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★迎合
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賢者様が予測した三日目の早朝に、事は起きた。
日が昇り始める時間、まだ私が夢の中で巨大な饅頭にかぶりついていた頃、賢者様の「起きるんだ!」という叫びで現実に引き戻された。
「ああ、おまんじゅうが……」
まだ目の前に饅頭の幻影が見える中、薄闇に紛れてこちらに向かってくるのは無数の人集り。
「饅頭は後だ。まずはこれを片付けるよ!」
人に戻った賢者様は叫びつつ上空高くに火の玉を打ち上げ、コルスタン領にいるティー姉さん達に敵襲の合図を送る。
「さあエイサー君。標的はここだ!」
その言葉が、戦の始まり。
相手の怒声が、すぐ近くまで迫ってきている。
けれど今の私に、恐怖や戦う事への迷いは無い。
「カメリアの……」
あるのは怒り。
ふるふると肩を震わせつつ、カタナを抜く。
「カメリアのおまんじゅう、返せー!」
怒りのままに刀を振るい、目の前の敵を次々となぎ倒す。
「カメリア、あまり前に出すぎないで!」
「分かってる!」
賢者様に注意されるが、ちゃんと昼間に言われた場所で戦っているし、目の前の敵しか相手にしていない。
「うおおー!」
真横から一人、槍を突き刺してくるがそれは無視だ。
……ふっ。
槍が私に届くより前に、相手は忽然と姿を消した。
彼だけでなく、周りの敵があちこちで姿を消していく。
気合いの籠もった掛け声も残さず一人、また一人と。
地面に穴など空いていない。
空に飛んで行ったわけでもない。
「な、なんだ?どこへ消えた!」
目の前で仲間が次々と消えていく現象に敵は驚き、攻め込む勢いが落ちて動揺が広がる。
これは、賢者様が仕掛けた罠だ。
昼間、私達は櫓の周りをぐるぐると回ってあちこちに空間転移魔法を施しておいたのだ。
座標交換のような物々交換の一回物ではなく、術者の……賢者様の魔力が続く限り発動する永久物の方。
転移先は敵領地の何もない荒野だったり海辺だったり色々だけど、すぐには合流出来無いような遠方。
また極一部の転移先は、フレイゼン王国の地下牢獄。
そこに飛ばされれば、後に待っているのは恐ろしいゴウモンらしい。
私は間違えて転移範囲に入らないよう、鼻をひくつかせながら敵を斬り捨てていく。
印にはほんの僅かな香付けがされていて、私にはどこにあるか分かるので、安全に動ける。
もっとも踏みそうになったら賢者様が引っ張ってくれるけど。
「こ、これじゃあ進めない」
「戻れっ!消されちまう」
「あ、そっちもダメだよ」
そう注意してみたものの敵は私の意見など聞かずに後退し、そのまま数人が一気に消える。
「くそっ、どうすりゃ良いんだ」
後にも先にも行けなくなった敵の動きが遂に完全に停止したので、私も攻撃を止める。
「放てー!」
「うっ」
「ぐわっ!?」
休戦だ、そう思った矢先、敵兵達の遥か後方から号令が飛び、何人もの兵士が倒れるのと同時にいくつもの弓矢が飛んできた。
「うそっ?」
仲間もろとも私達を攻撃してきた事に驚き、慌てて矢を払い落とす。
森の中から撃ってくる彼らにとって私達は絶好の標的なのだろうけど、その量は明らかに多すぎる。まるで雨だ。
仲間を避けるなんて事はこれっぽっちも考えられていない。
「エイサー君……。もっと仲間は大事にするべきだよ」
呆れ気味に賢者様がぼやき、防御魔法を展開して弓矢を無効化する。
しばらくして攻撃が効いていない事に気付いたのか、雨が止んだ。
その頃には、私達の前に立っていた敵兵はもうほとんど残っていなかった。
最初に背中から射たれた者以外は、逃げる途中で殺られた形で倒れている。
「ヒドいな……」
思わず呟く。
これは戦争だ。戦場に血が流れるのは当たり前のこと。
けれど仲間に殺されるなんて、この人達も考えてはいなかっただろう。
