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第九節「人が結ぶ世界 白下の誓い 闇に消えぬ」
~力を奮うという事への決意 紡~
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【白の兄弟】アージとマヴォ。
二人の始まりは悲劇からだった。
そしてその悲劇を繰り返さない為に彼等は今日まで戦い続けて来たという。
敢えて語ったのは、己の決意を他者へと示すため。
己の信念を追い込み、揺るぎないものとするため。
それが惜しみなく出来るアージだからこそ、こうして強く成れたのだろう。
そんな雄々しい姿を前にして、勇の父親も感慨を向けずには居られない。
戦い、力を奮う事の大事さを教えて貰った様な気がしてならなくて。
勇の父親は今まで、勇が戦いに行く事をずっと反対してきた。
息子が大事だから、まだ子供だからと。
死地に向かうには相応しくないのだと。
でもそれは違ったのだ。
勇もアージも、多くの悲劇を経て信念を固めさせて。
目的を定め、己に与えられた力を奮う。
そうする事にもはや歳も立場も、世界の生まれさえも関係無いのだと。
ちゃなだって人を救う為に今日も戦った。
力を持ち得ているから。
行使する術を知っているから。
でもそれは決して力があるから動いているのではない。
その力を行使した先に可能性があるから、手を伸ばしているだけなのだ。
だから奮わずにはいられない。
全ては、己の願う未来を掴む為に。
「―――羨ましい限りです」
「え?」
「私にも力があれば、勇だけに色々と任せずに済んだのにと」
そうしたくなる目的があるから、勇達は戦える。
怖くても、辛くても、苦しくても。
そんな勇達を狭い私見で止めようとしていた自分が恥ずかしい。
今、勇の父親はそう思わずには居られなかった。
そう思わせる程の重みが、アージの思い出話にはあったから。
「そうだな、力が有れば良いのだろう。 だが、力だけではいけない。 力に溺れず、己を保つ強い心が何よりも必要なのだ。 貴殿はその楔にしっかりとなっているよ。 勇殿やちゃな殿にとっての、な。 だからこそ必要以上の力は要らない。 貴殿にはもう、二人という力があるのだから」
「アージさん……えぇ、そうですね。 これからは二人を止めるのではなく、応援していきたい。 そう思います」
もちろん、危険な所に行かせたくない気持ちは持ったままだ。
ならその危険を回避出来るよう、少しでも憂いを祓おう。
「頑張れ」と肩を圧し、心を軽くさせてあげよう。
それが親に出来る最高の助けだろうから。
そう想いを馳せ、アージに頷きを見せる。
吹っ切れた様に、微笑みをにこりと浮かべながら。
「お、二人共なんか楽しそうじゃん」
するとそんな時、勇がようやく戻って来る。
両手に大荷物をガサガサと下げたままに。
両手に下げているのはお弁当。
本部近くの弁当屋で買ってきたのだろう。
……にしてもどちらも袋一杯と凄まじい量だ。
一体何人分買ってきたのやら。
「とりあえず持てる分だけ買ってきちゃったよ。 アージさん一杯食べるし、マヴォさんも食べそうだし、田中さんも凄い食べるからね。 親父も食べるだろ? 何でもあるぜ、焼肉、唐揚げ、肉野菜炒めにハンバーグ―――」
「お、じゃあお父さんも一緒に食べようかなぁ」
「ああ。 もし食べきれなくても、後でレンチンすればいいしさ。 あ、でも最悪残してもいいよな? 状況わからないし。 なんならマコトナレドでハンバーガー買ってきてもいいな、そっちの方が良かったかなぁ」
「待て待て、途中から何を言っているのかサッパリわからん。 なんなのだ【カッテ】【カラアゲ】【れんちん】その他諸々。 【はんばーが】とはつまり【また山に登れ】とでも言いたいのか??」
