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第九節「人が結ぶ世界 白下の誓い 闇に消えぬ」
~陰艶たるその者と共に 登~
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現場の山はスキー場に隣接している。
なので景色の先へと視線を向ければ、遠くには山頂へと伸びるロープリフトが。
山を登るならいっそそんな施設を使いたいとも思うものだ。
でも勇達にはそれは叶わない。
出来る限り人の目に付かない様に行動しなければならないからこそ。
それに、魔者もノコノコと人の居る場所に出て来るかどうか。
目撃証言が他に出ない程に身を潜めているなら、その可能性は極めて薄いだろう。
そんな理由もあって、勇達は裏道を地道に歩いて探すしかない、という訳だ。
とはいえ、その歩みは真っ直ぐと山頂に向けられているが。
それというのも、船頭を切るドゥーラが迷わず突き進んでいるから。
勇達はそれに付いて歩いている、という感じで。
幸い、歩む速度は雰囲気通りとても遅いので、見失う事はなさそうだ。
「田中さん、もしも戦いになったらなんだけど―――」
だからまだ余裕がある内に、戦いに備えての段取りを。
状況を見て思う事があったのだろう、勇がちゃなへと話し掛ける。
「今回は炎弾無しにして欲しいんだ」
「え、なんでですか?」
しかし思わぬ提言に、ちゃなが困惑を隠せない。
炎弾と言えばちゃなのお家芸、最も得意とする技で。
それをいきなり使ってはいけないと言われてしまえば困りもするだろう。
ただそう提言した理由は当然、ちゃんとある。
「田中さんの炎弾は爆発力が高いからさ。 もし今そんな爆発を起こしたら、山を揺らして雪崩を起こしてしまうかもしれない。 それに巻き込まれたら魔剣使いでもひとたまりもないと思うんだ」
「雪崩、ですか……?」
「うん、山の上に積もった雪が一挙に流れて来る現象だよ。 今の時期でも起こるかどうかはわからないけど、注意した方がいいんじゃないかって。 ほら、こんなに積もってるし」
それは今回の戦いにおいて、注意するのが敵だけとはいかなくなるからだ。
勇が叩いて見せたのは雪面。
そう、膝を曲げず叩けるくらいに雪が積もっているのである。
大体腰下くらいと言った所か。
厳しい寒波というだけに、相当な量の雪が降ったのだろう。
その所為で木々もが雪に埋もれ、地面がどこにあるのかさえわからない。
それ程の量の雪が山頂にも残っていると思えば、雪崩の可能性も示唆出来よう。
これがレジャーでの訪れだったら、どれほど好条件だった事か。
本当ならちゃなと一緒に雪の中に突っ込んだりして遊びたい気持ちもあるだろうに。
残念ながら、余裕は有ってもさすがに遊んでいられる心境では無い。
「空気弾みたいに上手く爆発しない様な攻撃で何とか出来ないかな?」
「空気弾だと殺傷力が低いんです。 弱い相手なら飛ばすくらいは出来るんですけど」
「うんまぁ、必ずしも殺傷する必要は無いんだけどね……」
当のちゃなも難しい問題に直面し、堪らず首を捻らせている。
別の攻撃手段がどうにも思い浮かばなくて。
炎弾や【複合熱榴弾】に頼りっきりだったのが裏目に出た様だ。
だとすれば出来るのは精々、空気弾と【常温膜域】くらいか。
空気弾は熊本戦で実績こそあるが、威力はすこぶる低い。
実際の所、ちゃな自身が命力を籠めて殴った方がずっと強いくらいに。
【常温膜域】に至っては攻撃手段ですらない。
早速発生させてみるも、雪がじんわり溶ける程度でとても役には立たなさそう。
「どうしよう……」
「ま、まぁ最悪見ているだけでも平気だよ。 俺とドゥーラさんで何とかして見せるさ」
「うーん、でもそれはいやだなぁ」
でもお荷物になるのだけは避けたい。
そんな気持ちが遂には、ちゃなの頭をグラリグラリと揺らす事に。
考え過ぎて熱を持ったのだろう、今なら温域無しでも雪が溶かせそうだ。
「じゃあですね、例えばこの熱を上げて焼き殺すとか……」
「物騒だね!? あとそれ田中さんも無事じゃ済まないと思うけど!?」
「でもそれは徳島戦でやった事ありますし―――あ、でもあの時は跳べたからなぁ。 この雪でまた真似出来るかなぁ、うーん」
その様な頭で考えても支離滅裂な答えが返って来るばかりで。
勇も今までのイメージに引っ張られた所為で、新しい発想がなかなか出てこない。
