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10章 海は広くて冒険いっぱい
393.フラグさん『ぴょんぴょんっ!』
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「わーい、はやーい!」
「きゃあ、すごいですねー」
ただいまタマモの膝の上に座って、亀ちゃんタクシーに乗ってます。
亀さん、街中じゃノロノロだったけど、ここだと速いんだねー。ゴーカートみたいで楽しーい♪
案内役のルージュとアール君が『速すぎぃ……っ!』と泣きそうになってるのは、きっと気のせい。案内役を置いていく勢いなのも、見ないふりしましょう。
たぶん、亀さんが海精霊の里までつれていってくれるから問題ない。もしはぐれても後で合流できるよ。『案内役とは?』って感じだけど。
「ねぇねぇ、亀さんの名前は『オレちゃん』なの?」
『オレちゃんは一人称でーす。オレちゃんの名前はキークンだよー』
「なるほど……? 一人称にちゃん付けするのは新しいね」
僕だったら『僕ちゃん』? なんかよろしくない感じがするよ。やめよう。
「僕はモモだよー」
「私はタマモです」
『おっけー。ウサギちゃんとキツネ人ちゃんねー』
一個もオッケーじゃないよ。
半眼でキークンの後頭部を見つめる。何もわかってくれてないじゃん。もしかして個人名を呼びたくないタイプ?
「……キークンはキージィを知ってる?」
『お、ジィ様を知ってる? イカした爺ちゃんだったっしょ?』
「イカではなかったね」
『なにそれ、超ウケる』
「全然笑わずにそれを言われても……」
「ふっ、ふふっ……くふっ」
僕とキークンの会話に、タマモが体を震わせて笑ってる。
そんなにこらえなくても、普通に笑っちゃっていいよ?
ちょっと、イカゲソが生えたキージィを想像しちゃって、ぶんぶんと頭を振ってなかったことにする。
奇妙な生命体は存在しない、それでいいね?
とりあえず、キークンから『キージィは亀仲間。血縁関係はない』という情報を引き出した。だからなんだってくらい、どうでもいいことな気がするけど。
そうこうしてる内に、マップ上では海精霊の里目前のところまで来ました。でも、里らしきものはどこにも見えない。
え、ここで目的地あってる?
『へいへい、中まで行っちゃうー?』
「いっちゃおー」
「え、いいんです……?」
ノリで頷いたら、タマモが困惑した感じで呟くのが聞こえた。
ビューンと進むキークンに置いていかれ気味のルージュたちを振り返ると、二体ともブンブンと頭を横に振ってる。
え、ダメなんです? なんか問題ある?
もう頷いちゃったし、キークンは『♪泳ぎだしたら止まらない~暴走タクシーとはオレちゃんのこと~』って機嫌よく歌ってるよ。これ、絶対止まらないやつ。
『♪止まらな~い』
「♪止まらな~い」
『♪オレちゃん、進み始めたら猪突猛進~、亀だけど~、てへっ』
「♪僕ちゃん、進み始めたら猪突猛進~、ウサギだけど~、てへっ」
なんとなく合わせて歌ってみた。
タマモが「素晴らしい歌です!」と感動してるよ。ほんとにー?
気分よく歌っていたら、いつの間にかキラキラしてる場所に辿り着いてた。
なんというか……海水にラメがぶちまけられてる感じ? どこを見てもキラキラしてるー。
僕たちを簡単に隠せちゃうくらい背の高い海藻がいっぱいの森っぽい場所を、キークンがスイスイと泳ぐ。
ここが海精霊の里かな。マップ上ではそうっぽいけど。
『ところで、二人はどこに行く予定?』
「それ、今聞く?」
今さら過ぎる問いに、思わずキークンの甲羅をパシパシと叩く。
キークンは『ごめんってー。でも、オレちゃん暴走タクシーだからー』と気にした様子がなかった。
「どこに行けばいいかわからないんですよねー……」
タマモがチラチラと背後を振り返る。
視線を追ってみると、ルージュとアール君が遠い目をして、胸ビレと尾ビレをしょぼーんと垂らしていた。
お魚さんのこんな様子を見たら、ちょっと『死んじゃう!?』って思っちゃうのは仕方ないはず。
お祭りの屋台でゲットした金魚ちゃんを思い出して心臓に悪いのでおやめください……魚ちゃんはか弱い生き物なんだよ……子どもの頃の思い出がよみがえっちゃう。
それなら心臓に悪い真似をしないで、って話だよね。僕はそんなことしたつもりなかったんだけどー。
「勝手に入ったのまずかった?」
「たぶん、順序をすっ飛ばした気がしますね。まぁ、キークンと出会えるようになっていたんですし、大きな問題はないと思いますけど」
「だよね。僕たち、運営さんが設定したフラグを回収しただけだもん」
僕は問題行動はしてません!
