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第十二節「折れた翼 友の想い 希望の片翼」
~生きる為に戦うという事~
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福留の打ち出した作戦はとんでもないものだった。
高速ボートに乗り込み、敵地へと突貫を行うというのだ。
しかもなんとちゃながボートの推進力になるのだという。
これには皆揃って驚きだ。
実現出来るかどうかの不安もあって。
「この台座に魔剣を固定しましてね。空を飛ぶ要領で炎を吹き出して頂きます。なにせ音速を体現出来る出力ですからねぇ、これまでのボートよりずっと早く走行出来ると思います。強度が持てば、ですが」
もちろん走れるかどうかの不安ではない。
ボートが持つのかどうか、という方の不安である。
ちゃなの出力はマヴォ以外熟知済みだ。
あの空を飛ぶ強烈な火力はボートさえ軽々と走らせられるだろうと。
しかし人間の造った物が本当に魔剣を支えられるのか。
まさかこんな短期間に精密な強度計算が出来る訳も無く。
そこは福留にも若干不安がある模様。
とはいえ対策が施されていない訳でも無いが。
「そこはマヴォさんの頑張りどころですね」
「俺なのか!?」
「えぇ。ボートに命力を流すに当たりまして、固定台にも導体接続してあります。その命力でボート自体も全体的に強化されるはずですので、そこに期待するしかありません」
「これ、マヴォさん居なかったら実現出来ない作戦だな……」
―― 一応は。
マヴォありきの作戦ともあって、当人は苦笑いするばかりだ。
頼られるのは嬉しいが、やはり不安の方が大きいらしい。
そんな男の肩に勇の手がポンと添えられる。
ウンウンと頷きながら憐れみの上目を向けて。
「マヴォさん頑張って。田中さんの出力、とんでもないから」
「……女神ちゃあん、加減はよろしくね?」
「はいっ!」
それでこんな気合いの入った返事が返れば、苦笑いは更に深く。
本人、本当にわかっているのかどうか。
両腕を胸元で抑えてる辺り、とてもやる気に満ち溢れてはいるのだけれども。
「勇君も頑張らなければなりませんよ? その出力の中で操縦しないといけませんから」
「そうだった……皆、俺の脚が折れたら、ごめんな?」
「「「そんなにか!!」」」
しかして勇も他人事ではいられない。
その超出力の中での舵切りは負荷が凄まじくなるだろうから。
それを踏まえて足踏み式にしたのだろうが、それでも持つかどうか。
先に方向転換用の水中翼がダメになるかのどちらかだろう。
こうやって不安は募るばかりで。
上手く行く確証も無いまま、これで一旦の説明終了に。
加えて試験する暇も無いので、ぶっつけ本番で何とかするしかない。
ただ、現場に着くのはおおよそ三時間後。
それまでに出来るだけ作戦は詰めておかなければ。
なので福留同伴の下、ボートの前で早速の作戦会議が行われる事に。
「ひとまず出来るかどうかは置いといて。包囲網を真っ直ぐ抜けて、最初に【アゾーネ】の前に行こう。背後をとられないよう、砦を背にして戦うんだ」
「まだ心輝達に実戦経験が無い以上、敵陣の中で戦うのは危険だしな。最悪の場合は砦の中に逃げる事も出来るだろうよ」
今回は自衛隊のサポートを受けられない敵包囲網の中の戦闘となる。
人員輸送するにしろ人数が限られる上に撃墜の危険性もあって。
おまけに【アゾーネ】内も安全が保障されないので迂闊に派遣出来ない。
加えて逃げ道も殆ど無い。
周囲が海に囲まれているので退路がほとんど無いのだ。
だから心輝達がいざという時に逃げれる場所を確保する必要がある。
突貫作戦となったのはその為で。
うだうだと海の上を走っていればロクに戦う事も出来ず終わってしまうから。
素早く陸地へ到達し、最も戦い易い場所を見繕わなければ。