だからといってドゥーラにアイディアを求めるのも酷というものだろう。
「戦いの中で閃くかもしれませんし、少し色々考えてみます……」
「う、うん。 考え過ぎてはぐれない様に手を引いておこっか?」
「はい、おねがいします」
ちゃなの参戦可否はその閃き次第と言った所か。
いつに無い真剣な表情を浮かべる辺り、相当に思い詰めている様だ。
これには勇も〝そこまで無理しなくても〟と思えてならない。
ちゃっかり手を繋ぐキッカケを得た事には内心喜びも過っていた訳だが。
「その必要は、無い。 もうすぐ、例の魔者達に、逢えるから」
だがそんな緩やかな二人の間を、ドゥーラの一言が容赦無く裂く。
それも、それとなく衝撃の事実を付け加えた上で。
「あっちももう、気付いている、みたい」
「「えっ!?」」
「もしかして、気付かなか、った? 山を登り始めた、時からもう、彼等は気付いていた、様だけど。 気を張り巡らしていたから」
「ッ!? まさか、命力レーダーか!?」
そう、相手がもう勇達に気付いているというのだ。
恐らく、ドゥーラも同様に最初から気付いていたのだろう。
だから真っ直ぐと山頂へ向かっていた。
まるで互いに惹かれ合う様にして。
けれど勇とちゃなには気付ける余地が無い。
そう至る為の経験が絶対的に足りないからこそ。
命力レーダーを駆使する程の相手と対峙した事が無いからである。
故に、ドゥーラの次なる一言に驚愕さえ見せる事となるだろう。
「ほら、いた。 あそこに」
その細い手が示した先、傾斜の上には―――なんと二人の人影が。
陽光を背にして佇み、勇達をじっくりと見下ろしていたのだ。
そう、写真に写っていた魔者達がとうとう姿を現したのである。
「ううッ!?」
全くわからなかった。
全く気付けなかった。
それ程までに景色に溶け込み、気配も無くて。
そんな事実を前に、勇もちゃなも動揺をも隠せない。
もしドゥーラが居なければ一網打尽にされていたかもしれないのだから。
「ど、どうするんですか?」
「どう……? どうもしない。 戦うだけ、フフ」
しかしそのドゥーラはと言えば、足を止めずに進み行くのみ。
背中からは既に淡い光が立ち上り、戦意を露わにしていて。
そしてそれは相手も同様に。
なればもはや、衝突は免れない。
果たして、魔者達の目的とは。
ここにやって来た理由とは何なのか。
雪山で突如として起きた遭遇劇。
勇達は果たしてこの悪条件を乗り切る事が出来るのだろうか……。
なので景色の先へと視線を向ければ、遠くには山頂へと伸びるロープリフトが。
山を登るならいっそそんな施設を使いたいとも思うものだ。
でも勇達にはそれは叶わない。
出来る限り人の目に付かない様に行動しなければならないからこそ。
それに、魔者もノコノコと人の居る場所に出て来るかどうか。
目撃証言が他に出ない程に身を潜めているなら、その可能性は極めて薄いだろう。
そんな理由もあって、勇達は裏道を地道に歩いて探すしかない、という訳だ。
とはいえ、その歩みは真っ直ぐと山頂に向けられているが。
それというのも、船頭を切るドゥーラが迷わず突き進んでいるから。
勇達はそれに付いて歩いている、という感じで。
幸い、歩む速度は雰囲気通りとても遅いので、見失う事はなさそうだ。
「田中さん、もしも戦いになったらなんだけど―――」
だからまだ余裕がある内に、戦いに備えての段取りを。
状況を見て思う事があったのだろう、勇がちゃなへと話し掛ける。
「今回は炎弾無しにして欲しいんだ」
「え、なんでですか?」
しかし思わぬ提言に、ちゃなが困惑を隠せない。
炎弾と言えばちゃなのお家芸、最も得意とする技で。
それをいきなり使ってはいけないと言われてしまえば困りもするだろう。
ただそう提言した理由は当然、ちゃんとある。
「田中さんの炎弾は爆発力が高いからさ。 もし今そんな爆発を起こしたら、山を揺らして雪崩を起こしてしまうかもしれない。 それに巻き込まれたら魔剣使いでもひとたまりもないと思うんだ」
「雪崩、ですか……?」
「うん、山の上に積もった雪が一挙に流れて来る現象だよ。 今の時期でも起こるかどうかはわからないけど、注意した方がいいんじゃないかって。 ほら、こんなに積もってるし」
それは今回の戦いにおいて、注意するのが敵だけとはいかなくなるからだ。
勇が叩いて見せたのは雪面。
そう、膝を曲げず叩けるくらいに雪が積もっているのである。
大体腰下くらいと言った所か。