胸を張って宣言する僕に、タマモが「ですねー」とニコニコと笑う。基本的にタマモは僕のこと全肯定するタイプだしね。
『とりあえず、ここの王様に挨拶するー?』
「え、女王様じゃないの?」
メーアっていう女王様がいるのに、王様がいる、だと……!?
固まる僕の気配を感じたのか、キークンが不思議そうにする。
『あれ? ウサギちゃんは女王様に会いたい感じ? でも、ここ王様の陣地だからなー。ちょっと境界越えて、女王様のとこ行く?』
「住んでるところが分かれてるの?」
『そうそう。海精霊は今、女王様と王様で里を二分してるんだよー』
新情報入手。
海精霊の里には君主が二人いたらしい。そして、今いるのは王様の陣地らしい。
……王様の陣地には招かれてないし、不法侵入扱いされない? あ、でも、タマモが王様側に招待されてるなら問題ないかも。
「タマモ、どっち勢力に招かれた?」
「うーん……明確に言われたわけじゃないですけど、『女王様と仲良くなれそうだねー』と言われたので、たぶん女王様勢力ですね」
「おぅふ……つまり、僕たち、まずいところにいる気がするね?」
「ですね」
タマモと顔を見合わせて固まる。キークンはマイペースにスイスイと泳ぐ。
ルージュとアール君は『ほらー!』と言いたげなジト目で僕たちを見てました。ごめんちょ。
「ルージュ、道案内よろしく!」
「アール君、お願いします!」
過ぎたことはどうしようもない。
タマモと二人して笑顔で頼むと、ルージュたちが『えー』とさらに目を細めた。だからごめんってばー。
『うん? とりあえず、その魚ちゃんたちについていけばいいの?』
「そうです! キークン、よろしく」
『かしこまりー』
やれやれ、という感じで速度を上げて泳ぎ始めたルージュたちの後を、キークンがついていく。
なんとかなりそうだね。
……あれ? なんかフラグが立った……?
「きゃあ、すごいですねー」
ただいまタマモの膝の上に座って、亀ちゃんタクシーに乗ってます。
亀さん、街中じゃノロノロだったけど、ここだと速いんだねー。ゴーカートみたいで楽しーい♪
案内役のルージュとアール君が『速すぎぃ……っ!』と泣きそうになってるのは、きっと気のせい。案内役を置いていく勢いなのも、見ないふりしましょう。
たぶん、亀さんが海精霊の里までつれていってくれるから問題ない。もしはぐれても後で合流できるよ。『案内役とは?』って感じだけど。
「ねぇねぇ、亀さんの名前は『オレちゃん』なの?」
『オレちゃんは一人称でーす。オレちゃんの名前はキークンだよー』
「なるほど……? 一人称にちゃん付けするのは新しいね」
僕だったら『僕ちゃん』? なんかよろしくない感じがするよ。やめよう。
「僕はモモだよー」
「私はタマモです」
『おっけー。ウサギちゃんとキツネ人ちゃんねー』
一個もオッケーじゃないよ。
半眼でキークンの後頭部を見つめる。何もわかってくれてないじゃん。もしかして個人名を呼びたくないタイプ?
「……キークンはキージィを知ってる?」
『お、ジィ様を知ってる? イカした爺ちゃんだったっしょ?』
「イカではなかったね」
『なにそれ、超ウケる』
「全然笑わずにそれを言われても……」
「ふっ、ふふっ……くふっ」
僕とキークンの会話に、タマモが体を震わせて笑ってる。
そんなにこらえなくても、普通に笑っちゃっていいよ?
ちょっと、イカゲソが生えたキージィを想像しちゃって、ぶんぶんと頭を振ってなかったことにする。
奇妙な生命体は存在しない、それでいいね?
とりあえず、キークンから『キージィは亀仲間。血縁関係はない』という情報を引き出した。だからなんだってくらい、どうでもいいことな気がするけど。
そうこうしてる内に、マップ上では海精霊の里目前のところまで来ました。でも、里らしきものはどこにも見えない。
え、ここで目的地あってる?