その点、砦の外周りなら問題無いだろう。
ただし【アゾーネ】の人間が邪魔してこなければ。
とはいえ、彼等も知る魔剣使いであればいざこざは起き難いはずだ。
「お、俺は逃げたりなんかしねぇからな!」
「いや、逃げてくれ。ダメだと思ったら無理せずに。相手は魔剣使いでなくったって、戦い方次第で普通に懐まで抜けて来るんだ。それこそ体力や命力が消耗したら対応出来なくなって、命の危険に晒される事だってありうる」
「相手も知的生命体だしね……なるほど、学習してるんだ」
「強くて賢いとかずるいー!」
そんな退路を確保しなければならないのは、心輝達がまだ未熟だから。
実力も、経験も、戦いへの気心さえもが。
何かの拍子に油断してしまいそうで、危なっかしくてならない。
対して相手は好戦的で経験もきっと豊富だろう。
ならば心輝達の未熟さを突いて攻勢を仕掛けて来る可能性もある。
となれば幾ら魔剣使いでも負ける可能性は否めない。
例え相手が雑兵だろうと簡単に命を奪われかねないのだ。
相手は戦闘種族で、ゲームのNPCでは無いのだから。
一方の勇、ちゃな、マヴォならば心配はいらない。
経験は豊富だし、最悪の場合の退路も自力で確保出来る。
むしろこの三人の連携次第では早い決着も望めるに違いない。
王の発見、そして打倒が叶うならば。
もし出来る事なら話し合いで。
それが叶わないなら撃退、あるいは討伐だ。
島を囲う【ナイーヴァ族】を何とかして掃わねばこの戦いは終わらない。
「いいか皆、俺もサポート出来る程度は限られてる。田中さんもカバー出来るかどうかわからない。だから常に冷静に判断して行動するんだ。俺達を置いて逃げても何の問題も無いから。いいな?」
「お、おう、わかった」
ここまで来た以上、もう後戻りは出来ない。
力を得た以上、奮わなければならない。
これから始まるのは遊びではなく、真剣な殺し合いなのだから。
ならば逃げる事さえ戦いの内に入る。
生き残らなければ負けと同義だからこそ。
生きようとする意志に恥など存在しないのだと。
そんな事を勇とマヴォが奮起する様に語り、仲間に徹底を促す。
するとそんな最中、福留のスマートフォンから振動が伝わって。
勇達の円陣による叫びが響く中、それとなく通話を始める姿が。
「御味君、如何なさいましたか?」
『実は今しがた例の物が完成しまして。それでこれから急いでそちらに向かおうかと』
「ほう、そうですか」
相手はあの御味だ。
となると恐らく、アルライの里からだろう。
魔剣の取引以降、素材の調達などで入り浸りだったから。
それで、ようやくあの魔剣が完成したという。
だが福留の表情は浮かない。
それどころか左腕の時計を眺めては顔を横にさえ振っていて。
「ですが間も無く出港です。状況は私にも変えられませんので、作戦は予定通りに行われるでしょう。となると戦いには間に合わなさそうですねぇ」
『そうですか……ですが出来るだけ急ぎます。もしかしたら必要となるかもしれませんから』
「わかりました。ただし安全の保障は出来ません。その事だけは留意しておいてください」
それでも諦めない御味にこれだけを伝えて電話を切る。
ただその顔には喜びの笑みと不安の強張りが同居していて。
前向きな報告と気概を聞けたのが嬉しくもあったのだろう。
それと同時に、危険の中へと飛び込みかねない行為への不満も。
そんな感情が入り乱れて、何とも言えない表情へと変わっていて。
それに気付いた勇が心配そうに声を掛けるも、手を振って誤魔化す。
でもそれ以上は何一つ伝える事も無く、ただただ黙って勇達を見守っていた。
そう、福留は敢えて伝えない事にしたのだ。
今まさに勇の為の魔剣が運ばれているという事を。
距離感的に、間に合わない可能性の方がずっと大きいから。
その期待で剣筋をブレさせてしまうくらいなら、伝えない方がずっと良いのだと。
こうして勇達が準備を進める中、遂に護衛艦が出港する。