しかも勇の興奮はまだまだ収まってなかった様で。
次々と思うがままに飛び出る言葉が遂にはアージを混乱させる事に。
おまけに単語の一部がどうやら全く別の意味を持つ言葉に聴こえたらしい。
ベストメン・ソーメン現象が今ここに再び、である。
「す、すいませんつい……ナハハ。 とりあえず、全部食べ物なんで好きなの選んで食べてください。 良かったら美味しかった物の感想を教えて貰えると嬉しいかなぁ」
「そ、そうか、承知した。 しかしまぁよくここまで短期で作り集めたものだ」
「あぁ、これが【買う】って事です。 対価を渡して完成したご飯と交換するんですよ。 そういう専門のお店―――作る人が居るんです」
「なるほどなぁ、合理化の極みという訳か」
しかし仕組みがわかれば対処も簡単だ。
エウリィとの言語勉強の一環で、単語を伝える事にも随分慣れたから。
そうして納得すれば、おのずと関心さえ見せよう。
当然、物凄い香りを悶々と放つ袋にも。
「マヴォなら起きていればきっと匂いに釣られて来るだろうから、案ずる必要は無い。 今は大人しく飯を頂くとしよう」
強者と言えど、やはり空腹には敵わない。
あれだけ頑張ったのだ、今は多少欲に従ってもいいだろう。
マヴォを案じていないのはもう安心しきっているからか、それとも頑兄ゆえの厳しさか。
弁当箱二つを掴んで戻るアージを二人の笑いが歓送していたのは、もはやご愛敬である。
―――そして食後。
思う存分に食べられたとあって、アージもだいぶ満足な様子。
途中から起きて来たちゃなも参戦し、お陰で弁当はあっという間に全て空に。
彼女の怒涛の食べっぷりは当のアージでさえも舌を巻く程だ。
まるで使った命力を取り戻さんと言わんばかりだったので。
「馳走になった。 本当にここまでして頂き、感謝の言葉も無い。 感極まる想いだ」
「はは、大袈裟だなぁアージさんは。 これは俺がしたいからしてる事なんですから」
「いや、誠意は見せねばな。 ちゃな殿にも特別感謝したい。 マヴォが死んでしまえば、俺はもうきっと自棄になっていただろう」
「そんな……私ただ命力を送っただけですよ」
するとたちまちアージが頭を下げ、強く感謝を示す。
確かに、これだけお腹一杯に食べ物が食べれたのはアージにとっても幸いだったろう。
しかしここに至るまでに色んな事が有り過ぎた。
そのどれをとっても、アージにとっては感謝してもしきれぬ程に有難かったから。
特に、マヴォを救えたという事実は。
「実はだな、命力を送るというのは並大抵の事ではないのだ。 相手を心から信頼し、己を犠牲にする覚悟が無ければ成し得ない。 しかしそれをちゃな殿は迷い無く成し遂げた。 それがどういう意味かわかるか?」
「えっ?」
「それだけで貴女は信頼に値するという事だ。 語る必要など無いくらいにな。 そしてこれはきっと勇殿も同じだろう。 もう試さなくてもわかる」
「そ、そうなんだ」
そう、アージにとってマヴォを救えたのは奇跡も奇跡。
勇達がここに戻って来たのもそうだが、遅延無く命力を送れた事さえ信じられない事で。
それら全てを成し遂げられる勇達が出会ってくれた。
もうそれだけで、アージにとっては救いだったのだ。
「そうか、命力を送るってそんな凄い事なんだな。 でももしかしてこれって―――」
ただそんな奇跡も、勇にとっては何ら不思議な事ではなかったのかもしれない。
何故なら、勇はもう既に一度この命力送達を体験しているから。
剣聖と戦ったあの日、エウリィから元気を貰った事があったから。
だから今やっとわかる。
あの出来事は決して気のせいでは無かったと。
エウリィは間違い無く、勇に命力を送ってくれていたのだと。
