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第二十一節「器に乗せた想い 甦る巨島 その空に命を貫きて」
~灼炎吼えて、宙の激闘~
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鳥は己の体の体重を支える為に強靭な翼を持つ。
極限まで軽量化された体と、強靭なまでに鍛えられた翼。
そしてここに命力が加わる事により、彼等カラクラ族は空中での戦いにおいて多種族の追随を許さない生命と化したのだ。
途端、急降下するメズリ。
完全な力が籠められた強い光を放つ脚が心輝へと襲い掛かる。
地上で戦った時よりも断然早い速度で降下するメズリに、心輝が慌て前に飛び込み間一髪で躱した。
「うおあああっ!?」
勢い余り転がる心輝。
だがメズリはそのまま滑空を続け、凄まじい速度で旋回し一直線に心輝へと襲い掛かっていった。
未だ体勢の整わない心輝に、光輝いたままの狂気の脚が再び飛び込む。
「ッキショオ!!」
再び飛び出し躱すも……まるでその軌道を読んだかの如く、メズリが素早い動きで回り込む様に襲い掛かる。
「ハハハハ!!」
攻撃直後の空中での強制的な軌道変更から幾度と無く繰り出される奇襲攻撃。
何とか躱し続けるが……徐々にその攻撃の間隔が短くなっていく。
人間は人体構造上、空中に対する視認能力が弱い。
それを逆手に取る様な死角を刺すが如き攻撃を繰り出され、心輝が追い詰められていく。
―――ヤベェ……このままじゃやられちまう!?―――
そう、思った時……一瞬、心輝の足が止まった。
その隙をメズリが逃すはずも無かった。
「終わりだッ!!」
メズリの光り輝く脚が今までにない程の速度で心輝の真上から襲い掛かる。
だが―――
「んああああーーーーーー!!」
バオウッ!!
その瞬間……グワイヴから轟音と共に炎が噴き出し、心輝の体が高速で飛び上がった。
「何ィーーー!?―――」
メズリの攻撃を躱し空へ飛び上がった心輝の体は、強引に炎を撒き散らし宙を舞っていく……まるでそれは茶奈が空を飛ぶのと似た様な構図。
「人間が飛ぶだとォ!?」
信じられない光景を前に、メズリが驚きの声を上げる。
彼女は茶奈の事も知らないのだろう。
だが目の前に居る者が己の想像を超えた者であるという事には変わりはない。
「じゃが……魔剣で飛ぶという事は、攻撃は出来ぬという事よッ!! わらわの優位には変わらぬッ!!」
心輝を追い掛ける様にメズリが力強く羽ばたき、広場上空を急加速していく。
凄まじい速度で互いが空中を舞い、時折交差を起こし火花が飛び散る。
さながらそれは戦闘機同士のドッグファイト。
広いながらも狭さすら感じる程の大きい空間を使用した攻防が絶えずその空間に響き渡る。
バオウンッ!!
ギィィーーーンッ!!
互いが交差するごとに、爆音が、閃光が、所せましと響き、その戦闘の激しさを物語っていた。
「何なのだ彼奴は……何故そこまで力を出してまだ耐えられる!?」
少なからず、命力は消耗し力を減少させている事には変わりはない。
だが、新しいグワイヴとして生まれ変わったグワイヴ・ヴァルトレンジは今までの比ではない程に命力の消耗が少ない。
魔剣に刻まれた古代紋様が彼の命力を増幅し、力と変えているのだ。
それが【迸りし灼炎】。
「何故だぁーーーーーーッ!!」
機動力は僅かにメズリが上……心輝の背後から一気に攻め詰め襲い掛かる。
ッバオウッ!!
途端、再び彼女の視界を塞ぐが如く炎が舞い散り火花を散らす。
「こんな小細工がぁッ!!」
怯む事無く飛び込み、炎の壁を突き抜けた。
しかしその先には誰も居ない……それどころか周囲から襲い掛かる気配すら感じない。
だが……メズリは気付いてしまった。
それすらも心輝にとってはただの時間稼ぎに過ぎなかったのだ、と。
気付いた時……既に遅し。
その目に映る、地上で心輝が両手を組み構える姿。
「クゥアアアッーーー!?」
その腕に篭められた力は、ずっと溜め込み続けていた……滑空用とは別の力。
「空中戦でも勝てないなら……その道を作るのみ」、心輝の心が強くそう叫ぶ。
「ぶっ飛びやがれェェェーーーーーー!!!!」
その瞬間……部屋が炎の光に包まれた。
ズオオオオオオーーーー―――
グワイヴから放射されたのは巨大な炎の渦。
激しく渦巻く潮流が一直線にメズリへと襲い掛かる。
メズリがそれを辛うじて躱すも、天井に突き刺さり穴を構築していく程の勢いに揉まれ、炎の渦へと引き込まれていった。
なお業炎とも言える炎の渦は大部屋の天井を貫き続ける。
――――オオオンッ……!!
