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5.婚礼と政略と
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5.
メティアナは王にしがみつきながらも、流れる景色と美しい獣を見ていた。
徐々に色付いていく森。振動はあるものの恐らく最小限にしてくれているであろうこと。
優しいのね。
聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いた。
ふわりと風が獣たちを包んだ。
「─着いたぞ」
ぱちりと瞬くと、例の教会だった。同時に、視界が揺れる。しがみついたままだったので、王は何も言わず抱えて獣から降りたのだ。
それに気づいたメティアナは、ハッとして両手を離す。
やや顔が赤い。
王は?となりながら、彼女を降ろし教会の外でやきもきしていた修道女たちに
「あとは頼む」
とだけ残しどこか別の場所へ行ってしまった。
ヒューイが間もなく到着し、大きな衣装ケースを持って修道士や修道女に渡した。
それと共に、メティアナは何人かに囲まれパーッとどこかの部屋に連れていかれたのだった。
教会内は静かにザワついていた。
人間側と獣人側、どちらも。
─我らが王はどうした?
─やはりこの婚姻には無理が……
ヒソヒソと人間側を見ながら話す獣人の高位にあたるもの達。
バルファルク皇帝も護衛をつけながら参列していたが、涼しい顔をして粛々と式の始まりを待っていた。
無論、人間側も眉を潜めたり口には出さないものの目で渋い会話をしていた。
「……おねえさま、遅くありません?何かあったのかしら……」
義妹が囁き声で父母と次代家長の弟に話した。
「……」
父母は顔を見合わせ、不安げな表情をした。一瞬。ほんの一瞬、チラリと不穏な考えが浮かぶが、それは有り得ないと父は掻き消す。
(彼女の娘だ─)
夫人は夫の気持ちを瞬時に察し、密かな孤独を感じた。
「義姉上のことだから─」
家族にだけ聞こえる声で口を開いたのは嫡男ロレンス。
「好奇心であちこち見て止まってたりして、迷惑かけてるんじゃないかと」
至極真面目な顔で言う。ので、父母妹はフッと破顔してしまった。
有り得ることだ、と誰しも思ったのだった。
****
くしゅん!
メティアナは着替えさせられている途中で、くしゃみ。何か、不名誉な噂をされている気がした。
修道女達は白粉か何かが悪さをしたのだと思い気にせず手早く準備を進めていく。
着せられているのは幾つか候補があった中のひとつで、義母や侍女、義妹が決められないというので作らせたドレスの1枚だ。
(なんとも贅沢な……)
できる限り費用は抑えるようにきつく言った。豪奢なドレスより、民たちの生活が大事だから。
ともあれ、その民たちからも獣人達を見返すくらい美しく!と熱量が込められてしまったのでもう従うしかなかった。
「さ、ご準備が整いましたわ!」
満足気に修道女のひとりが言う。髪も結って、お化粧もした姿を姿見で見せられた。どの修道女もかなり満足気だ。
「……私じゃないみたい」
不思議な気持ちになる。
それを褒め言葉ととったのか、修道女らはぐいぐいとメティアナを聖堂の方へ連れていった。
入り口には、先ほど助けてくれたヴォルス王が護衛と共に既に待っていた。
身なりも整えやはり何処か雰囲気が違うので、彼女は少し戸惑った。
「─見られる姿になったな」
この一言で台無しになったが。ヒューイがあちゃぁ……と顔を崩した。
無言で王は腕を曲げ、じっとメティアナをみた。
修道女が察して、ほら、お早く!と2人の腕を絡ませた。
「それでは、まいりますわ!!」
ギィィィィ……
扉の音によりざわめきは打ち切られた。
ホッとしたような神官。
目を丸くする獣人族。
バルファルク王はやっとか、といった感じだ。
義妹たちは相手など気にせず、ほら、姉様によくお似合いのドレスだわ!と喜んでいる。
(……えっと。私、なんでここにいるのかしら……)
やや呆れ気味のメティアナ。
リードされながら祭壇に近付いてゆく。
獣人族に奇異の目でみられながらも、彼女はふと気づく。
王が、歩幅を合わせてくれている。
そろりと顔を見ると王も気づいて目が合う。
フン、と何事もないように視線はきられたが掴まった腕はほんのり緊張しているようだった。
何故だか周りは一言も発せず、2人(?)を見つめていた。
しん、とした中祭壇に辿り着き、それぞれ腕を離す。
緊張・喜び・興奮に満ちた様子の神官が式を執り行う。
