23 / 86
ころがって
【五】旦那様の後悔
しおりを挟む
「ちょっとお~。その格好で帰って来たの~? 汗臭いしい~。雪緒君が起きたら驚くでしょ~? お風呂入って~、汗流して着替えて来て~」
雪緒が熱を出して倒れたと、相楽から電話があったと聞かされて、天野に業務を押し付けて、着替えるのももどかしく、隊服のまま帰宅して、雪緒の部屋へと足を踏み入れたら、それが、そこで待つ相楽の第一声だった。
雪緒が眠る布団の脇で正座して、冷ややかな目で、俺を見ている。
「い、いや、それよりも、雪緒は大丈夫なのか!?」
「熱は高いけどお、ただの風邪~。父さんに診て貰ったから、安心して~。ほらあ、鼻が曲がるからあ~」
ぐいぐいと背中を押されて、部屋から追い出されてしまった。
相楽の父が診てくれたのなら問題ないかと、自分を無理矢理に納得させて、その場を任せて風呂場へと向かう。水を溜めようとすれば、すでに水は張ってあり、日中の気温の高さから十分に温まっていて、火を点ければ十分も経たずに入れそうだった。朝、雪緒が水浴びをしたと口にしていたから、その際に張っていたのだろう。
全く、己の不甲斐なさに反吐が出そうになる。
朝の時点で冷え切った雪緒に気付いていたのに。
何故、それをみすみすと逃してしまったのか。
厠へと行く前に、風呂へ入って身体を温めろと、何故、言えなかったのか。
雪緒には、その兆しがあったのに。
言動がおかしかったのも、目が潤んでいたのも、味噌汁や弁当の玉子焼きの味付けがおかしかったのも、全て体調不良から来た物だろう。
体調がおかしくとも、それに気付かずに過ごしてしまうのが雪緒だと、何故、気付かなかった。
誰よりも、俺が気付いてやらなければいけないのに。
◇
「…ああ~…なる程ねえ~。雪緒君らしいねえ~」
「…面目ない…」
さっと汗を流し、着替えて雪緒の部屋へ行き、今朝の一連の流れを話せば、相楽は眼鏡を外して、目頭をやわやわと揉みしだいた。
「うん、まあねえ~。確かに紫君が気付いてあげるべきだったねえ~。幾らしっかりしてても、雪緒君はまだ子供だし、なんせ、あの雪緒君だからねえ~…まあ…けど、幾ら夏だからって、朝から水浴びはねえ~、本当に雪緒君は雪緒君だね~」
「しかし、助かった。礼を言う」
「可愛い弟の事に、礼も何もないよ~。父さんも、雪緒君の事は息子みたいに思ってるし~。緊急連絡先を家にして置いて正解だったね~」
「ああ、本当に助かった」
そう。休みの時は良いが、基本的に日中は家には誰も居ない。
今日の様に、学び舎で何かがあった際には対応が出来ない。
その事を悩んでいたら、相楽が家を使えば良いと行ってくれたのだ。家なら、四六時中誰かしらが居るからね、と。
その申し出は本当に、有り難かった。
「さて。じゃあ、僕はお暇するけど、熱が下がるまで…う~ん、雪緒君は熱が下がっても、三、四日ぐらいは安静の方が良いかもね~」
「ああ、解った」
軽く雪緒の頭を撫でてから立ち上がる相楽に頷いて、俺も立ち上がった。
「後ね。先刻は、ああ言ったけどね。あまり自分を責めたりしないでね。紫君の悪い癖だよ」
そのまま後に続けば、相楽は不意に振り返り、俺の胸に指を突き付けて来た。
「…気をつける…」
…自信は無いが。
「うん。じゃあね~。見送りは良いから、雪緒君に付いてあげててねえ。あ、そうだ。台所に桃缶あるから、雪緒君が食べられるなら、食べさせてあげてねえ。母からのお見舞い~」
そんな俺の思い等お見通しなのだろう、相楽は肩を竦めて苦笑した。
「ああ。ありがとうと伝えて置いてくれ」
「ん~」
ひらひらと手を振りながら去って行く相楽の背中に、軽く頭を下げて、雪緒の傍へと座る。
額に乗せられた手拭いは、もう温いか。額に浮かぶ汗を拭い、水を変えようと桶を手に立ち上がろうとした。
「…ひ、さま…消…る…って…」
「ん?」
「…るに、な…るって…」
「雪緒?」
夢でも見て居るのか?
