丸くしちゃう。
「ただいま……って、モモ?」
「こんにちはー、そしてお久しぶり!」
エリアボス討伐以来だね。全然会わないから、第二の街にいないのかと思ってた。
「久しぶり。……牛乳好き?」
「うん、好きだよ。料理にも使うから、ここに買いに来たんだよー」
「見る目がある」
淡々と話しながら頷くカミラに、思わず笑っちゃう。急に「牛乳好き?」って聞いてくるの、面白いよ。
「やっぱりあのカミラにお友だち……! うさちゃん、ほんとありがとう!」
「いや、その……そんな喜ばれることじゃ……」
「友だち……お母さんが喜ぶなら、それでいい」
カミラの言葉、聞き逃さないぞ!
「僕たち、友だち!」
「……うん」
「フレンドカード!」
両手を伸ばす。カミラに無言で見下された。
「モモまで言葉数が少なくなってる。姉ちゃんが乗り移った……?」
「バカ弟」
「姉ちゃん、罵りまで言葉数が少なくて、幼稚になってるぞ? ――イテッ!?」
カミラが無言でスパルくんを叩いてた。仲の良い姉弟だなー。
「……モモ」
ポイ、とフレンドカードを渡される。そこに書かれてるのは、確かに『カミラ』の文字。
「わーい! やっと友だちになれたー!」
こういう風にフレンド登録をすることになるとは想像してなかったけど、すっごく嬉しいよ!
******
◯NEWシステム
【料理レシピ登録】
一度作った料理の手順を登録すると、料理名を唱えただけで自動的に料理が完成する。自力で手順どおりに作るより品質が下がりやすい。
◯NEWアイテム
【乳製品を使ったレシピ本】レア度☆☆
生産家のレシピ。このレシピに記載されている料理を作ると、品質が向上する。このレシピをアレンジした料理が成功しやすくなる。
******
1,843
あなたにおすすめの小説
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
嘘つきと呼ばれた精霊使いの私
ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。
異世界で焼肉屋を始めたら、美食家エルフと凄腕冒険者が常連になりました ~定休日にはレア食材を求めてダンジョンへ~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
辺境の町バラムに暮らす青年マルク。
子どもの頃から繰り返し見る夢の影響で、自分が日本(地球)から転生したことを知る。
マルクは日本にいた時、カフェを経営していたが、同業者からの嫌がらせ、客からの理不尽なクレーム、従業員の裏切りで店は閉店に追い込まれた。
その後、悲嘆に暮れた彼は酒浸りになり、階段を踏み外して命を落とした。
当時の記憶が復活した結果、マルクは今度こそ店を経営して成功することを誓う。
そんな彼が思いついたのが焼肉屋だった。
マルクは冒険者をして資金を集めて、念願の店をオープンする。
焼肉をする文化がないため、その斬新さから店は繁盛していった。
やがて、物珍しさに惹かれた美食家エルフや凄腕冒険者が店を訪れる。
HOTランキング1位になることができました!
皆さま、ありがとうございます。
他社の投稿サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。