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5章 もふもふいっぱい?
158.温泉ぽかぽか
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目的の宿までの道中、温泉まんじゅうや温泉卵を売ってる店があって僕が見事につられたり、新たなテイムモンスターに出会って交流したりして、想定より時間がかかった。
温泉まんじゅう、うまうま! 温泉卵も良い感じ~。もふもふと戯れられて、癒やされたよ。
「お前、よそ見しすぎ……」
「こうして着いたんだから別にいいでしょ~」
目の前には小さめの庭がある木造の建物がある。『翡翠亭』という看板があるから、目的の宿で間違いないはず。
外観はここも高級旅館風なんだけど……泊まれるかな?
「――こんにちは~、ふぁっ!?」
ルトたちに先んじて、いざ突入! と、のれんをくぐって宿の中に入ったら、熊がいた。びっくりして変な声出ちゃったよ。
「……泊まりか?」
「シャベッター!?」
「俺は人間だ。ちょっと熊族の血が混ざってるけどな」
熊じゃなくて人間だったらしい。……普通の獣人よりモジャモジャ感が強いんだけど?
戸惑ってる僕を気にせず、おじさんが受付カウンターに向かう。
「今日、部屋空いてますか?」
「四人部屋が一部屋ある。そこでいいか?」
ルトの問いに、おじさんは頷きながら宙を叩く仕草をした。途端に、映像が出てくる。
「わあっ、これ、部屋の映像ですか?」
「そうだ。寝室が二つ。ベッドが二台ずつ。居間が一つ。半露天風呂付き浴室がある。食事は出ない」
リリが喜びの声を上げたのは当然だろうな。想像以上に良い部屋なんだもん。
「……これでいくらですか?」
ルトが悩ましげに眉を顰めてた。ここもお高そうだと考えたんだろう。僕も同じように思ったし。
「三人で使うなら一泊一人五千リョウでいい」
「あ、お安い……?」
第二の街とかの宿の値段を考えたら高いんだろうけど、温泉を楽しめて、五千リョウなのは十分許容範囲だと思う。リリも納得の表情で、もう完全に泊まる気になってるみたいだし。
でも、ルトが一人、不審げな表情なのが気になる。
「なんでそんな安いんすか」
おじさんがジロッとルトを見た後、小さくため息をついた。
「……ここは一番外壁に近いからな。最近はいつモンスターが街に侵入してくるかって心配してるヤツが多い。安くしなきゃ客が来ないんだよ」
「それ、僕らに言っちゃっていいの?」
「万が一の時に、文句を言われる筋合いはない」
なるほど。危険性を了承した上で泊まってねー、ってことだね。
納得したルトが僕とリリに視線を向けてから、おじさんに「んじゃ、一泊」と告げた。
それぞれ五千リョウ出して、いざお部屋へ。
温泉楽しみ~。おじさん曰く、ここの温泉は一番良い旅館と同じ源泉だから、質も一緒らしい。
「やっぱり素敵!」
部屋に入った途端、リリがきゃーっと嬉しそうにはしゃいだ。
入ってすぐが畳敷きの居間。右奥に寝室が二つあって、和モダンな感じの部屋だ。居間を挟んで寝室の反対側に浴室があるっぽい。
「いいねー。リリとルトが寝室一緒でいいよね?」
「モモとルトでもいいよ?」
「えー、どうする、ルト?」
「どっちでもいいだろ。どうせ寝室使うのはログアウトする時なんだし」
煩わしそうに質問を躱された。お友だちと旅行ではしゃぐ気分を分かち合おうっていう気はないのかなぁ?
ちょっぴり不満だけど、部屋分けはホームと一緒にした。
「温泉入る~?」
浴室を覗いてみたら、内風呂がある場所の奥に外に繋がる扉があった。あっちが半露天風呂だね。気持ちよさそう!