そして森の奥から「お前達はコルスタンに向かえ」という男の声が微かに聞こえ、そこを中心にガチャガチャと金属の擦れる音が私達を避けてコルスタンへと向かって行くのが分かる。
「ティーナには報せてあるし、数も一定は減らした。心配は要らないよ」
そわそわと後ろを気にする私に賢者様が声を掛けてくれる。
そうだ。ティー姉さんを信じよう。私達にはまだ、やらなきゃいけない事がある。
そう決意を固め、刀を握る手に力が籠もる。
周りの兵士全員がその場を去った後、森の奥から一人の男がゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。
「賢者様……」
「ああ、彼だね」
声掛けに反応する賢者様の声色が、なんとなくいつもより硬い気がした。
前からやってくる男からは魔力を感じる。
人間で魔力を持っている者は少ない。その中でもこんなに強力な魔力を持っている者は久しぶりに見た。
賢者様よりはだいぶ少ないけど、こんなに大きな力、久しぶりに感じる。
「う……」
彼が近付いてくるにつれ、眉間にしわが寄る。
魔力に気圧されたわけじゃない。
彼から放たれる匂いが、強烈すぎるからだ。
鉄と死臭と皮……。
革製品の装備を纏った冒険家とはまるで違う、吐き気と悪寒が走るとてつもなく嫌な臭いだ。
思わず鼻を抑えて数歩後退し、賢者様のすぐ横に並び立つ。
すると賢者様が私の肩に優しく手を置いた。
「カメリアは鼻が効くからさぞ辛いだろうね。私だって気分が悪いよ。あんなに入り組んだ魂を見るのは久しぶりだ」
彼もまた嫌そうに鼻に皺が寄っている。
私には魂の形は見えないけど、賢者様の言う通り、目の前の現れた一人の男からは人間以上に強烈な、多種多様の魔物の匂いが入り混じっている。
見た目は目鼻立ちがスッキリとした、両刃の剣が似合う勇者然とした爽やかな青年。
けれどその瞳は安穏と曇り、全身から放たれる臭いや魂は、もはや人とは呼べない程におぞましい物だ。
「……ようやく見つけたぞ」
男はゆっくりと剣先をこちらに向ける。
「この日が来るのを、ずっと待っていた。覚悟しろ、魔王ヒュブリス」
日が昇り始める時間、まだ私が夢の中で巨大な饅頭にかぶりついていた頃、賢者様の「起きるんだ!」という叫びで現実に引き戻された。
「ああ、おまんじゅうが……」
まだ目の前に饅頭の幻影が見える中、薄闇に紛れてこちらに向かってくるのは無数の人集り。
「饅頭は後だ。まずはこれを片付けるよ!」
人に戻った賢者様は叫びつつ上空高くに火の玉を打ち上げ、コルスタン領にいるティー姉さん達に敵襲の合図を送る。
「さあエイサー君。標的はここだ!」
その言葉が、戦の始まり。
相手の怒声が、すぐ近くまで迫ってきている。
けれど今の私に、恐怖や戦う事への迷いは無い。
「カメリアの……」
あるのは怒り。
ふるふると肩を震わせつつ、カタナを抜く。
「カメリアのおまんじゅう、返せー!」
怒りのままに刀を振るい、目の前の敵を次々となぎ倒す。
「カメリア、あまり前に出すぎないで!」
「分かってる!」
賢者様に注意されるが、ちゃんと昼間に言われた場所で戦っているし、目の前の敵しか相手にしていない。
「うおおー!」
真横から一人、槍を突き刺してくるがそれは無視だ。
……ふっ。
槍が私に届くより前に、相手は忽然と姿を消した。
彼だけでなく、周りの敵があちこちで姿を消していく。
気合いの籠もった掛け声も残さず一人、また一人と。
地面に穴など空いていない。
空に飛んで行ったわけでもない。
「な、なんだ?どこへ消えた!」
目の前で仲間が次々と消えていく現象に敵は驚き、攻め込む勢いが落ちて動揺が広がる。
これは、賢者様が仕掛けた罠だ。
昼間、私達は櫓の周りをぐるぐると回ってあちこちに空間転移魔法を施しておいたのだ。
座標交換のような物々交換の一回物ではなく、術者の……賢者様の魔力が続く限り発動する永久物の方。
