君との空へ【BL要素あり・短編おまけ完結】

Motoki

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碧の癒し

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 バカか、と鼻を鳴らす裕に、彬が「なにぃー!」と中指を突き立てる。

「そっちこそ、バカじゃねぇのかぁ? 俺だってさっき名乗っただろーがよ。バーカバーカ!」

「よし。その喧嘩、買った」

 年齢差があるのに同レベルで喧嘩する二人に、隆哉が微かな吐息と共に仲裁に入る。

「はい、喧嘩なら外でやってね。――高橋、彼は刑事さんだ」

「刑事?」

「そう。今朝の首吊りを担当してくれてる」

「へぇ。そりゃご苦労さんだな。でもなんで、お前と顔見知りなんだ?」

「それはここが、首吊りの名所だから」

「あぁ?」

「捜査に来る刑事さんと顔見知りになるくらい、ここでは頻繁に首吊り自殺があるんだよ」

「あまりに多すぎて、署内でもウワサの的だ。こんだけ多けりゃ、殺しも含まれてんじゃねぇかってな。交番の奴等には、任せてらんねぇっての」

「げぇー、マジかよ。雰囲気はこんなにあったかなのに」

 ――物騒なのな、ここって。

 不気味そうに辺りを見回す彬に、隆哉の呆れた声が返る。

「あったかいから、この場所で死にたいんでしょ」

「へ?」
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