粛々と進む式では、王とメティアナの声だけが響いた。
誓約書に名を書き、バルファルクとの締結も確実になる。
いつの間にか広がった神聖な空間で、誰1人視線を外せなかった。─外すことが出来なかった。
誓約を交わし、2人がそこから退場してもしばらくの間皆動くどころか何も発せなかった。
ただ1人、バルファルク王だけが満足気だった。
*****
式も終わり、会場から出たしばらく後。王がピタリと立ち止まりポツリと言った。
「……よかったのか」
メティアナはぱちくりと彼の顔を見る。
「何がですか?」
質問の真意を汲めず、戸惑った。
王は、組んでいた腕をゆっくりと離した。
「……お、私は獣人だ」
顔を背けながら低い声でボソリと言った。
(この時、側近のヒューイ・グラウス、そしてアイア・ギアヌが近場に身を潜めていたが、皆呆れ返った顔をしていたという。)
しばし沈黙があったので、王はチラと伴侶となった人間を見た。
─両手で口を塞ぎ声を殺して、笑っていた。
「あ、申し訳ありません」
視線に気づいた彼女は破顔したまま謝罪を述べた。
「何を仰るかと思えば……おかしくって、つい」
王は体ごと彼女に向う。
「気高き獣人の王さま」
優しい声が響く。
「嫌でしたら私、千里でも一万里でも世界の裏側にでも逃げましてよ?」
ムン!と両腕を曲げる。
ぽかんとする王。
この時ほど間抜けな顔を見たことは無い、とヒューイ達が語ったくらいだ。
メティアナが続ける。
「確かに、王家からのお達しにより私になりましたが、私はそれを一度も悔いたことはありません」
凛とした微笑み。
「平和の為なら、双方の民たちの為しいては世界の為の助けになるのなら、私は喜んで王の伴侶となり微力ながらお力添えをしたいと思っております」
ちがう、そうじゃない。と突っ込みたかった双子だったが何とか気配ごと消していた。この王女には違うことを教えておくべきだった、とのちに語っている。
「─たすけ、か」
ほんのり灯ったなにかしらの期待の光が瞳から消える。嘘を言っているようには感じられないのが救いだった。
踵をかえし、ではまた後でな、と足早に王は去っていってしまった。
メティアナはぽかんとして少しの間その場にいた。
(私……なにか間違えた?……なにを間違えたの?)
小さく落胆した王の様子は素早く感じた。ただ、何に落胆したのか、自分に何を求めていたのか。それが分からなかった。
パタパタと修道女がやってきて、彼女に声をかけるまでメティアナはぼうっとしていたのだった。
メティアナは王にしがみつきながらも、流れる景色と美しい獣を見ていた。
徐々に色付いていく森。振動はあるものの恐らく最小限にしてくれているであろうこと。
優しいのね。
聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いた。
ふわりと風が獣たちを包んだ。
「─着いたぞ」
ぱちりと瞬くと、例の教会だった。同時に、視界が揺れる。しがみついたままだったので、王は何も言わず抱えて獣から降りたのだ。
それに気づいたメティアナは、ハッとして両手を離す。
やや顔が赤い。
王は?となりながら、彼女を降ろし教会の外でやきもきしていた修道女たちに
「あとは頼む」
とだけ残しどこか別の場所へ行ってしまった。
ヒューイが間もなく到着し、大きな衣装ケースを持って修道士や修道女に渡した。
それと共に、メティアナは何人かに囲まれパーッとどこかの部屋に連れていかれたのだった。
教会内は静かにザワついていた。
人間側と獣人側、どちらも。
─我らが王はどうした?
─やはりこの婚姻には無理が……
ヒソヒソと人間側を見ながら話す獣人の高位にあたるもの達。
バルファルク皇帝も護衛をつけながら参列していたが、涼しい顔をして粛々と式の始まりを待っていた。
無論、人間側も眉を潜めたり口には出さないものの目で渋い会話をしていた。
「……おねえさま、遅くありません?何かあったのかしら……」
義妹が囁き声で父母と次代家長の弟に話した。
「……」
父母は顔を見合わせ、不安げな表情をした。一瞬。ほんの一瞬、チラリと不穏な考えが浮かぶが、それは有り得ないと父は掻き消す。
(彼女の娘だ─)
夫人は夫の気持ちを瞬時に察し、密かな孤独を感じた。
「義姉上のことだから─」
家族にだけ聞こえる声で口を開いたのは嫡男ロレンス。
「好奇心であちこち見て止まってたりして、迷惑かけてるんじゃないかと」
至極真面目な顔で言う。ので、父母妹はフッと破顔してしまった。
有り得ることだ、と誰しも思ったのだった。
****
くしゅん!
