時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

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第十六節「銀乙女強襲 世界の真実 長き道に惚けて」

~魔特隊杯 ファイナルラップ~

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 ファイナルラップ、各者が次々と突入してまいります。
 それを見送る観客席のギャラリー、圧倒的なスピードで駆け抜ける選手達を前に大賑わいを見せております。



「えぇ~……ナニコレ……」



 一人不満そうな顔付きのラクアンツェさん、初めてのレース観戦にカルチャーショックを隠せない模様。
 ギャラリーとして彼等を応援するのは藤咲夫妻、園部夫妻、相沢母、非戦闘員のカプロ君、本部事務所勤務の作業員の方々、本日オフのお世話になった自衛隊の皆さま、前本部でお世話になった医療班の方々、ボノゴ族の代表使節団等、多くの方々がいらっしゃっております。



「勇君頑張れー!!」
「皆ファイトッスよー!!」



 多くの声援に囲まれ先頭集団、最初のカーブへ突入!!


 ムッ!!


 おっと、心輝選手バランスを崩したー!?


 やはり本気で走り続けると、この辺りで体力的にきつくなってくるのでしょうねぇ。


 やはりスタミナの低さが露呈か心輝選手、しかしなんとかコーナーを曲がり切るも……マヴォ選手に追い付かれてしまったーーー!!



「フファファ心輝ィ、このまま取らせてもらうぞッ!!」
「へ、へへ……やらせるもんかっての!!」



バオゥン!!



 おっと再加速!!
 心輝選手、グワイヴを使い再びマヴォ選手と僅かに距離を取る!!



「私を忘れては困るわッ!!」



 こ、これはァーーーーー!?


 なんと、レンネィ殿がっ!?


 跳んだァーーーーーー!!
 跳びました、レンネィ選手、二人を飛び越え一気に首位へ!!


 シャラルワールの特性を利用して爆発的な速度を得たのでしょう、さすがはレンネィさん。
 あれなら命力の大きな消費も無く速度を出せるという訳ですか……!!



「ッキショォ!! やらせるかァ!!」
「ウオオ!! 負けられるかッ!!」



 二人も負けておりません、ヘアピンコースに差し掛かり3選手、負けず劣らずの攻防!!
 S字カーブを蹴り、コースをジグザグに跳ねながら進んでおります、そして大きなカーブ、そこから一気にダウンアップストレートが待っているー!!



「クゥオオオオ!!」
「やっらせねぇーーーー!!」



ボォンッ!!



 なっ!?


 これはァー!?


 心輝君……君は……!!


 心輝選手、ガス欠だァーーーー!!
 曲がり切れない、曲がり切れずカーブの壁に激突ー!!
 これは大丈夫かーッ!?


 手を振っている模様、平気であろう。


 しかしこれは痛い、ここへ来て心輝選手まさかのガス欠、後続に抜かれ順位を落としました。
 しかしデッドヒートは続いておりますレンネィ選手とマヴォ選手の二人の……こっ、これはッ!?


 き、きたッ!!
 きましたよぉ~~~~ッホッホッホッ!!


 おおお……ッ!?


 アージ選手と勇選手が一気に登って来たァーーーー!!
 コースの特性を学習し、タイミングを計っていたのでしょう!!
 二人の手練れが一気に詰めてきたァーーーー!!
 あっという間に先頭に追い付きました!!



「なっ、バカなッ!?」
「ゲェッ!?」
「ウオォーーーーーーッ!!」
「カァーーーーーーッ!!」



 なんというプレッシャー、なんという勢い、先頭に走る二人の選手を圧倒します!!


 〝あっぷすとれぃと〟を越え申したぞ!!


 最後のストレート……この直線が最後の戦い!!
 最終コーナーを越え、4人の戦士が今、己の意地と誇りを賭けて、今やってきたァーーーー!!


 並んでいますよぉーーー!!
 これは完全なる地力の戦いですっ!!


 か、勝つのは誰ぞッ!?


 最後の瞬間を迎える為に今、4人の戦士が走ってまいりました!!



「……やらせないッ……!!」



 ハッ……あ、あれは……まさか!!


 な、なんと……!?


 あぁ、なんて事でしょうか……!?





 茶奈選手だぁーーーーーーーー!!
 趣旨を把握していない茶奈選手、先頭集団に突っ込んできたー!!
 音速で、茶奈選手突っ込んできたァーーーー!!!!



―――……ッドバォォォォォォオーーーーーンッッ!!!





 なんという、なんという爆風、なんというイレギュラー!!
 茶奈選手、先頭集団の選手達を吹き飛ばし今、ゴォーーーーーールッ!!!!





 こ、こういう場合はどうなるんでしょうか……。


 茶奈選手は既に失格の為、カウントされません、ついでに言うと一週目なのでゴールではありません。


 勢いとは大事であろうからな、〝ごぅる〟の掛け声は必然であったといえよう。


 さて、ゴール手前で倒れる先頭集団を尻目に、アンディ、ナターシャ選手が堂々のワンツーゴールイン。
 続いて遅れてやってきました園部亜月選手、ちゃんと走ってまいりました、三着でゴールイン。
 園部心輝選手がその後に続き四着でゴールイン、打倒アージ選手の念願が叶いました。


 もう何でもありで御座るな。


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