どんな夢を見ているんだ?
雪緒の事だから、きっと素っ頓狂な夢を見ているのだろう。
そう思って、上げかけていた腰を下ろし、胡坐を掻いて雪緒の様子を見詰める。
額に貼り付いた前髪を上げてやれば、僅かに眉が寄せられる。
そのまま頭を撫でれば、口元が緩みその眉が下がった。
桶の中に入れていた手拭いを絞り、再び、その小さな額に乗せる。
怖い夢で無ければ、それで良い。
熱に魘されると、ろくでも無い夢を見るからな。
その気の抜けた顔のままで居てくれよ。
「……わ…い…」
「…雪緒…?」
しかし、その眉は苦し気に歪められ、唇は小さく戦慄いた。
「…もるの…す…。…けま、せん…」
「…雪緒…?」
怖い夢を見ているのか?
起こした方が良いのか?
軽く、肩を揺すってみるか?
そう思い手を伸ばしたら、雪緒の手が伸びて来て、袖を掴まれた。
「…か…ないで、く…さい…」
「…雪緒…? 起きているのか…?」
しかし、雪緒の目は苦し気に閉じられたままだ。
「…し、つけ…。…い…らでも…。……すから…い、かないで…く…さい…」
「…っ…!」
"躾"と云う単語に、胸が抉られ、顔が歪むのが解った。
雪緒が家に来た頃に、お妙さんが聞き出していた。
"躾"と云う名目で折檻を受けていた、と。
これは、有難い事だと。
お前の為に、嫌々ながらも、仕方が無く"躾"をしているのだと。
何処の家でも、そうだったと。
…そうして、殴られる事、痛みを与えられる事に、恐怖を覚えなくなったのだ…。
『それを、さも当たり前の様に口にしたんですっ!!』と、泣きながら語るお妙さんを、鞠子が必死に宥めていた。
人としての尊厳を奪われ、都合の良い様に使われて来た雪緒。
その傷は、未だ癒えないのか。
いや…。雪緒が、そうだと気付かない限りは癒える事が無いのだろう。
どれだけの愛情を与えれば良いのだろう。
餓えた心は、何時、満たされるのだろう。
こんなにも小さく、弱弱しい存在を、何故、捨て置けたのだろう。
何故、もっと早くに出逢えなかったのだろう。
何故と繰り返しても、時は戻らないし、進んで行くだけだ。
これから先の時間の中で、雪緒を慈しみ、守る者が現れてくれる事を切に願う事しか出来ない。
この震える小さな手を、身体を芯から温めてやって欲しい。
それまでは、俺が守るから。
だから、どうか。
この小さな手が差し伸べられた時は、振り払わないで欲しい。
袖を掴む震える冷たい指をそっと外し、軽く握り締めてから布団の中へと戻す。
「…安心しろ。ここには、お前を脅かす者は居ないから。相楽から聞いた。迎えに行った時、友人が皆、心配していたそうだぞ。早く治して、安心させてやらないとな…」
軽く頭を撫でながら告げる。
夢の中にいる雪緒に届く事は無いだろうが。
少しでも、その苦しみを和らげる事が出来たら良いと思う。
変わってやる事は出来ないが、せめて、僅かでも、その心の奥底にある傷を癒してやりたいと思う。
雪緒が熱を出して倒れたと、相楽から電話があったと聞かされて、天野に業務を押し付けて、着替えるのももどかしく、隊服のまま帰宅して、雪緒の部屋へと足を踏み入れたら、それが、そこで待つ相楽の第一声だった。
雪緒が眠る布団の脇で正座して、冷ややかな目で、俺を見ている。
「い、いや、それよりも、雪緒は大丈夫なのか!?」