メティアナは着替えさせられている途中で、くしゃみ。何か、不名誉な噂をされている気がした。
修道女達は白粉か何かが悪さをしたのだと思い気にせず手早く準備を進めていく。
着せられているのは幾つか候補があった中のひとつで、義母や侍女、義妹が決められないというので作らせたドレスの1枚だ。
(なんとも贅沢な……)
できる限り費用は抑えるようにきつく言った。豪奢なドレスより、民たちの生活が大事だから。
ともあれ、その民たちからも獣人達を見返すくらい美しく!と熱量が込められてしまったのでもう従うしかなかった。
「さ、ご準備が整いましたわ!」
満足気に修道女のひとりが言う。髪も結って、お化粧もした姿を姿見で見せられた。どの修道女もかなり満足気だ。
「……私じゃないみたい」
不思議な気持ちになる。
それを褒め言葉ととったのか、修道女らはぐいぐいとメティアナを聖堂の方へ連れていった。
入り口には、先ほど助けてくれたヴォルス王が護衛と共に既に待っていた。
身なりも整えやはり何処か雰囲気が違うので、彼女は少し戸惑った。
「─見られる姿になったな」
この一言で台無しになったが。ヒューイがあちゃぁ……と顔を崩した。
無言で王は腕を曲げ、じっとメティアナをみた。
修道女が察して、ほら、お早く!と2人の腕を絡ませた。
「それでは、まいりますわ!!」
ギィィィィ……
扉の音によりざわめきは打ち切られた。
ホッとしたような神官。
目を丸くする獣人族。
バルファルク王はやっとか、といった感じだ。
義妹たちは相手など気にせず、ほら、姉様によくお似合いのドレスだわ!と喜んでいる。
(……えっと。私、なんでここにいるのかしら……)
やや呆れ気味のメティアナ。
リードされながら祭壇に近付いてゆく。
獣人族に奇異の目でみられながらも、彼女はふと気づく。
王が、歩幅を合わせてくれている。
そろりと顔を見ると王も気づいて目が合う。
フン、と何事もないように視線はきられたが掴まった腕はほんのり緊張しているようだった。
何故だか周りは一言も発せず、2人(?)を見つめていた。
しん、とした中祭壇に辿り着き、それぞれ腕を離す。
緊張・喜び・興奮に満ちた様子の神官が式を執り行う。
粛々と進む式では、王とメティアナの声だけが響いた。
誓約書に名を書き、バルファルクとの締結も確実になる。
いつの間にか広がった神聖な空間で、誰1人視線を外せなかった。─外すことが出来なかった。
誓約を交わし、2人がそこから退場してもしばらくの間皆動くどころか何も発せなかった。
ただ1人、バルファルク王だけが満足気だった。
*****
式も終わり、会場から出たしばらく後。王がピタリと立ち止まりポツリと言った。
「……よかったのか」
メティアナはぱちくりと彼の顔を見る。
「何がですか?」
質問の真意を汲めず、戸惑った。
王は、組んでいた腕をゆっくりと離した。
「……お、私は獣人だ」
顔を背けながら低い声でボソリと言った。
(この時、側近のヒューイ・グラウス、そしてアイア・ギアヌが近場に身を潜めていたが、皆呆れ返った顔をしていたという。)
しばし沈黙があったので、王はチラと伴侶となった人間を見た。
─両手で口を塞ぎ声を殺して、笑っていた。
「あ、申し訳ありません」
視線に気づいた彼女は破顔したまま謝罪を述べた。
「何を仰るかと思えば……おかしくって、つい」
王は体ごと彼女に向う。
「気高き獣人の王さま」
優しい声が響く。
「嫌でしたら私、千里でも一万里でも世界の裏側にでも逃げましてよ?」
ムン!と両腕を曲げる。
ぽかんとする王。
この時ほど間抜けな顔を見たことは無い、とヒューイ達が語ったくらいだ。
メティアナが続ける。
「確かに、王家からのお達しにより私になりましたが、私はそれを一度も悔いたことはありません」
凛とした微笑み。
「平和の為なら、双方の民たちの為しいては世界の為の助けになるのなら、私は喜んで王の伴侶となり微力ながらお力添えをしたいと思っております」
ちがう、そうじゃない。と突っ込みたかった双子だったが何とか気配ごと消していた。この王女には違うことを教えておくべきだった、とのちに語っている。
「─たすけ、か」
ほんのり灯ったなにかしらの期待の光が瞳から消える。嘘を言っているようには感じられないのが救いだった。
踵をかえし、ではまた後でな、と足早に王は去っていってしまった。
メティアナはぽかんとして少しの間その場にいた。
(私……なにか間違えた?……なにを間違えたの?)
小さく落胆した王の様子は素早く感じた。ただ、何に落胆したのか、自分に何を求めていたのか。それが分からなかった。
パタパタと修道女がやってきて、彼女に声をかけるまでメティアナはぼうっとしていたのだった。
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