各々の思惑が交錯する中で。
果たして勇達は【ナイーヴァ】との戦いを制する事が出来るのか。
全員揃って生きて帰る事が出来るのだろうか。
海の先に続く道は未だ、誰も見通す事は出来ない。
高速ボートに乗り込み、敵地へと突貫を行うというのだ。
しかもなんとちゃながボートの推進力になるのだという。
これには皆揃って驚きだ。
実現出来るかどうかの不安もあって。
「この台座に魔剣を固定しましてね。空を飛ぶ要領で炎を吹き出して頂きます。なにせ音速を体現出来る出力ですからねぇ、これまでのボートよりずっと早く走行出来ると思います。強度が持てば、ですが」
もちろん走れるかどうかの不安ではない。
ボートが持つのかどうか、という方の不安である。
ちゃなの出力はマヴォ以外熟知済みだ。
あの空を飛ぶ強烈な火力はボートさえ軽々と走らせられるだろうと。
しかし人間の造った物が本当に魔剣を支えられるのか。
まさかこんな短期間に精密な強度計算が出来る訳も無く。
そこは福留にも若干不安がある模様。
とはいえ対策が施されていない訳でも無いが。
「そこはマヴォさんの頑張りどころですね」
「俺なのか!?」
「えぇ。ボートに命力を流すに当たりまして、固定台にも導体接続してあります。その命力でボート自体も全体的に強化されるはずですので、そこに期待するしかありません」
「これ、マヴォさん居なかったら実現出来ない作戦だな……」
―― 一応は。
マヴォありきの作戦ともあって、当人は苦笑いするばかりだ。
頼られるのは嬉しいが、やはり不安の方が大きいらしい。
そんな男の肩に勇の手がポンと添えられる。
ウンウンと頷きながら憐れみの上目を向けて。
「マヴォさん頑張って。田中さんの出力、とんでもないから」
「……女神ちゃあん、加減はよろしくね?」
「はいっ!」
それでこんな気合いの入った返事が返れば、苦笑いは更に深く。
本人、本当にわかっているのかどうか。
両腕を胸元で抑えてる辺り、とてもやる気に満ち溢れてはいるのだけれども。
「勇君も頑張らなければなりませんよ? その出力の中で操縦しないといけませんから」
「そうだった……皆、俺の脚が折れたら、ごめんな?」
「「「そんなにか!!」」」
しかして勇も他人事ではいられない。
その超出力の中での舵切りは負荷が凄まじくなるだろうから。
それを踏まえて足踏み式にしたのだろうが、それでも持つかどうか。
先に方向転換用の水中翼がダメになるかのどちらかだろう。
こうやって不安は募るばかりで。
上手く行く確証も無いまま、これで一旦の説明終了に。
加えて試験する暇も無いので、ぶっつけ本番で何とかするしかない。
ただ、現場に着くのはおおよそ三時間後。
それまでに出来るだけ作戦は詰めておかなければ。
なので福留同伴の下、ボートの前で早速の作戦会議が行われる事に。
「ひとまず出来るかどうかは置いといて。包囲網を真っ直ぐ抜けて、最初に【アゾーネ】の前に行こう。背後をとられないよう、砦を背にして戦うんだ」
「まだ心輝達に実戦経験が無い以上、敵陣の中で戦うのは危険だしな。最悪の場合は砦の中に逃げる事も出来るだろうよ」
今回は自衛隊のサポートを受けられない敵包囲網の中の戦闘となる。
人員輸送するにしろ人数が限られる上に撃墜の危険性もあって。
おまけに【アゾーネ】内も安全が保障されないので迂闊に派遣出来ない。
加えて逃げ道も殆ど無い。
周囲が海に囲まれているので退路がほとんど無いのだ。
だから心輝達がいざという時に逃げれる場所を確保する必要がある。
突貫作戦となったのはその為で。
うだうだと海の上を走っていればロクに戦う事も出来ず終わってしまうから。
素早く陸地へ到達し、最も戦い易い場所を見繕わなければ。
その点、砦の外周りなら問題無いだろう。
ただし【アゾーネ】の人間が邪魔してこなければ。
とはいえ、彼等も知る魔剣使いであればいざこざは起き難いはずだ。