「熱は高いけどお、ただの風邪~。父さんに診て貰ったから、安心して~。ほらあ、鼻が曲がるからあ~」
ぐいぐいと背中を押されて、部屋から追い出されてしまった。
相楽の父が診てくれたのなら問題ないかと、自分を無理矢理に納得させて、その場を任せて風呂場へと向かう。水を溜めようとすれば、すでに水は張ってあり、日中の気温の高さから十分に温まっていて、火を点ければ十分も経たずに入れそうだった。朝、雪緒が水浴びをしたと口にしていたから、その際に張っていたのだろう。
全く、己の不甲斐なさに反吐が出そうになる。
朝の時点で冷え切った雪緒に気付いていたのに。
何故、それをみすみすと逃してしまったのか。
厠へと行く前に、風呂へ入って身体を温めろと、何故、言えなかったのか。
雪緒には、その兆しがあったのに。
言動がおかしかったのも、目が潤んでいたのも、味噌汁や弁当の玉子焼きの味付けがおかしかったのも、全て体調不良から来た物だろう。
体調がおかしくとも、それに気付かずに過ごしてしまうのが雪緒だと、何故、気付かなかった。
誰よりも、俺が気付いてやらなければいけないのに。
◇
「…ああ~…なる程ねえ~。雪緒君らしいねえ~」
「…面目ない…」
さっと汗を流し、着替えて雪緒の部屋へ行き、今朝の一連の流れを話せば、相楽は眼鏡を外して、目頭をやわやわと揉みしだいた。
「うん、まあねえ~。確かに紫君が気付いてあげるべきだったねえ~。幾らしっかりしてても、雪緒君はまだ子供だし、なんせ、あの雪緒君だからねえ~…まあ…けど、幾ら夏だからって、朝から水浴びはねえ~、本当に雪緒君は雪緒君だね~」
「しかし、助かった。礼を言う」
「可愛い弟の事に、礼も何もないよ~。父さんも、雪緒君の事は息子みたいに思ってるし~。緊急連絡先を家にして置いて正解だったね~」
「ああ、本当に助かった」
そう。休みの時は良いが、基本的に日中は家には誰も居ない。
今日の様に、学び舎で何かがあった際には対応が出来ない。
その事を悩んでいたら、相楽が家を使えば良いと行ってくれたのだ。家なら、四六時中誰かしらが居るからね、と。
その申し出は本当に、有り難かった。
「さて。じゃあ、僕はお暇するけど、熱が下がるまで…う~ん、雪緒君は熱が下がっても、三、四日ぐらいは安静の方が良いかもね~」
「ああ、解った」
軽く雪緒の頭を撫でてから立ち上がる相楽に頷いて、俺も立ち上がった。
「後ね。先刻は、ああ言ったけどね。あまり自分を責めたりしないでね。紫君の悪い癖だよ」
そのまま後に続けば、相楽は不意に振り返り、俺の胸に指を突き付けて来た。
「…気をつける…」
…自信は無いが。
「うん。じゃあね~。見送りは良いから、雪緒君に付いてあげててねえ。あ、そうだ。台所に桃缶あるから、雪緒君が食べられるなら、食べさせてあげてねえ。母からのお見舞い~」
そんな俺の思い等お見通しなのだろう、相楽は肩を竦めて苦笑した。
「ああ。ありがとうと伝えて置いてくれ」
「ん~」
ひらひらと手を振りながら去って行く相楽の背中に、軽く頭を下げて、雪緒の傍へと座る。
額に乗せられた手拭いは、もう温いか。額に浮かぶ汗を拭い、水を変えようと桶を手に立ち上がろうとした。
「…ひ、さま…消…る…って…」
「ん?」
「…るに、な…るって…」
「雪緒?」
夢でも見て居るのか?
どんな夢を見ているんだ?