「そうか、そうなんだ。 お陰で不思議が一つ解けたよ。 アージさん、ありがとうございます」
「んん??」
そう気付かせてくれたから、勇もがアージに感謝する。
例え本人がわかっていなくとも、ただそうしたいと思うままに。
これではまるで感謝の応酬。
良い事ではあるのだが、この二人だからきっと纏まりは付かないだろう。
「しかしこうして礼を言い続けた所で、勇殿はきっと謙遜して聞き入れぬのだろうな。 だから勝手に誓わせてもらう事にする」
ここまででもうそんなやりとりを繰り返してきたから、アージでもそうなる事はわかっている。
だからもはや惜しむつもりさえ無い。
己の想いを、願いを、新たな決意の礎とする事にはもう。
「多く世話になった。 感謝してもしきれん。 故に、同じ志を抱く者として誓おう。 もし今後力が必要と感じた時は相談してくれ。 この力を惜しみなく貴殿らに貸すつもりだ」
これがアージの決意。
種族を越えて、世界を越えて今、戦士アージは藤咲勇に誓う。
共に新たな世界で歩み進む事を。
それこそが何よりもの恩返しとなるだろう。
言葉よりも、礼節よりもずっと。
するとこの時、アージが右拳の甲を胸前に掲げていて。
左手でそっと甲を「ペチペチ」と打つ様子が。
まるで何かを求めるかの様に。
その意図を汲んだのか、勇が「あっ」と気付くと同様に右拳を構えていて。
そんな二人の両手甲がどつりと共に打たれる。
共に笑顔を浮かべたままに。
これこそが彼等の、戦士の誓い。
共に道を歩まんとする者同士が行う―――約束の儀式だったのである。
こうしてこの日、遂に勇の願うこの時がやってきた。
強者たるアージとマヴォ、この心強い二人が仲間となったのだ。
こんなに嬉しい事は無いだろう。
こんなに心強い事は無いだろう。
同じ志を持つ仲間が増えたのだから。
それも思っても見なかった魔者の仲間が。
故に昂らずにはいられない。
新たな仲間と進む未来が、どれだけ眩しいのだろうかと。
ならもう、明日にでさえ大きな期待を向けずにはいられない。
第九節 完
二人の始まりは悲劇からだった。
そしてその悲劇を繰り返さない為に彼等は今日まで戦い続けて来たという。
敢えて語ったのは、己の決意を他者へと示すため。
己の信念を追い込み、揺るぎないものとするため。
それが惜しみなく出来るアージだからこそ、こうして強く成れたのだろう。
そんな雄々しい姿を前にして、勇の父親も感慨を向けずには居られない。
戦い、力を奮う事の大事さを教えて貰った様な気がしてならなくて。
勇の父親は今まで、勇が戦いに行く事をずっと反対してきた。
息子が大事だから、まだ子供だからと。
死地に向かうには相応しくないのだと。
でもそれは違ったのだ。
勇もアージも、多くの悲劇を経て信念を固めさせて。
目的を定め、己に与えられた力を奮う。
そうする事にもはや歳も立場も、世界の生まれさえも関係無いのだと。
ちゃなだって人を救う為に今日も戦った。
力を持ち得ているから。
行使する術を知っているから。
でもそれは決して力があるから動いているのではない。
その力を行使した先に可能性があるから、手を伸ばしているだけなのだ。
だから奮わずにはいられない。
全ては、己の願う未来を掴む為に。
「―――羨ましい限りです」
「え?」
「私にも力があれば、勇だけに色々と任せずに済んだのにと」
そうしたくなる目的があるから、勇達は戦える。
怖くても、辛くても、苦しくても。
そんな勇達を狭い私見で止めようとしていた自分が恥ずかしい。
今、勇の父親はそう思わずには居られなかった。
そう思わせる程の重みが、アージの思い出話にはあったから。
「そうだな、力が有れば良いのだろう。 だが、力だけではいけない。 力に溺れず、己を保つ強い心が何よりも必要なのだ。 貴殿はその楔にしっかりとなっているよ。 勇殿やちゃな殿にとっての、な。 だからこそ必要以上の力は要らない。 貴殿にはもう、二人という力があるのだから」
