君との空へ【BL要素あり・短編おまけ完結】

Motoki

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白い影

28

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 声に導かれて、空を見上げる。

 隆哉の指の先を辿っていくと、青に薄く黄色がかった陽暮れ前の空には、確かに星が一つ瞬いている。

「ああ、ほんとだ。まだそんなに暗くなってねぇのに。あの輝いてるヤツだろ? 見えるよ」

 それが何? と見遣った彬に、隆哉は首を横に振った。

「違うよ。その隣にあるだろ。右横に」

「あぁ? え……っと」

 眉間に皺を寄せた彬が、再び視線を上げる。隆哉の言う星の右隣に意識を集中すると、微かに何か、そこには違和感のようなモノが感じられた。

「え?」

 目を見開くが、何も見えない。もう一度目を細め、意識を集中させる。

「見えた?」

「……ああ……、なんとなく」

 輝いている星より幾分か小さめ。付き従うように、輝く星に寄り添っている。針で突いたような大きさのくせに、見えてしまえば、輝いている星よりも自分をアピールしてくる。

 ――それはまるで、第三の目で見ているかのような感覚。

 『3D』を見る時のような、とも言えるかもしれない。真っ直ぐそのモノを見ようとすればかえって見えず、更にその先にあるモノを見ようとすると、当然のように姿を現す。
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