雪緒の事だから、きっと素っ頓狂な夢を見ているのだろう。
そう思って、上げかけていた腰を下ろし、胡坐を掻いて雪緒の様子を見詰める。
額に貼り付いた前髪を上げてやれば、僅かに眉が寄せられる。
そのまま頭を撫でれば、口元が緩みその眉が下がった。
桶の中に入れていた手拭いを絞り、再び、その小さな額に乗せる。
怖い夢で無ければ、それで良い。
熱に魘されると、ろくでも無い夢を見るからな。
その気の抜けた顔のままで居てくれよ。
「……わ…い…」
「…雪緒…?」
しかし、その眉は苦し気に歪められ、唇は小さく戦慄いた。
「…もるの…す…。…けま、せん…」
「…雪緒…?」
怖い夢を見ているのか?
起こした方が良いのか?
軽く、肩を揺すってみるか?
そう思い手を伸ばしたら、雪緒の手が伸びて来て、袖を掴まれた。
「…か…ないで、く…さい…」
「…雪緒…? 起きているのか…?」
しかし、雪緒の目は苦し気に閉じられたままだ。
「…し、つけ…。…い…らでも…。……すから…い、かないで…く…さい…」
「…っ…!」
"躾"と云う単語に、胸が抉られ、顔が歪むのが解った。
雪緒が家に来た頃に、お妙さんが聞き出していた。
"躾"と云う名目で折檻を受けていた、と。
これは、有難い事だと。
お前の為に、嫌々ながらも、仕方が無く"躾"をしているのだと。
何処の家でも、そうだったと。
…そうして、殴られる事、痛みを与えられる事に、恐怖を覚えなくなったのだ…。
『それを、さも当たり前の様に口にしたんですっ!!』と、泣きながら語るお妙さんを、鞠子が必死に宥めていた。
人としての尊厳を奪われ、都合の良い様に使われて来た雪緒。
その傷は、未だ癒えないのか。
いや…。雪緒が、そうだと気付かない限りは癒える事が無いのだろう。
どれだけの愛情を与えれば良いのだろう。
餓えた心は、何時、満たされるのだろう。
こんなにも小さく、弱弱しい存在を、何故、捨て置けたのだろう。
何故、もっと早くに出逢えなかったのだろう。
何故と繰り返しても、時は戻らないし、進んで行くだけだ。
これから先の時間の中で、雪緒を慈しみ、守る者が現れてくれる事を切に願う事しか出来ない。
この震える小さな手を、身体を芯から温めてやって欲しい。
それまでは、俺が守るから。
だから、どうか。
この小さな手が差し伸べられた時は、振り払わないで欲しい。
袖を掴む震える冷たい指をそっと外し、軽く握り締めてから布団の中へと戻す。
「…安心しろ。ここには、お前を脅かす者は居ないから。相楽から聞いた。迎えに行った時、友人が皆、心配していたそうだぞ。早く治して、安心させてやらないとな…」
軽く頭を撫でながら告げる。
夢の中にいる雪緒に届く事は無いだろうが。
少しでも、その苦しみを和らげる事が出来たら良いと思う。
変わってやる事は出来ないが、せめて、僅かでも、その心の奥底にある傷を癒してやりたいと思う。
70
あなたにおすすめの小説
星降る夜に ~これは大人の純愛なのか。臆病者の足踏みか。~
大波小波
BL
鳴滝 和正(なるたき かずまさ)は、イベント会社に勤めるサラリーマンだ。
彼はある日、打ち合わせ先の空き時間を過ごしたプラネタリウムで、寝入ってしまう。
和正を優しく起こしてくれたのは、そこのナレーターを務める青年・清水 祐也(しみず ゆうや)だった。
祐也を気に入った和正は、頻繁にプラネタリウムに通うようになる。
夕食も共にするほど、親しくなった二人。
しかし祐也は夜のバイトが忙しく、なかなかデートの時間が取れなかった。
それでも彼と過ごした後は、心が晴れる和正だ。
浮かれ気分のまま、彼はボーイズ・バーに立ち寄った。
そしてスタッフメニューの中に、祐也の姿を見つけてしまう。
彼の夜の顔は、風俗店で働く男娼だったのだ……。
【完結】君の穿ったインソムニア
古都まとい
BL
建設会社の事務として働く佐野純平(さの じゅんぺい)は、上司のパワハラによって眠れない日々を過ごしていた。後輩の勧めで病院を受診した純平は不眠症の診断を受け、処方された薬を受け取りに薬局を訪れる。