「アージさん……えぇ、そうですね。 これからは二人を止めるのではなく、応援していきたい。 そう思います」
もちろん、危険な所に行かせたくない気持ちは持ったままだ。
ならその危険を回避出来るよう、少しでも憂いを祓おう。
「頑張れ」と肩を圧し、心を軽くさせてあげよう。
それが親に出来る最高の助けだろうから。
そう想いを馳せ、アージに頷きを見せる。
吹っ切れた様に、微笑みをにこりと浮かべながら。
「お、二人共なんか楽しそうじゃん」
するとそんな時、勇がようやく戻って来る。
両手に大荷物をガサガサと下げたままに。
両手に下げているのはお弁当。
本部近くの弁当屋で買ってきたのだろう。
……にしてもどちらも袋一杯と凄まじい量だ。
一体何人分買ってきたのやら。
「とりあえず持てる分だけ買ってきちゃったよ。 アージさん一杯食べるし、マヴォさんも食べそうだし、田中さんも凄い食べるからね。 親父も食べるだろ? 何でもあるぜ、焼肉、唐揚げ、肉野菜炒めにハンバーグ―――」
「お、じゃあお父さんも一緒に食べようかなぁ」
「ああ。 もし食べきれなくても、後でレンチンすればいいしさ。 あ、でも最悪残してもいいよな? 状況わからないし。 なんならマコトナレドでハンバーガー買ってきてもいいな、そっちの方が良かったかなぁ」
「待て待て、途中から何を言っているのかサッパリわからん。 なんなのだ【カッテ】【カラアゲ】【れんちん】その他諸々。 【はんばーが】とはつまり【また山に登れ】とでも言いたいのか??」
しかも勇の興奮はまだまだ収まってなかった様で。
次々と思うがままに飛び出る言葉が遂にはアージを混乱させる事に。
おまけに単語の一部がどうやら全く別の意味を持つ言葉に聴こえたらしい。
ベストメン・ソーメン現象が今ここに再び、である。
「す、すいませんつい……ナハハ。 とりあえず、全部食べ物なんで好きなの選んで食べてください。 良かったら美味しかった物の感想を教えて貰えると嬉しいかなぁ」
「そ、そうか、承知した。 しかしまぁよくここまで短期で作り集めたものだ」
「あぁ、これが【買う】って事です。 対価を渡して完成したご飯と交換するんですよ。 そういう専門のお店―――作る人が居るんです」
「なるほどなぁ、合理化の極みという訳か」
しかし仕組みがわかれば対処も簡単だ。
エウリィとの言語勉強の一環で、単語を伝える事にも随分慣れたから。
そうして納得すれば、おのずと関心さえ見せよう。
当然、物凄い香りを悶々と放つ袋にも。
「マヴォなら起きていればきっと匂いに釣られて来るだろうから、案ずる必要は無い。 今は大人しく飯を頂くとしよう」
強者と言えど、やはり空腹には敵わない。
あれだけ頑張ったのだ、今は多少欲に従ってもいいだろう。
マヴォを案じていないのはもう安心しきっているからか、それとも頑兄ゆえの厳しさか。
弁当箱二つを掴んで戻るアージを二人の笑いが歓送していたのは、もはやご愛敬である。
―――そして食後。
思う存分に食べられたとあって、アージもだいぶ満足な様子。
途中から起きて来たちゃなも参戦し、お陰で弁当はあっという間に全て空に。
彼女の怒涛の食べっぷりは当のアージでさえも舌を巻く程だ。
まるで使った命力を取り戻さんと言わんばかりだったので。
「馳走になった。 本当にここまでして頂き、感謝の言葉も無い。 感極まる想いだ」
「はは、大袈裟だなぁアージさんは。 これは俺がしたいからしてる事なんですから」
「いや、誠意は見せねばな。 ちゃな殿にも特別感謝したい。 マヴォが死んでしまえば、俺はもうきっと自棄になっていただろう」
