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第十二節「折れた翼 友の想い 希望の片翼」
~あの人やっぱり少し怪しい~
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魔剣製造手段を知ってから一ヵ月が過ぎた。
季節は二月中旬、もう間も無く年度末へ向けた準備が始まる。
例えば学年末の期末テストとか。
人によっては就職・進学活動を始めている者も居るだろう。
あるいはもう内定を貰った人も居るかもしれない。
となると勇達も勉強で忙しくなる。
特に勇とちゃなは今までのツケを払うので必死だ。
時には補習を受け、真面目に復習などを頑張っていて。
その間の心輝達はと言えば、しっかりと毎日の様に訓練棟へ。
こちらはこちらでやるべき事をちゃんとこなしている様子。
ようやく慣れ始めたといった具合だそうな。
とはいえまだまだ実戦には早いのだとか。
アージの見る目が厳しいのもあるが、精神的にも未熟だというので。
こればかりは勇も否定出来なかった。
それで今日も訓練棟に行く事に。
勇もこの日は補習が無かった様で、珍しく随伴である。
「で、今どれだけ強くなったんだ?」
「ん、私はとりあえず一〇発まで普通に撃てるくらいにはなったかな。後は(命力の)節約術を学んだ方が良いって言われてる」
「一〇発かぁ……結構絶妙だよな」
とはいえ今は二年生組だけで。
一年生組はまだ授業中の様で、遅れて一時間後に合流予定だ。
それで下駄箱で履き換えて外へ。
例えそんな中だろうと三人の話は留まる所を知らない。
「そろそろ実戦経験積みてぇな。なぁ勇、今日俺とガチバトルしようぜ!」
「いや、お前まだ(魔剣)無しで力使えないじゃん。まさか真剣で戦うつもりか?」
「ダメなのかぁ!?」
「ダメでしょ」
何せ勇としては三人の成長具合が気になって仕方がないもので。
アージはまだまだと言うが、ハードルが元々高いから指標にしにくい。
それを言えばあのマヴォでさえ未熟となってしまうのだから。
それに心輝達もやっぱり語りたい。
ついでに言えばもっと実感したい。
毎日の訓練は割と辛いけれども。
という訳で周りに人が居ようが所構わずという。
「んっがぁ!! ならば高まれ、俺の命力ゥ!!」
「ちょっと、恥ずかしいから止めてくんない?」
なお心輝は自他共に認めるオタクなので、こんな台詞を吐いても問題無い。
どこかのアニメの話かと鼻で笑われるだけだから。
本人も全く歯牙に掛けていないのでノーダメージな模様。
もっとも、一緒に歩く勇と瀬玲としては迷惑極まりない訳だが。
この様な感じで話し合い、進捗を確認し合う。
もちろん勇の補習具合も同様にして。
進学出来なければ何の意味もないので。
そんな勉強の話にさえ華を咲かせていた時の事だった。
「あ、あれって……」
校門の辺りまで来て初めて気付く。
あの純白の車が泊まっていた事に。
そう、福留である。
「マ、マジか、この時が来ちまったのか……!?」
「えぇ、お迎えに上がる時が来ました」
「あ、福留さん」
当人は出来るだけ目立たないよう校門の壁面に寄っていて。
車の傍に寄った時、ようやく勇達がその存在に気付く。
「とはいえ今日はそこまでではありません。ですのでしばらく車の中でお待ちいただけますか? ちゃなさんと亜月さんが来るまでの間だけ」
その様子はと言えばいつも通りで。
先月の【グリュダン】戦と比べると随分と余裕がある。
ただ、勇としては少し疑問を隠せない。
何故呼ばれるのか、それがイマイチわからなくて。
今の日本には呼ばれるくらいの問題は無いはずだから。
となるとまた海外出向なのだろうか。
ともあれ説明されるまでは大人しく従うしかない。
それで三人ともささっと後部座席に乗り込んで時を待つ事に。
「福留さんって結構人使い荒いよね。一ヵ月前にあれだけボロボロになったのにもう勇を投入するなんてさ」
「まぁ今はもう回復したし、俺は構わないよ。最初は一ヵ月に三回戦ったとかもあったしな」
すると今度は福留に関する話へと切り替わっていて。
当人が外に居るのをよい事に色々と言いたい放題だ。
「カプロもよく魔剣を渡したよなぁ。悪いけど俺よ、まだあの人よくわかんねーんだ」
「私も。優しいのはわかるけど、ちょっとなんか裏がありそうっていうか」
「そりゃ裏くらいあるだろ? ていうか俺達に見せてるのも百ある内の一つだけだろうし。それくらい深いんだよ、あの人。俺はそれも含めて福留さんらしいって思ってるけどな」
もちろんけなしている訳では無いのだが。
本音をぶちまけるとどうしても「怪しい人」に落ち着いてしまう。
危険人物ではない事は総理大臣と繋がりがある時点でわかるのだけど。
何せ議員バッジが無い。
政府職員である証拠が無い。
政治家どころか公務員であるかどうかすら怪しいのだ。
目立たない様にする為の工夫なのだろうかと勘繰ってしまうくらいに。
「多分カプロもそれをわかって魔剣を渡したんだろうな。アイツなんだかんだで頭柔らかいし、多分魔剣譲渡ルールも良い意味で捻じ曲げたんだと思う」
「アイツ、フリーダムだからな」
「そうねー」
それでもやっている事は間違い無く日本の為だ。
なら今は信じるしかない。
カプロが魔剣を渡した様に。
「にしてもよ、あのデカ珠ってもう命力溜まったのかよ?」
「ああ、もうだいぶ溜まってるよ。ここまで随分かかったけどな」
すると今度は勇の魔剣の話題へ。
アルライの里を出る時に預かった珠は今でも懐に入れている。
服が膨らまない様にと、腰の小ポーチに常々入れて。
で、その証拠の為にといざ取り出してみれば。
「うおおおッ!? ちょま、近づけんな!!」
「何で取り出すのよぉおおお!?」
たちまち中心の勇から離れる様に、二人が窓へと貼り付くという。
これには勇もなんだか面白く感じてならなかった様だ。
遂には珠を持った手が左右に不自然なくらいフラフラと。
近づく度に交互で悲鳴が上がり、ドッタンバッタンと車が揺れ始める。
それも外の福留が苦笑いしてしまうくらいに激しく。
「ちょっとふざけないでよ!」
「悪い悪い。けど言ってなかったっけ? この状態なら俺以外は大丈夫だって」
「マジかよ、それ早く言えよ!」
どうやらそんな勇の命懸けの悪ふざけはフェイクだったらしい。
というのも、今の珠は格子のお陰で所持者を固定出来ているのだそうな。
勇が長く持ち続けたお陰で、命力吸収の矛先がその先だけに向いていて。
だから他の人が触れても今は平気なのだという。
例えるならS極とM極同士でくっつく磁石と同じ仕組みといったところか。
すなわちこの格子は簡易魔剣なのだ。
そういった命力の流れる先をコントロールしてくれる様な。
「なんでも、新しい魔剣は珠と分離出来る様にするらしい。俺が毎日魔剣を持たずに済む様に、だってさ」
「ほう、つまりは合体か……熱いな」
これもカプロの用意した安全対策の一種なのだろう。
勇の生活を鑑みて、かつ周囲への安全性も考慮して。
それを寝不足の状態で考えたというのだから驚くばかりだ。
つまり、このコンセプトはもう勇達がアルライの里を出る時から考えられていた。
となれば完成形の構想も大体は思い浮かんでいたのではないだろうか。
そうも考えると、もしかしたら完成は意外とすぐなのでは。
そんな期待さえ過らさせてならない。
その後、ちゃなとあずーが合流して早速本部へと赴く事に。
そんな彼等を待つのは果たしてどの様な依頼なのだろうか。
季節は二月中旬、もう間も無く年度末へ向けた準備が始まる。
例えば学年末の期末テストとか。
人によっては就職・進学活動を始めている者も居るだろう。
あるいはもう内定を貰った人も居るかもしれない。
となると勇達も勉強で忙しくなる。
特に勇とちゃなは今までのツケを払うので必死だ。
時には補習を受け、真面目に復習などを頑張っていて。
その間の心輝達はと言えば、しっかりと毎日の様に訓練棟へ。
こちらはこちらでやるべき事をちゃんとこなしている様子。
ようやく慣れ始めたといった具合だそうな。
とはいえまだまだ実戦には早いのだとか。
アージの見る目が厳しいのもあるが、精神的にも未熟だというので。
こればかりは勇も否定出来なかった。
それで今日も訓練棟に行く事に。
勇もこの日は補習が無かった様で、珍しく随伴である。
「で、今どれだけ強くなったんだ?」
「ん、私はとりあえず一〇発まで普通に撃てるくらいにはなったかな。後は(命力の)節約術を学んだ方が良いって言われてる」
「一〇発かぁ……結構絶妙だよな」
とはいえ今は二年生組だけで。
一年生組はまだ授業中の様で、遅れて一時間後に合流予定だ。
それで下駄箱で履き換えて外へ。
例えそんな中だろうと三人の話は留まる所を知らない。
「そろそろ実戦経験積みてぇな。なぁ勇、今日俺とガチバトルしようぜ!」
「いや、お前まだ(魔剣)無しで力使えないじゃん。まさか真剣で戦うつもりか?」
「ダメなのかぁ!?」
「ダメでしょ」
何せ勇としては三人の成長具合が気になって仕方がないもので。
アージはまだまだと言うが、ハードルが元々高いから指標にしにくい。
それを言えばあのマヴォでさえ未熟となってしまうのだから。
それに心輝達もやっぱり語りたい。
ついでに言えばもっと実感したい。
毎日の訓練は割と辛いけれども。
という訳で周りに人が居ようが所構わずという。
「んっがぁ!! ならば高まれ、俺の命力ゥ!!」
「ちょっと、恥ずかしいから止めてくんない?」
なお心輝は自他共に認めるオタクなので、こんな台詞を吐いても問題無い。
どこかのアニメの話かと鼻で笑われるだけだから。
本人も全く歯牙に掛けていないのでノーダメージな模様。
もっとも、一緒に歩く勇と瀬玲としては迷惑極まりない訳だが。
この様な感じで話し合い、進捗を確認し合う。
もちろん勇の補習具合も同様にして。
進学出来なければ何の意味もないので。
そんな勉強の話にさえ華を咲かせていた時の事だった。
「あ、あれって……」
校門の辺りまで来て初めて気付く。
あの純白の車が泊まっていた事に。
そう、福留である。
「マ、マジか、この時が来ちまったのか……!?」
「えぇ、お迎えに上がる時が来ました」
「あ、福留さん」
当人は出来るだけ目立たないよう校門の壁面に寄っていて。
車の傍に寄った時、ようやく勇達がその存在に気付く。
「とはいえ今日はそこまでではありません。ですのでしばらく車の中でお待ちいただけますか? ちゃなさんと亜月さんが来るまでの間だけ」
その様子はと言えばいつも通りで。
先月の【グリュダン】戦と比べると随分と余裕がある。
ただ、勇としては少し疑問を隠せない。
何故呼ばれるのか、それがイマイチわからなくて。
今の日本には呼ばれるくらいの問題は無いはずだから。
となるとまた海外出向なのだろうか。
ともあれ説明されるまでは大人しく従うしかない。
それで三人ともささっと後部座席に乗り込んで時を待つ事に。
「福留さんって結構人使い荒いよね。一ヵ月前にあれだけボロボロになったのにもう勇を投入するなんてさ」
「まぁ今はもう回復したし、俺は構わないよ。最初は一ヵ月に三回戦ったとかもあったしな」
すると今度は福留に関する話へと切り替わっていて。
当人が外に居るのをよい事に色々と言いたい放題だ。
「カプロもよく魔剣を渡したよなぁ。悪いけど俺よ、まだあの人よくわかんねーんだ」
「私も。優しいのはわかるけど、ちょっとなんか裏がありそうっていうか」
「そりゃ裏くらいあるだろ? ていうか俺達に見せてるのも百ある内の一つだけだろうし。それくらい深いんだよ、あの人。俺はそれも含めて福留さんらしいって思ってるけどな」
もちろんけなしている訳では無いのだが。
本音をぶちまけるとどうしても「怪しい人」に落ち着いてしまう。
危険人物ではない事は総理大臣と繋がりがある時点でわかるのだけど。
何せ議員バッジが無い。
政府職員である証拠が無い。
政治家どころか公務員であるかどうかすら怪しいのだ。
目立たない様にする為の工夫なのだろうかと勘繰ってしまうくらいに。
「多分カプロもそれをわかって魔剣を渡したんだろうな。アイツなんだかんだで頭柔らかいし、多分魔剣譲渡ルールも良い意味で捻じ曲げたんだと思う」
「アイツ、フリーダムだからな」
「そうねー」
それでもやっている事は間違い無く日本の為だ。
なら今は信じるしかない。
カプロが魔剣を渡した様に。
「にしてもよ、あのデカ珠ってもう命力溜まったのかよ?」
「ああ、もうだいぶ溜まってるよ。ここまで随分かかったけどな」
すると今度は勇の魔剣の話題へ。
アルライの里を出る時に預かった珠は今でも懐に入れている。
服が膨らまない様にと、腰の小ポーチに常々入れて。
で、その証拠の為にといざ取り出してみれば。
「うおおおッ!? ちょま、近づけんな!!」
「何で取り出すのよぉおおお!?」
たちまち中心の勇から離れる様に、二人が窓へと貼り付くという。
これには勇もなんだか面白く感じてならなかった様だ。
遂には珠を持った手が左右に不自然なくらいフラフラと。
近づく度に交互で悲鳴が上がり、ドッタンバッタンと車が揺れ始める。
それも外の福留が苦笑いしてしまうくらいに激しく。
「ちょっとふざけないでよ!」
「悪い悪い。けど言ってなかったっけ? この状態なら俺以外は大丈夫だって」
「マジかよ、それ早く言えよ!」
どうやらそんな勇の命懸けの悪ふざけはフェイクだったらしい。
というのも、今の珠は格子のお陰で所持者を固定出来ているのだそうな。
勇が長く持ち続けたお陰で、命力吸収の矛先がその先だけに向いていて。
だから他の人が触れても今は平気なのだという。
例えるならS極とM極同士でくっつく磁石と同じ仕組みといったところか。
すなわちこの格子は簡易魔剣なのだ。
そういった命力の流れる先をコントロールしてくれる様な。
「なんでも、新しい魔剣は珠と分離出来る様にするらしい。俺が毎日魔剣を持たずに済む様に、だってさ」
「ほう、つまりは合体か……熱いな」
これもカプロの用意した安全対策の一種なのだろう。
勇の生活を鑑みて、かつ周囲への安全性も考慮して。
それを寝不足の状態で考えたというのだから驚くばかりだ。
つまり、このコンセプトはもう勇達がアルライの里を出る時から考えられていた。
となれば完成形の構想も大体は思い浮かんでいたのではないだろうか。
そうも考えると、もしかしたら完成は意外とすぐなのでは。
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