転移先は敵領地の何もない荒野だったり海辺だったり色々だけど、すぐには合流出来無いような遠方。
また極一部の転移先は、フレイゼン王国の地下牢獄。
そこに飛ばされれば、後に待っているのは恐ろしいゴウモンらしい。
私は間違えて転移範囲に入らないよう、鼻をひくつかせながら敵を斬り捨てていく。
印にはほんの僅かな香付けがされていて、私にはどこにあるか分かるので、安全に動ける。
もっとも踏みそうになったら賢者様が引っ張ってくれるけど。
「こ、これじゃあ進めない」
「戻れっ!消されちまう」
「あ、そっちもダメだよ」
そう注意してみたものの敵は私の意見など聞かずに後退し、そのまま数人が一気に消える。
「くそっ、どうすりゃ良いんだ」
後にも先にも行けなくなった敵の動きが遂に完全に停止したので、私も攻撃を止める。
「放てー!」
「うっ」
「ぐわっ!?」
休戦だ、そう思った矢先、敵兵達の遥か後方から号令が飛び、何人もの兵士が倒れるのと同時にいくつもの弓矢が飛んできた。
「うそっ?」
仲間もろとも私達を攻撃してきた事に驚き、慌てて矢を払い落とす。
森の中から撃ってくる彼らにとって私達は絶好の標的なのだろうけど、その量は明らかに多すぎる。まるで雨だ。
仲間を避けるなんて事はこれっぽっちも考えられていない。
「エイサー君……。もっと仲間は大事にするべきだよ」
呆れ気味に賢者様がぼやき、防御魔法を展開して弓矢を無効化する。
しばらくして攻撃が効いていない事に気付いたのか、雨が止んだ。
その頃には、私達の前に立っていた敵兵はもうほとんど残っていなかった。
最初に背中から射たれた者以外は、逃げる途中で殺られた形で倒れている。
「ヒドいな……」
思わず呟く。
これは戦争だ。戦場に血が流れるのは当たり前のこと。
けれど仲間に殺されるなんて、この人達も考えてはいなかっただろう。
そして森の奥から「お前達はコルスタンに向かえ」という男の声が微かに聞こえ、そこを中心にガチャガチャと金属の擦れる音が私達を避けてコルスタンへと向かって行くのが分かる。
「ティーナには報せてあるし、数も一定は減らした。心配は要らないよ」
そわそわと後ろを気にする私に賢者様が声を掛けてくれる。
そうだ。ティー姉さんを信じよう。私達にはまだ、やらなきゃいけない事がある。
そう決意を固め、刀を握る手に力が籠もる。
周りの兵士全員がその場を去った後、森の奥から一人の男がゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。
「賢者様……」
「ああ、彼だね」
声掛けに反応する賢者様の声色が、なんとなくいつもより硬い気がした。
前からやってくる男からは魔力を感じる。
人間で魔力を持っている者は少ない。その中でもこんなに強力な魔力を持っている者は久しぶりに見た。
賢者様よりはだいぶ少ないけど、こんなに大きな力、久しぶりに感じる。
「う……」
彼が近付いてくるにつれ、眉間にしわが寄る。
魔力に気圧されたわけじゃない。
彼から放たれる匂いが、強烈すぎるからだ。
鉄と死臭と皮……。
革製品の装備を纏った冒険家とはまるで違う、吐き気と悪寒が走るとてつもなく嫌な臭いだ。
思わず鼻を抑えて数歩後退し、賢者様のすぐ横に並び立つ。
すると賢者様が私の肩に優しく手を置いた。
「カメリアは鼻が効くからさぞ辛いだろうね。私だって気分が悪いよ。あんなに入り組んだ魂を見るのは久しぶりだ」
彼もまた嫌そうに鼻に皺が寄っている。
私には魂の形は見えないけど、賢者様の言う通り、目の前の現れた一人の男からは人間以上に強烈な、多種多様の魔物の匂いが入り混じっている。
見た目は目鼻立ちがスッキリとした、両刃の剣が似合う勇者然とした爽やかな青年。
けれどその瞳は安穏と曇り、全身から放たれる臭いや魂は、もはや人とは呼べない程におぞましい物だ。
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