ゲームの中でお風呂に入るの初めてだから、どんな感じなのか気になる~。
「あ、私、そろそろ一回ログアウトしなきゃだから、先入ってていいよー」
「俺もログアウトする」
「んー? あ、もう夕食の時間かな?」
リアル時間を考えて頷く。ゆっくりしてきてー。
「モモはいいのか?」
「僕、ログインする前に軽食でお腹満たしたんだ! 今日はいっぱいゲーム楽しもうと思って」
「……家族で夕食とかは?」
「今日はみんないないんだよー。夜食は用意しといた!」
ふふん、と胸を張る。
僕の家族は基本的に個人の意志を尊重するタイプ。「ゲームに集中したいんだー」って言っておけば、「ご飯はちゃんと食べなさいね?」と軽食や夜食を用意してくれる。
今日は忙しかったみたいだから、自分で夜食を用意したけど。ゲームを始めてから、リアルでもちょっぴり料理に挑戦するようになったんだよ。家族にも好評です。
「そっか。自由なのもいいな」
「でしょー。まぁ、家族でご飯も楽しいよね」
僕も好きだよ、家族でのご飯。なんかほっこりするもんねー。
ルトは反抗期中なのか「俺は一人でいいけど……」なんて言ってる。リリに耳を引っ張られてるけど。
「僕、お風呂楽しんだらテイマーさんに会いに行ってると思うから、この部屋好きに使っててね」
「うん、じゃあ、またね」
寝室に入るリリたちを見送って、僕はお風呂に向かう。
今はまだお昼で外が明るい。こんな時間に露天風呂を楽しむのもいいよね~。
「おー、あったかい!」
源泉かけ流しみたいで、浴室の床にお湯が溢れてる。
るんるんと鼻歌を歌いながら歩いて、内風呂でバシャッとかけ湯する。ゲーム内で必要なのかはわからないけど、マナーだよね。
体を洗う必要はなさそうだし、早速露天風呂だー。
「庭! 風流!」
扉を開けて出た途端、思わず「すごーい!」と声が漏れた。
露天風呂自体は二人くらいしか入れない感じの大きさだけど、お花と木がある日本庭園風の小さな庭がついてて癒やされる。
「じゃぶーん」
露天風呂に入る。人間用の深さだから、僕は完全に足がつかないけど、この体は結構浮きやすいみたい。ぷかーっと浮かびながら、軽く手でお湯をかいてみる。
お、羽でも移動できるぞ? 楽しい!
「……気持ちいー」
適度なお湯の温度、時折吹く風の涼しさ、屋根に遮られて程よい明るさ。居心地が良い空間だ。
ルトたちとお風呂入るのも楽しそうだったのになーってちょっぴり残念だったけど、一人でも十分満喫できてる。
「眠くなっちゃう……」
気持ち良すぎて時間を忘れちゃいそう。ボス戦の疲労感がなくなった気がする。
改めて思うけど、このゲームでの感覚ってすごいよねぇ。
「――……はっ、待って、ほんとに寝ちゃいそうだった!」
ここでログアウトしたら、リリたちに迷惑かけちゃう。アバターはログアウトしても残るからね。
〈サブミッション『温泉スタンプラリー』はーじまーるよー♪〉
急にハイテンションなアナウンスがあったんだけど、どうしたの……?
ぷかぷかと浮かびながら、ポカンと屋根を見上げる。
〈温泉に一定時間入ると、一つの温泉ごとに一つスタンプをもらえます。十個貯まると豪華賞品を入手できますので、ぜひお楽しみに〉
「なるほど……?」
納得したような、してないような。微妙な気持ちの僕を置き去りに、サブミッションの演出が続く。
目の前の空中に、スタンプカードみたいなものが現れた。そして、十個ある枠の一つに、ハンコがポンッと押される。
あ、翡翠亭って書いてある。クマの絵柄があるのは、宿のおじさんをモチーフにしてるのかな。
やけに凝ったモーションが用意されてるなぁ。ほのぼの気分は台無しになってる気がするけど。
演出が消える。アナウンスも終わったみたい。
メニューのミッション欄に、サブミッション『温泉スタンプラリー』が『挑戦中』と表示されてた。
時間ができたら、他の温泉を巡ってみるのも良いかもな~。
うん、と頷いて、パシャパシャとお湯をかく。
「ん~、温泉って、こんなに気持ち良いものなんだなぁ。好きになっちゃった」
名残惜しいけどそろそろ上がろう。結構長風呂しちゃった。
「あれ? どうやって水分乾かせばいいんだろう?」
浴室から出ようと思って、首を傾げる。いつもはふわふわの毛がぺしゃんとなってた。
とりあえずプルプルッと身震いしてから、置いてあったタオルで拭いてみるけど、微妙に湿ってる感じが残る。
「こんなときは毛繕い~」
ペンキが落ちるんだし、このスキルでいけるのでは? と考えた通り、いつものふわふわな毛が復活しました! 毛繕いスキル万能説。
「よーし、それじゃあ、テイマーさん探しに行くぞー!」
えいえいおー、と一人で気合いを入れて、出発です。
温泉まんじゅう、うまうま! 温泉卵も良い感じ~。もふもふと戯れられて、癒やされたよ。
「お前、よそ見しすぎ……」
「こうして着いたんだから別にいいでしょ~」
目の前には小さめの庭がある木造の建物がある。『翡翠亭』という看板があるから、目的の宿で間違いないはず。
外観はここも高級旅館風なんだけど……泊まれるかな?