『へいへい、中まで行っちゃうー?』
「いっちゃおー」
「え、いいんです……?」
ノリで頷いたら、タマモが困惑した感じで呟くのが聞こえた。
ビューンと進むキークンに置いていかれ気味のルージュたちを振り返ると、二体ともブンブンと頭を横に振ってる。
え、ダメなんです? なんか問題ある?
もう頷いちゃったし、キークンは『♪泳ぎだしたら止まらない~暴走タクシーとはオレちゃんのこと~』って機嫌よく歌ってるよ。これ、絶対止まらないやつ。
『♪止まらな~い』
「♪止まらな~い」
『♪オレちゃん、進み始めたら猪突猛進~、亀だけど~、てへっ』
「♪僕ちゃん、進み始めたら猪突猛進~、ウサギだけど~、てへっ」
なんとなく合わせて歌ってみた。
タマモが「素晴らしい歌です!」と感動してるよ。ほんとにー?
気分よく歌っていたら、いつの間にかキラキラしてる場所に辿り着いてた。
なんというか……海水にラメがぶちまけられてる感じ? どこを見てもキラキラしてるー。
僕たちを簡単に隠せちゃうくらい背の高い海藻がいっぱいの森っぽい場所を、キークンがスイスイと泳ぐ。
ここが海精霊の里かな。マップ上ではそうっぽいけど。
『ところで、二人はどこに行く予定?』
「それ、今聞く?」
今さら過ぎる問いに、思わずキークンの甲羅をパシパシと叩く。
キークンは『ごめんってー。でも、オレちゃん暴走タクシーだからー』と気にした様子がなかった。
「どこに行けばいいかわからないんですよねー……」
タマモがチラチラと背後を振り返る。
視線を追ってみると、ルージュとアール君が遠い目をして、胸ビレと尾ビレをしょぼーんと垂らしていた。
お魚さんのこんな様子を見たら、ちょっと『死んじゃう!?』って思っちゃうのは仕方ないはず。
お祭りの屋台でゲットした金魚ちゃんを思い出して心臓に悪いのでおやめください……魚ちゃんはか弱い生き物なんだよ……子どもの頃の思い出がよみがえっちゃう。
それなら心臓に悪い真似をしないで、って話だよね。僕はそんなことしたつもりなかったんだけどー。
「勝手に入ったのまずかった?」
「たぶん、順序をすっ飛ばした気がしますね。まぁ、キークンと出会えるようになっていたんですし、大きな問題はないと思いますけど」
「だよね。僕たち、運営さんが設定したフラグを回収しただけだもん」
僕は問題行動はしてません!
胸を張って宣言する僕に、タマモが「ですねー」とニコニコと笑う。基本的にタマモは僕のこと全肯定するタイプだしね。
『とりあえず、ここの王様に挨拶するー?』
「え、女王様じゃないの?」
メーアっていう女王様がいるのに、王様がいる、だと……!?
固まる僕の気配を感じたのか、キークンが不思議そうにする。
『あれ? ウサギちゃんは女王様に会いたい感じ? でも、ここ王様の陣地だからなー。ちょっと境界越えて、女王様のとこ行く?』
「住んでるところが分かれてるの?」
『そうそう。海精霊は今、女王様と王様で里を二分してるんだよー』
新情報入手。
海精霊の里には君主が二人いたらしい。そして、今いるのは王様の陣地らしい。
……王様の陣地には招かれてないし、不法侵入扱いされない? あ、でも、タマモが王様側に招待されてるなら問題ないかも。
「タマモ、どっち勢力に招かれた?」
「うーん……明確に言われたわけじゃないですけど、『女王様と仲良くなれそうだねー』と言われたので、たぶん女王様勢力ですね」
「おぅふ……つまり、僕たち、まずいところにいる気がするね?」
「ですね」
タマモと顔を見合わせて固まる。キークンはマイペースにスイスイと泳ぐ。
ルージュとアール君は『ほらー!』と言いたげなジト目で僕たちを見てました。ごめんちょ。
「ルージュ、道案内よろしく!」
「アール君、お願いします!」
過ぎたことはどうしようもない。
タマモと二人して笑顔で頼むと、ルージュたちが『えー』とさらに目を細めた。だからごめんってばー。
『うん? とりあえず、その魚ちゃんたちについていけばいいの?』
「そうです! キークン、よろしく」
『かしこまりー』
やれやれ、という感じで速度を上げて泳ぎ始めたルージュたちの後を、キークンがついていく。
なんとかなりそうだね。
……あれ? なんかフラグが立った……?
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