純平が訪れた薬局には担当薬剤師制度があり、純平の担当薬剤師となったのは水瀬隼人(みなせ はやと)という茶髪の明るい青年だった。
「佐野さんの全部、俺が支えてあげますよ?」
陽キャ薬剤師×不眠症会社員の社会人BL。
前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
泡にはならない/泡にはさせない
玲
BL
――やっと見つけた、オレの『運命』……のはずなのに秒でフラれました。――
明るくてお調子者、だけど憎めない。そんなアルファの大学生・加原 夏樹(かはらなつき)が、ふとした瞬間に嗅いだ香り。今までに経験したことのない、心の奥底をかき乱す“それ”に導かれるまま、出会ったのは——まるで人魚のようなスイマーだった。白磁の肌、滴る水、鋭く澄んだ瞳、そしてフェロモンが、理性を吹き飛ばす。出会った瞬間、確信した。
「『運命だ』!オレと『番』になってくれ!」
衝動のままに告げた愛の言葉。けれど……。
「運命論者は、間に合ってますんで。」
返ってきたのは、冷たい拒絶……。
これは、『運命』に憧れる一途なアルファと、『運命』なんて信じない冷静なオメガの、正反対なふたりが織りなす、もどかしくて、熱くて、ちょっと切ない恋のはじまり。
オメガバースという世界の中で、「個」として「愛」を選び取るための物語。
彼が彼を選ぶまで。彼が彼を認めるまで。
——『運命』が、ただの言葉ではなくなるその日まで。
あなたのいちばんすきなひと
名衛 澄
BL
亜食有誠(あじきゆうせい)は幼なじみの与木実晴(よぎみはる)に好意を寄せている。
ある日、有誠が冗談のつもりで実晴に付き合おうかと提案したところ、まさかのOKをもらってしまった。
有誠が混乱している間にお付き合いが始まってしまうが、実晴の態度はいつもと変わらない。
俺のことを好きでもないくせに、なぜ付き合う気になったんだ。
実晴の考えていることがわからず、不安に苛まれる有誠。
そんなとき、実晴の元カノから実晴との復縁に協力してほしいと相談を受ける。
また友人に、幼なじみに戻ったとしても、実晴のとなりにいたい。
自分の気持ちを隠して実晴との"恋人ごっこ"の関係を続ける有誠は――
隠れ執着攻め×不器用一生懸命受けの、学園青春ストーリー。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結】好きじゃないけど、付き合ってみる?
海野雫
BL
大学3年の直人(なおと)は、恋愛経験ゼロ。人付き合いは苦手ではないが、誰かを「好きになる」感情がよくわからない。付き合ってる友人たちを見ても、自分には縁のない話だと思っていた。
ある日、部活の後輩である健(けん)が「一緒にルームシェアしませんか?」と持ちかけてくる。引っ越しを考えていた直人は、悪くない条件にOKを出し、ふたりの同居生活が始まる。
快適すぎる日々。健は料理も掃除もできて、適度に距離を保ってくれる最高のルームメイト。
しかしある夜、健がポツリと呟く。
「……元カレ、まだ忘れられないんです」
「ねえ先輩。付き合ってみませんか?――“好きじゃなくてもいいから”」
からかわれていると思いながらも、冗談めかして了承してしまう直人。
それが、まさかの擬似恋人生活の始まりだった。
恋人ごっこなのに手をつないだり、映画を観に行ったり、肩を貸したり。
最初はただの遊びだったのに、直人はだんだん健が笑うと嬉しくて、泣くと苦しいと感じるようになっていく。
一方、健は「直人に本気になってはいけない」と自分に言い聞かせていたが、直人の優しさや真面目さに、次第に惹かれ始める。
擬似恋人から始まった関係は、本物の「好き」に変わるのか?
本気になったとき、ふたりはどう答えを出すのか――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる