【完結】限界離婚

仲 奈華 (nakanaka)

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限界離婚

近くて遠い買物

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家から徒歩3分の場所にスーパーがある。

鈴奈は勇太の手を引き、店に入った。

以前にも来たことがある、その店は沢山の人で賑わっていた。

「あーー!ゆうくんが押すからね。ママやめてよ。」

勇太はショッピングカートを見つけると駆け寄り、器用に押し出した。

鈴奈は勇太の後ろからショッピングカートを支え、一緒に移動する。

空の冷蔵庫を思い浮かべ、ため息をつく。

同居が始まり人数が増えた分、沢山買わないといけない。

義母が「うなぎ」と言っていた。

今日ぐらいは贅沢もいいかと思い、鈴奈は夫や義父も帰宅する夕食で鰻を食べようと、購入した。

卵やオクラ、ピーマン、うどん、トマト、豚肉など夏野菜を中心にカートへ入れていく。

昼食はうどんにしようと鈴奈は昼食と夕食の材料を購入した。

「おかし。おかし。」

勇太は、買い物に飽きたのかお菓子が陳列されている場所に行きたがった。

だいたいの材料をそろえた鈴奈は一緒に行く。

「1個だけね。」

「うん。一個だけ。」

人差し指を立てて教えると、勇太は覚えているぞと自慢げに指を一本立てて見せてくる。

今日はご機嫌みたいだ。鈴奈は微笑み、一緒にお菓子を選んだ。



50円の麩菓子を選んだ勇太は、それを持ちレジまで行く。

愛想がいい店員さんが声をかけてくる。
「いらっしゃいませ。お母さんのお手伝いかい?偉いね。僕。」

勇太も返事をしてお菓子を差し出した。
「うん!」

お菓子だけにシールを貼り、勇太に手渡す。

満足げな勇太はニコニコと嬉しそうだ。

買い物を終えて、鈴奈はリュックに食材を入れた。


今日はとてもスムーズに買い物ができたと、鈴奈は少しほっとする。


「お菓子はお家に帰ってからね。」

「帰ってから!」

勇太と手を繋ぎ、自宅へ帰って行った。
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