「そんな……私ただ命力を送っただけですよ」
するとたちまちアージが頭を下げ、強く感謝を示す。
確かに、これだけお腹一杯に食べ物が食べれたのはアージにとっても幸いだったろう。
しかしここに至るまでに色んな事が有り過ぎた。
そのどれをとっても、アージにとっては感謝してもしきれぬ程に有難かったから。
特に、マヴォを救えたという事実は。
「実はだな、命力を送るというのは並大抵の事ではないのだ。 相手を心から信頼し、己を犠牲にする覚悟が無ければ成し得ない。 しかしそれをちゃな殿は迷い無く成し遂げた。 それがどういう意味かわかるか?」
「えっ?」
「それだけで貴女は信頼に値するという事だ。 語る必要など無いくらいにな。 そしてこれはきっと勇殿も同じだろう。 もう試さなくてもわかる」
「そ、そうなんだ」
そう、アージにとってマヴォを救えたのは奇跡も奇跡。
勇達がここに戻って来たのもそうだが、遅延無く命力を送れた事さえ信じられない事で。
それら全てを成し遂げられる勇達が出会ってくれた。
もうそれだけで、アージにとっては救いだったのだ。
「そうか、命力を送るってそんな凄い事なんだな。 でももしかしてこれって―――」
ただそんな奇跡も、勇にとっては何ら不思議な事ではなかったのかもしれない。
何故なら、勇はもう既に一度この命力送達を体験しているから。
剣聖と戦ったあの日、エウリィから元気を貰った事があったから。
だから今やっとわかる。
あの出来事は決して気のせいでは無かったと。
エウリィは間違い無く、勇に命力を送ってくれていたのだと。
「そうか、そうなんだ。 お陰で不思議が一つ解けたよ。 アージさん、ありがとうございます」
「んん??」
そう気付かせてくれたから、勇もがアージに感謝する。
例え本人がわかっていなくとも、ただそうしたいと思うままに。
これではまるで感謝の応酬。
良い事ではあるのだが、この二人だからきっと纏まりは付かないだろう。
「しかしこうして礼を言い続けた所で、勇殿はきっと謙遜して聞き入れぬのだろうな。 だから勝手に誓わせてもらう事にする」
ここまででもうそんなやりとりを繰り返してきたから、アージでもそうなる事はわかっている。
だからもはや惜しむつもりさえ無い。
己の想いを、願いを、新たな決意の礎とする事にはもう。
「多く世話になった。 感謝してもしきれん。 故に、同じ志を抱く者として誓おう。 もし今後力が必要と感じた時は相談してくれ。 この力を惜しみなく貴殿らに貸すつもりだ」
これがアージの決意。
種族を越えて、世界を越えて今、戦士アージは藤咲勇に誓う。
共に新たな世界で歩み進む事を。
それこそが何よりもの恩返しとなるだろう。
言葉よりも、礼節よりもずっと。
するとこの時、アージが右拳の甲を胸前に掲げていて。
左手でそっと甲を「ペチペチ」と打つ様子が。
まるで何かを求めるかの様に。
その意図を汲んだのか、勇が「あっ」と気付くと同様に右拳を構えていて。
そんな二人の両手甲がどつりと共に打たれる。
共に笑顔を浮かべたままに。
これこそが彼等の、戦士の誓い。
共に道を歩まんとする者同士が行う―――約束の儀式だったのである。
こうしてこの日、遂に勇の願うこの時がやってきた。
強者たるアージとマヴォ、この心強い二人が仲間となったのだ。
こんなに嬉しい事は無いだろう。
こんなに心強い事は無いだろう。
同じ志を持つ仲間が増えたのだから。
それも思っても見なかった魔者の仲間が。
故に昂らずにはいられない。
新たな仲間と進む未来が、どれだけ眩しいのだろうかと。
ならもう、明日にでさえ大きな期待を向けずにはいられない。
第九節 完
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