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向日葵―奇跡の時間―
向日葵の想い【結】
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「…えぇと…そうですね、鶏肉を…」
学び舎からの帰り道、僕はお肉屋さんに寄っています。今日はさっぱりとしたい気分です。鶏肉を茹でまして、梅干しの種を取って潰した物と合わせて戴きましょうか。
「はいよ! こっちはオマケな!」
「ふえ?」
「ここんとこ暑いから、禄に食えてないだろ? カレーコロッケだ! 辛いから意外と食えるかもよ!」
「ふわわわ!」
何と云う事でしょう。
ただ単に食欲が湧かないだけですのに、食事を取っていないと勘違いをさせてしまった様です。せっかくのお気遣いですので、お断りしては失礼ですよね…。
◇
「と、言う訳ですのでお裾分けです」
包丁で半分に切ったころっけをお皿に乗せて、奥様へと。
開け放たれた戸から入り込む風が気持ち良くて、僕は縁側へと向かいます。腰を下ろせば、向日葵が風に吹かれて揺れてるのが見えます。それが何故か、何時だったか『本当に美味しいわ。ゆき君と食べているからかしら?』と、公園のべんちで並んでころっけを食べている奥様の姿と重なりました。
「…僕も、美味しかったですよ…」
お皿にあるころっけを手に取って、向日葵に向かってそっと笑えば、風の悪戯でしょうか? 向日葵が頷いた様に見えました。
それを見た僕は深く笑って、ころっけを口へと運んだのでした。
学び舎からの帰り道、僕はお肉屋さんに寄っています。今日はさっぱりとしたい気分です。鶏肉を茹でまして、梅干しの種を取って潰した物と合わせて戴きましょうか。
「はいよ! こっちはオマケな!」
「ふえ?」
「ここんとこ暑いから、禄に食えてないだろ? カレーコロッケだ! 辛いから意外と食えるかもよ!」
「ふわわわ!」
何と云う事でしょう。
ただ単に食欲が湧かないだけですのに、食事を取っていないと勘違いをさせてしまった様です。せっかくのお気遣いですので、お断りしては失礼ですよね…。
◇
「と、言う訳ですのでお裾分けです」
包丁で半分に切ったころっけをお皿に乗せて、奥様へと。
開け放たれた戸から入り込む風が気持ち良くて、僕は縁側へと向かいます。腰を下ろせば、向日葵が風に吹かれて揺れてるのが見えます。それが何故か、何時だったか『本当に美味しいわ。ゆき君と食べているからかしら?』と、公園のべんちで並んでころっけを食べている奥様の姿と重なりました。
「…僕も、美味しかったですよ…」
お皿にあるころっけを手に取って、向日葵に向かってそっと笑えば、風の悪戯でしょうか? 向日葵が頷いた様に見えました。
それを見た僕は深く笑って、ころっけを口へと運んだのでした。
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