「――こんにちは~、ふぁっ!?」
ルトたちに先んじて、いざ突入! と、のれんをくぐって宿の中に入ったら、熊がいた。びっくりして変な声出ちゃったよ。
「……泊まりか?」
「シャベッター!?」
「俺は人間だ。ちょっと熊族の血が混ざってるけどな」
熊じゃなくて人間だったらしい。……普通の獣人よりモジャモジャ感が強いんだけど?
戸惑ってる僕を気にせず、おじさんが受付カウンターに向かう。
「今日、部屋空いてますか?」
「四人部屋が一部屋ある。そこでいいか?」
ルトの問いに、おじさんは頷きながら宙を叩く仕草をした。途端に、映像が出てくる。
「わあっ、これ、部屋の映像ですか?」
「そうだ。寝室が二つ。ベッドが二台ずつ。居間が一つ。半露天風呂付き浴室がある。食事は出ない」
リリが喜びの声を上げたのは当然だろうな。想像以上に良い部屋なんだもん。
「……これでいくらですか?」
ルトが悩ましげに眉を顰めてた。ここもお高そうだと考えたんだろう。僕も同じように思ったし。
「三人で使うなら一泊一人五千リョウでいい」
「あ、お安い……?」
第二の街とかの宿の値段を考えたら高いんだろうけど、温泉を楽しめて、五千リョウなのは十分許容範囲だと思う。リリも納得の表情で、もう完全に泊まる気になってるみたいだし。
でも、ルトが一人、不審げな表情なのが気になる。
「なんでそんな安いんすか」
おじさんがジロッとルトを見た後、小さくため息をついた。
「……ここは一番外壁に近いからな。最近はいつモンスターが街に侵入してくるかって心配してるヤツが多い。安くしなきゃ客が来ないんだよ」
「それ、僕らに言っちゃっていいの?」
「万が一の時に、文句を言われる筋合いはない」
なるほど。危険性を了承した上で泊まってねー、ってことだね。
納得したルトが僕とリリに視線を向けてから、おじさんに「んじゃ、一泊」と告げた。
それぞれ五千リョウ出して、いざお部屋へ。
温泉楽しみ~。おじさん曰く、ここの温泉は一番良い旅館と同じ源泉だから、質も一緒らしい。
「やっぱり素敵!」
部屋に入った途端、リリがきゃーっと嬉しそうにはしゃいだ。
入ってすぐが畳敷きの居間。右奥に寝室が二つあって、和モダンな感じの部屋だ。居間を挟んで寝室の反対側に浴室があるっぽい。
「いいねー。リリとルトが寝室一緒でいいよね?」
「モモとルトでもいいよ?」
「えー、どうする、ルト?」
「どっちでもいいだろ。どうせ寝室使うのはログアウトする時なんだし」
煩わしそうに質問を躱された。お友だちと旅行ではしゃぐ気分を分かち合おうっていう気はないのかなぁ?
ちょっぴり不満だけど、部屋分けはホームと一緒にした。
「温泉入る~?」
浴室を覗いてみたら、内風呂がある場所の奥に外に繋がる扉があった。あっちが半露天風呂だね。気持ちよさそう!
ゲームの中でお風呂に入るの初めてだから、どんな感じなのか気になる~。
「あ、私、そろそろ一回ログアウトしなきゃだから、先入ってていいよー」
「俺もログアウトする」
「んー? あ、もう夕食の時間かな?」
リアル時間を考えて頷く。ゆっくりしてきてー。
「モモはいいのか?」
「僕、ログインする前に軽食でお腹満たしたんだ! 今日はいっぱいゲーム楽しもうと思って」
「……家族で夕食とかは?」
「今日はみんないないんだよー。夜食は用意しといた!」
ふふん、と胸を張る。
僕の家族は基本的に個人の意志を尊重するタイプ。「ゲームに集中したいんだー」って言っておけば、「ご飯はちゃんと食べなさいね?」と軽食や夜食を用意してくれる。
今日は忙しかったみたいだから、自分で夜食を用意したけど。ゲームを始めてから、リアルでもちょっぴり料理に挑戦するようになったんだよ。家族にも好評です。
「そっか。自由なのもいいな」
「でしょー。まぁ、家族でご飯も楽しいよね」
僕も好きだよ、家族でのご飯。なんかほっこりするもんねー。
ルトは反抗期中なのか「俺は一人でいいけど……」なんて言ってる。リリに耳を引っ張られてるけど。
「僕、お風呂楽しんだらテイマーさんに会いに行ってると思うから、この部屋好きに使っててね」
「うん、じゃあ、またね」
寝室に入るリリたちを見送って、僕はお風呂に向かう。
今はまだお昼で外が明るい。こんな時間に露天風呂を楽しむのもいいよね~。
「おー、あったかい!」
源泉かけ流しみたいで、浴室の床にお湯が溢れてる。
るんるんと鼻歌を歌いながら歩いて、内風呂でバシャッとかけ湯する。ゲーム内で必要なのかはわからないけど、マナーだよね。
体を洗う必要はなさそうだし、早速露天風呂だー。
「庭! 風流!」
扉を開けて出た途端、思わず「すごーい!」と声が漏れた。
露天風呂自体は二人くらいしか入れない感じの大きさだけど、お花と木がある日本庭園風の小さな庭がついてて癒やされる。
「じゃぶーん」
露天風呂に入る。人間用の深さだから、僕は完全に足がつかないけど、この体は結構浮きやすいみたい。ぷかーっと浮かびながら、軽く手でお湯をかいてみる。
お、羽でも移動できるぞ? 楽しい!
「……気持ちいー」
適度なお湯の温度、時折吹く風の涼しさ、屋根に遮られて程よい明るさ。居心地が良い空間だ。
ルトたちとお風呂入るのも楽しそうだったのになーってちょっぴり残念だったけど、一人でも十分満喫できてる。
「眠くなっちゃう……」
気持ち良すぎて時間を忘れちゃいそう。ボス戦の疲労感がなくなった気がする。
改めて思うけど、このゲームでの感覚ってすごいよねぇ。
「――……はっ、待って、ほんとに寝ちゃいそうだった!」
ここでログアウトしたら、リリたちに迷惑かけちゃう。アバターはログアウトしても残るからね。
〈サブミッション『温泉スタンプラリー』はーじまーるよー♪〉
急にハイテンションなアナウンスがあったんだけど、どうしたの……?
ぷかぷかと浮かびながら、ポカンと屋根を見上げる。
〈温泉に一定時間入ると、一つの温泉ごとに一つスタンプをもらえます。十個貯まると豪華賞品を入手できますので、ぜひお楽しみに〉
「なるほど……?」
納得したような、してないような。微妙な気持ちの僕を置き去りに、サブミッションの演出が続く。
目の前の空中に、スタンプカードみたいなものが現れた。そして、十個ある枠の一つに、ハンコがポンッと押される。
あ、翡翠亭って書いてある。クマの絵柄があるのは、宿のおじさんをモチーフにしてるのかな。
やけに凝ったモーションが用意されてるなぁ。ほのぼの気分は台無しになってる気がするけど。
演出が消える。アナウンスも終わったみたい。
メニューのミッション欄に、サブミッション『温泉スタンプラリー』が『挑戦中』と表示されてた。
時間ができたら、他の温泉を巡ってみるのも良いかもな~。
うん、と頷いて、パシャパシャとお湯をかく。
「ん~、温泉って、こんなに気持ち良いものなんだなぁ。好きになっちゃった」
名残惜しいけどそろそろ上がろう。結構長風呂しちゃった。
「あれ? どうやって水分乾かせばいいんだろう?」
浴室から出ようと思って、首を傾げる。いつもはふわふわの毛がぺしゃんとなってた。
とりあえずプルプルッと身震いしてから、置いてあったタオルで拭いてみるけど、微妙に湿ってる感じが残る。
「こんなときは毛繕い~」
ペンキが落ちるんだし、このスキルでいけるのでは? と考えた通り、いつものふわふわな毛が復活しました! 毛繕いスキル万能説。
「よーし、それじゃあ、テイマーさん探しに行くぞー!」
えいえいおー、と一人で気合いを入れて、出発です。
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