厳しい寒波というだけに、相当な量の雪が降ったのだろう。
その所為で木々もが雪に埋もれ、地面がどこにあるのかさえわからない。
それ程の量の雪が山頂にも残っていると思えば、雪崩の可能性も示唆出来よう。
これがレジャーでの訪れだったら、どれほど好条件だった事か。
本当ならちゃなと一緒に雪の中に突っ込んだりして遊びたい気持ちもあるだろうに。
残念ながら、余裕は有ってもさすがに遊んでいられる心境では無い。
「空気弾みたいに上手く爆発しない様な攻撃で何とか出来ないかな?」
「空気弾だと殺傷力が低いんです。 弱い相手なら飛ばすくらいは出来るんですけど」
「うんまぁ、必ずしも殺傷する必要は無いんだけどね……」
当のちゃなも難しい問題に直面し、堪らず首を捻らせている。
別の攻撃手段がどうにも思い浮かばなくて。
炎弾や【複合熱榴弾】に頼りっきりだったのが裏目に出た様だ。
だとすれば出来るのは精々、空気弾と【常温膜域】くらいか。
空気弾は熊本戦で実績こそあるが、威力はすこぶる低い。
実際の所、ちゃな自身が命力を籠めて殴った方がずっと強いくらいに。
【常温膜域】に至っては攻撃手段ですらない。
早速発生させてみるも、雪がじんわり溶ける程度でとても役には立たなさそう。
「どうしよう……」
「ま、まぁ最悪見ているだけでも平気だよ。 俺とドゥーラさんで何とかして見せるさ」
「うーん、でもそれはいやだなぁ」
でもお荷物になるのだけは避けたい。
そんな気持ちが遂には、ちゃなの頭をグラリグラリと揺らす事に。
考え過ぎて熱を持ったのだろう、今なら温域無しでも雪が溶かせそうだ。
「じゃあですね、例えばこの熱を上げて焼き殺すとか……」
「物騒だね!? あとそれ田中さんも無事じゃ済まないと思うけど!?」
「でもそれは徳島戦でやった事ありますし―――あ、でもあの時は跳べたからなぁ。 この雪でまた真似出来るかなぁ、うーん」
その様な頭で考えても支離滅裂な答えが返って来るばかりで。
勇も今までのイメージに引っ張られた所為で、新しい発想がなかなか出てこない。
だからといってドゥーラにアイディアを求めるのも酷というものだろう。
「戦いの中で閃くかもしれませんし、少し色々考えてみます……」
「う、うん。 考え過ぎてはぐれない様に手を引いておこっか?」
「はい、おねがいします」
ちゃなの参戦可否はその閃き次第と言った所か。
いつに無い真剣な表情を浮かべる辺り、相当に思い詰めている様だ。
これには勇も〝そこまで無理しなくても〟と思えてならない。
ちゃっかり手を繋ぐキッカケを得た事には内心喜びも過っていた訳だが。
「その必要は、無い。 もうすぐ、例の魔者達に、逢えるから」
だがそんな緩やかな二人の間を、ドゥーラの一言が容赦無く裂く。
それも、それとなく衝撃の事実を付け加えた上で。
「あっちももう、気付いている、みたい」
「「えっ!?」」
「もしかして、気付かなか、った? 山を登り始めた、時からもう、彼等は気付いていた、様だけど。 気を張り巡らしていたから」
「ッ!? まさか、命力レーダーか!?」
そう、相手がもう勇達に気付いているというのだ。
恐らく、ドゥーラも同様に最初から気付いていたのだろう。
だから真っ直ぐと山頂へ向かっていた。
まるで互いに惹かれ合う様にして。
けれど勇とちゃなには気付ける余地が無い。
そう至る為の経験が絶対的に足りないからこそ。
命力レーダーを駆使する程の相手と対峙した事が無いからである。
故に、ドゥーラの次なる一言に驚愕さえ見せる事となるだろう。
「ほら、いた。 あそこに」
その細い手が示した先、傾斜の上には―――なんと二人の人影が。
陽光を背にして佇み、勇達をじっくりと見下ろしていたのだ。
そう、写真に写っていた魔者達がとうとう姿を現したのである。
「ううッ!?」
全くわからなかった。
全く気付けなかった。
それ程までに景色に溶け込み、気配も無くて。
そんな事実を前に、勇もちゃなも動揺をも隠せない。
もしドゥーラが居なければ一網打尽にされていたかもしれないのだから。
「ど、どうするんですか?」
「どう……? どうもしない。 戦うだけ、フフ」
しかしそのドゥーラはと言えば、足を止めずに進み行くのみ。
背中からは既に淡い光が立ち上り、戦意を露わにしていて。
そしてそれは相手も同様に。
なればもはや、衝突は免れない。
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