「お、俺は逃げたりなんかしねぇからな!」
「いや、逃げてくれ。ダメだと思ったら無理せずに。相手は魔剣使いでなくったって、戦い方次第で普通に懐まで抜けて来るんだ。それこそ体力や命力が消耗したら対応出来なくなって、命の危険に晒される事だってありうる」
「相手も知的生命体だしね……なるほど、学習してるんだ」
「強くて賢いとかずるいー!」
そんな退路を確保しなければならないのは、心輝達がまだ未熟だから。
実力も、経験も、戦いへの気心さえもが。
何かの拍子に油断してしまいそうで、危なっかしくてならない。
対して相手は好戦的で経験もきっと豊富だろう。
ならば心輝達の未熟さを突いて攻勢を仕掛けて来る可能性もある。
となれば幾ら魔剣使いでも負ける可能性は否めない。
例え相手が雑兵だろうと簡単に命を奪われかねないのだ。
相手は戦闘種族で、ゲームのNPCでは無いのだから。
一方の勇、ちゃな、マヴォならば心配はいらない。
経験は豊富だし、最悪の場合の退路も自力で確保出来る。
むしろこの三人の連携次第では早い決着も望めるに違いない。
王の発見、そして打倒が叶うならば。
もし出来る事なら話し合いで。
それが叶わないなら撃退、あるいは討伐だ。
島を囲う【ナイーヴァ族】を何とかして掃わねばこの戦いは終わらない。
「いいか皆、俺もサポート出来る程度は限られてる。田中さんもカバー出来るかどうかわからない。だから常に冷静に判断して行動するんだ。俺達を置いて逃げても何の問題も無いから。いいな?」
「お、おう、わかった」
ここまで来た以上、もう後戻りは出来ない。
力を得た以上、奮わなければならない。
これから始まるのは遊びではなく、真剣な殺し合いなのだから。
ならば逃げる事さえ戦いの内に入る。
生き残らなければ負けと同義だからこそ。
生きようとする意志に恥など存在しないのだと。
そんな事を勇とマヴォが奮起する様に語り、仲間に徹底を促す。
するとそんな最中、福留のスマートフォンから振動が伝わって。
勇達の円陣による叫びが響く中、それとなく通話を始める姿が。
「御味君、如何なさいましたか?」
『実は今しがた例の物が完成しまして。それでこれから急いでそちらに向かおうかと』
「ほう、そうですか」
相手はあの御味だ。
となると恐らく、アルライの里からだろう。
魔剣の取引以降、素材の調達などで入り浸りだったから。
それで、ようやくあの魔剣が完成したという。
だが福留の表情は浮かない。
それどころか左腕の時計を眺めては顔を横にさえ振っていて。
「ですが間も無く出港です。状況は私にも変えられませんので、作戦は予定通りに行われるでしょう。となると戦いには間に合わなさそうですねぇ」
『そうですか……ですが出来るだけ急ぎます。もしかしたら必要となるかもしれませんから』
「わかりました。ただし安全の保障は出来ません。その事だけは留意しておいてください」
それでも諦めない御味にこれだけを伝えて電話を切る。
ただその顔には喜びの笑みと不安の強張りが同居していて。
前向きな報告と気概を聞けたのが嬉しくもあったのだろう。
それと同時に、危険の中へと飛び込みかねない行為への不満も。
そんな感情が入り乱れて、何とも言えない表情へと変わっていて。
それに気付いた勇が心配そうに声を掛けるも、手を振って誤魔化す。
でもそれ以上は何一つ伝える事も無く、ただただ黙って勇達を見守っていた。
そう、福留は敢えて伝えない事にしたのだ。
今まさに勇の為の魔剣が運ばれているという事を。
距離感的に、間に合わない可能性の方がずっと大きいから。
その期待で剣筋をブレさせてしまうくらいなら、伝えない方がずっと良いのだと。
こうして勇達が準備を進める中、遂に護衛艦が出港する。
各々の思惑が交錯する中で。
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