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第二十一節「器に乗せた想い 甦る巨島 その空に命を貫きて」
~遥か空にて、届かぬ声~
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空に大きく広がる大空……眼下に広がる白い雲と青い海……一機の大型旅客機が青と白の中を裂く様に突き進んでいた。
白と赤で彩られた機体が空気の壁を越えて轟音を鳴り響かせるその中で……青く澄んだ空を見つめる機長と副機長の姿があった。
「全くの異常無し……ここまで澄んだ晴天だと心も落ち着きますね」
「そうだな、だが気だけは抜くなよ? 間違っても寝ぼけて居眠りしようなら……こんな視界が晴れてれば、パパラッチに見つかって撮られてしまうかもしれんからなぁ?」
「彼等の執念は空までですか……アハハ! 了解しております、機長殿」
操縦桿から手を離し、空を見つめる二人の操縦士……機体は自動操縦に切り替わっており、何の抵抗すら無いそのフライトに物足りなさを感じるくらいの退屈さを見せる。
乗客達も奇麗な空や雲に最初は目を輝かせる者も居たが……気付けば各々が自分達の世界に入り浸り退屈を紛らわす。
スチュワーデス達も変わり代わり各々の仕事をこなし、乗客達の要求に応えて機内を歩き回っていた。
今日も何の問題も無い、安全なフライトだ……誰しもがそう思っていた。
ドォンッ!!
突然、機体が大きく揺れ、機内の人間達の体が大きく揺さぶられた。
余りの大きい衝撃に周囲から動揺の声が響き渡り、歩いていたスチュワーデス達もバランスを崩し座席へと倒れこむ。
機長達も吝かでは無かった。
「なんだ、何が起きた!?」
「わかりません!? なんだこれ!? つい今まで晴天だったのに!!」
そう叫ぶ二人……彼等の眼前に映ったのは、凄まじく吹き荒れる嵐。
雷や暴風が吹き荒れ、機体が絶え間なく激しく機内を揺らしていた。
叫び声が響き渡り、酸素吸入器がバタバタと飛び落ち乗客達の頭上でグラグラと振れる。
完全なるパニックを引き起こしている客室を他所に、機長達は必死に状況を打開するべく自分達の技術をフル動員して対応するが……状況はなお悪化する一方だ。
「メーデー!! メーデー!! こちらNZ91便!! 謎の大型暴風に巻き込まれている!! 誰か応答してくれ!!」
「うおおおおお!!」
機長が手動操縦に切り替え操縦桿で機体を制御する中、その傍らで副機長が必死にオープンチャンネルを使い救難信号と通信を送る。
だが一向に返信は返ってこず、二人の焦りが募りに募る。
「衛星通信を使え!! 緊急発信だ!!」
「了解!!」
必死に機体制御を行いながら通信を続ける二人。
だがその途端、彼等の目の前に……異様な光景が浮かんでいた……。
「なんだ……あれは……」
遥か上空……灰色の嵐が吹き荒れる中、彼等が見た物は……黒く大きな影であった。
それが二日前、ニュージーランド近海上空にて起きた出来事である。
それ以降、二日に渡りNZ91便へ対する通信がしきりに行われたが……返事が返ってくる事は無かったという。
だが最後に衛星を通して送られてきた通信が、ニュージーランド政府を動かす事となる。
『なんで空に……島が……』――それがNZ91便から送られてきた最後の言葉であった。
白と赤で彩られた機体が空気の壁を越えて轟音を鳴り響かせるその中で……青く澄んだ空を見つめる機長と副機長の姿があった。
「全くの異常無し……ここまで澄んだ晴天だと心も落ち着きますね」
「そうだな、だが気だけは抜くなよ? 間違っても寝ぼけて居眠りしようなら……こんな視界が晴れてれば、パパラッチに見つかって撮られてしまうかもしれんからなぁ?」
「彼等の執念は空までですか……アハハ! 了解しております、機長殿」
操縦桿から手を離し、空を見つめる二人の操縦士……機体は自動操縦に切り替わっており、何の抵抗すら無いそのフライトに物足りなさを感じるくらいの退屈さを見せる。
乗客達も奇麗な空や雲に最初は目を輝かせる者も居たが……気付けば各々が自分達の世界に入り浸り退屈を紛らわす。
スチュワーデス達も変わり代わり各々の仕事をこなし、乗客達の要求に応えて機内を歩き回っていた。
今日も何の問題も無い、安全なフライトだ……誰しもがそう思っていた。
ドォンッ!!
突然、機体が大きく揺れ、機内の人間達の体が大きく揺さぶられた。
余りの大きい衝撃に周囲から動揺の声が響き渡り、歩いていたスチュワーデス達もバランスを崩し座席へと倒れこむ。
機長達も吝かでは無かった。
「なんだ、何が起きた!?」
「わかりません!? なんだこれ!? つい今まで晴天だったのに!!」
そう叫ぶ二人……彼等の眼前に映ったのは、凄まじく吹き荒れる嵐。
雷や暴風が吹き荒れ、機体が絶え間なく激しく機内を揺らしていた。
叫び声が響き渡り、酸素吸入器がバタバタと飛び落ち乗客達の頭上でグラグラと振れる。
完全なるパニックを引き起こしている客室を他所に、機長達は必死に状況を打開するべく自分達の技術をフル動員して対応するが……状況はなお悪化する一方だ。
「メーデー!! メーデー!! こちらNZ91便!! 謎の大型暴風に巻き込まれている!! 誰か応答してくれ!!」
「うおおおおお!!」
機長が手動操縦に切り替え操縦桿で機体を制御する中、その傍らで副機長が必死にオープンチャンネルを使い救難信号と通信を送る。
だが一向に返信は返ってこず、二人の焦りが募りに募る。
「衛星通信を使え!! 緊急発信だ!!」
「了解!!」
必死に機体制御を行いながら通信を続ける二人。
だがその途端、彼等の目の前に……異様な光景が浮かんでいた……。
「なんだ……あれは……」
遥か上空……灰色の嵐が吹き荒れる中、彼等が見た物は……黒く大きな影であった。
それが二日前、ニュージーランド近海上空にて起きた出来事である。
それ以降、二日に渡りNZ91便へ対する通信がしきりに行われたが……返事が返ってくる事は無かったという。
だが最後に衛星を通して送られてきた通信が、ニュージーランド政府を動かす事となる。
『なんで空に……島が……』――それがNZ91便から送られてきた最後の言葉であった。
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