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白い影
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声に導かれて、空を見上げる。
隆哉の指の先を辿っていくと、青に薄く黄色がかった陽暮れ前の空には、確かに星が一つ瞬いている。
「ああ、ほんとだ。まだそんなに暗くなってねぇのに。あの輝いてるヤツだろ? 見えるよ」
それが何? と見遣った彬に、隆哉は首を横に振った。
「違うよ。その隣にあるだろ。右横に」
「あぁ? え……っと」
眉間に皺を寄せた彬が、再び視線を上げる。隆哉の言う星の右隣に意識を集中すると、微かに何か、そこには違和感のようなモノが感じられた。
「え?」
目を見開くが、何も見えない。もう一度目を細め、意識を集中させる。
「見えた?」
「……ああ……、なんとなく」
輝いている星より幾分か小さめ。付き従うように、輝く星に寄り添っている。針で突いたような大きさのくせに、見えてしまえば、輝いている星よりも自分をアピールしてくる。
――それはまるで、第三の目で見ているかのような感覚。
『3D』を見る時のような、とも言えるかもしれない。真っ直ぐそのモノを見ようとすればかえって見えず、更にその先にあるモノを見ようとすると、当然のように姿を現す。
隆哉の指の先を辿っていくと、青に薄く黄色がかった陽暮れ前の空には、確かに星が一つ瞬いている。
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