炎の潮流が途切れ、轟音轟く空間に静けさを呼ぶ。
灼熱の渦が天井を溶かすかの様に爛らせ、巨大な穴を構築していた。
その周囲は余りの熱により蒸気と陽炎が揺らめき、その熱気を絶えず放出する……まさに灼炎を冠するに相応しい力が呼び込んだ光景と言えよう。
シュオオオ……
だが、それは余りにも強烈過ぎる一撃であった。
それ故に、心輝の腕からも煙が立ち込め、威力の程を物語る。
だらりと腕がぶら下がり、膝を突く……その力は既に限界が見え始めていた。
「ハァ……ハァ……でもあのヤロォ……これで終わりじゃねェハズだ……!!」
そう呟くと、残った力を振り絞り……宙へと飛び上がる。
進む先は自身が開けた大穴……その先には青白い光が差し込み、外へと続いていた。
極限まで軽量化された体と、強靭なまでに鍛えられた翼。
そしてここに命力が加わる事により、彼等カラクラ族は空中での戦いにおいて多種族の追随を許さない生命と化したのだ。
途端、急降下するメズリ。
完全な力が籠められた強い光を放つ脚が心輝へと襲い掛かる。
地上で戦った時よりも断然早い速度で降下するメズリに、心輝が慌て前に飛び込み間一髪で躱した。
「うおあああっ!?」
勢い余り転がる心輝。
だがメズリはそのまま滑空を続け、凄まじい速度で旋回し一直線に心輝へと襲い掛かっていった。
未だ体勢の整わない心輝に、光輝いたままの狂気の脚が再び飛び込む。
「ッキショオ!!」
再び飛び出し躱すも……まるでその軌道を読んだかの如く、メズリが素早い動きで回り込む様に襲い掛かる。
「ハハハハ!!」
攻撃直後の空中での強制的な軌道変更から幾度と無く繰り出される奇襲攻撃。
何とか躱し続けるが……徐々にその攻撃の間隔が短くなっていく。
人間は人体構造上、空中に対する視認能力が弱い。
それを逆手に取る様な死角を刺すが如き攻撃を繰り出され、心輝が追い詰められていく。
―――ヤベェ……このままじゃやられちまう!?―――
そう、思った時……一瞬、心輝の足が止まった。
その隙をメズリが逃すはずも無かった。
「終わりだッ!!」
メズリの光り輝く脚が今までにない程の速度で心輝の真上から襲い掛かる。
だが―――
「んああああーーーーーー!!」
バオウッ!!
その瞬間……グワイヴから轟音と共に炎が噴き出し、心輝の体が高速で飛び上がった。
「何ィーーー!?―――」
メズリの攻撃を躱し空へ飛び上がった心輝の体は、強引に炎を撒き散らし宙を舞っていく……まるでそれは茶奈が空を飛ぶのと似た様な構図。
「人間が飛ぶだとォ!?」
信じられない光景を前に、メズリが驚きの声を上げる。
彼女は茶奈の事も知らないのだろう。
だが目の前に居る者が己の想像を超えた者であるという事には変わりはない。
「じゃが……魔剣で飛ぶという事は、攻撃は出来ぬという事よッ!! わらわの優位には変わらぬッ!!」
心輝を追い掛ける様にメズリが力強く羽ばたき、広場上空を急加速していく。
凄まじい速度で互いが空中を舞い、時折交差を起こし火花が飛び散る。
さながらそれは戦闘機同士のドッグファイト。
広いながらも狭さすら感じる程の大きい空間を使用した攻防が絶えずその空間に響き渡る。
バオウンッ!!
ギィィーーーンッ!!
互いが交差するごとに、爆音が、閃光が、所せましと響き、その戦闘の激しさを物語っていた。
「何なのだ彼奴は……何故そこまで力を出してまだ耐えられる!?」
少なからず、命力は消耗し力を減少させている事には変わりはない。
だが、新しいグワイヴとして生まれ変わったグワイヴ・ヴァルトレンジは今までの比ではない程に命力の消耗が少ない。
魔剣に刻まれた古代紋様が彼の命力を増幅し、力と変えているのだ。
それが【迸りし灼炎】。
「何故だぁーーーーーーッ!!」
機動力は僅かにメズリが上……心輝の背後から一気に攻め詰め襲い掛かる。
ッバオウッ!!
途端、再び彼女の視界を塞ぐが如く炎が舞い散り火花を散らす。
「こんな小細工がぁッ!!」
怯む事無く飛び込み、炎の壁を突き抜けた。
しかしその先には誰も居ない……それどころか周囲から襲い掛かる気配すら感じない。
だが……メズリは気付いてしまった。
それすらも心輝にとってはただの時間稼ぎに過ぎなかったのだ、と。
気付いた時……既に遅し。
その目に映る、地上で心輝が両手を組み構える姿。
「クゥアアアッーーー!?」
その腕に篭められた力は、ずっと溜め込み続けていた……滑空用とは別の力。
「空中戦でも勝てないなら……その道を作るのみ」、心輝の心が強くそう叫ぶ。
「ぶっ飛びやがれェェェーーーーーー!!!!」
その瞬間……部屋が炎の光に包まれた。
ズオオオオオオーーーー―――
グワイヴから放射されたのは巨大な炎の渦。
激しく渦巻く潮流が一直線にメズリへと襲い掛かる。
メズリがそれを辛うじて躱すも、天井に突き刺さり穴を構築していく程の勢いに揉まれ、炎の渦へと引き込まれていった。
なお業炎とも言える炎の渦は大部屋の天井を貫き続ける。
――――オオオンッ……!!
炎の潮流が途切れ、轟音轟く空間に静けさを呼ぶ。
灼熱の渦が天井を溶かすかの様に爛らせ、巨大な穴を構築していた。
その周囲は余りの熱により蒸気と陽炎が揺らめき、その熱気を絶えず放出する……まさに灼炎を冠するに相応しい力が呼び込んだ光景と言えよう。
シュオオオ……
だが、それは余りにも強烈過ぎる一撃であった。
それ故に、心輝の腕からも煙が立ち込め、威力の程を物語る。
だらりと腕がぶら下がり、膝を突く……その力は既に限界が見え始めていた。
「ハァ……ハァ……でもあのヤロォ……これで終わりじゃねェハズだ……!!」
そう呟くと、残った力を振り絞り……宙へと飛び上がる。
進む先は自身が開けた大穴……その先には青白い光が差し込み、外へと続いていた。
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