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一緒に風呂に……という亜季の期待はかなわず、日付が変わるころにやっと晴臣がやってきた。
亜希はベッド越しに入ってきた男を眺める。
高級な生地のダークグレーのスーツを着て、ネイビーブルーのネクタイを締め、ストレートチップの靴をはいた晴臣は昔と同じように頭のてっぺんから靴の先まできちっしていて隙がない。
およそオメガの男娼など買うようには見えない。
昔は知らなかったそのスーツの下を亜季はもう知っていた。
そう、もう知っている。身体を重ねる快楽も──。
その悦楽は亜季の想像を超えていた。
他の誰よりも相性がいい気がする。まるで発情期のような乱れ方をする自分に、兄と相性が他のどのアルファより良いなんて我ながら呆れるほかない。
(淫乱オメガ……)
亜季は唇の端を歪めた。
「どうかしたか?」
「あぁ……いいえ。なんでも。それより早くこっちに来て」
誤魔化して晴臣を呼び寄せる。
晴臣は亜季が脱がせない限り服を脱がない。
今日もジャケットだけをソファにかけて、スラックスとシャツはそのまま、亜季に導かれてようやくベッドに腰掛けた。
愛のある行為ではないとわかってはいるが、服を自分から脱ぎ捨ててまでしたいわけではないと言われているようで少し寂しさを感じる。
それなのに触れてくる手はむしろ優しく、切なさが込み上げる。
アルファというだけで、オメガを抱くことを当然だと思っている人、男娼なんだからすぐに入れても構わないと思っている人、そんな輩ばかりを相手にしてきた亜季からすると、この長男の行動は意味がわからなかった。
それでいて、触れないというわけではない。
亜季がベッドに誘えば、甘やかして身体を蕩かしてくる。
(ほんと、何がしたいんだよ……)
裸でベッドに煽情的に横たわり、晴臣を誘う。
四つ這いの亜季が晴臣によく見えるように、両手で尻たぶを左右に開くと、晴臣は背中から腰に手を這わせる。
片手を尻を掴む亜季の手に重ね、もう片方の指をゆっくりと中に入れてきた。
「あ,う、んん……」
すでに濡れたそこは難なく晴臣の指を飲み込むと、奥へ誘うように淫猥に収縮を繰り返す。
揃えられた二本の指が器用に中をかき分けて、溢れ出る蜜を塗り込めるように出し入れさせた。腹の裏側の雌のしこりをぎゅうと押されて、亜季は一層大きく嬌声を上げる。
「あ、あぁ! もっと……」
指が増やされ、三本になった晴臣の手がくちゅくちゅと蜜があふれて指と絡む音が耳を犯す。
「亜季……」
欲望に満ちたかすれた声で名前を呼ばれると、腹の奥が切なくなる。
ホテルの部屋はさっきまであんなに寒かったのに、亜季の身体は発情期のように熱がたまって燃えるようだ。
白い肌を肩までピンクに染めて、ベッドの上で淫蕩によがって見せた。
「あん、はやくぅ……」
鼻にかかった甘い声でもっと太いものが欲しいと強請る。
くちゅくちゅと指で穴を弄るばかりで、ちっとも中に入れようとしない。いい加減指がふやけるのではないかと心配になってくる。
後孔を弄られるだけで、中に入れられないでいるのは正直ツラい。身体が煽られるだけあおられて、熱が腹の底にたまっていく。
今日も甘い晴臣の香水を嗅ぐと、またたびを嗅いだ猫のように亜季はとろりと蕩けてしまう。自然と後穴から愛蜜があふれてこぼれた。指が動くたびにぐちゅぐちゅと卑猥な水音をホテルの部屋に響かせている。
「あ、あっんん、おちんぽ、いれてぇ」
たまらずいやらしい言葉遣いで、濡れた瞳で上目遣いに見上げ煽ってみるが、晴臣には効果がない。
視線を下に動かして、晴臣の股間を見ると、ズボンの前を大きく膨らませている。
(それを今すぐぶち込んでほしいんだって……)
晴臣のズボンに手を伸ばすが、その手は晴臣の手で遮られる。
(何の我慢だって……)
しばらく攻防を繰り返して、とうとう亜季のほうに泣きが入った。
「も、もお、ツラい……いれてぇ!」
亜季はもう演技どころではない。少しでも奥を擦ってほしくて、腰をゆらゆらと動かしてしまう。
「はしたない子だ……もう少し我慢するんだ」
耳に入るじゅぼじゅぼという下品な水音の中に、晴臣の掠れた低い上品な声で窘められる。
「あ、あ、あぁ……んん!! あぁ、いやぁ、も、もう!」
晴臣がスラックスの前を開ける音がする。
今か今かと待ちわびているものがついにと思うと、口の中に唾液がじゅわりとわいて、後ろの穴からもこぷりと愛蜜があふれ出た。
ひたりと穴にそえられる熱さに期待が高まる。
待ちわびた熱い肉棒が熟れた亜季の腸壁を擦り上げながら奥へと一気に突き入れられた。
「あぁあああああああああああああ」
亜季の後孔が熱棒をぎゅうぎゅうと食い絞める。
「……亜季……」
亜季は挿入されただけで絶頂に達していた。前の性器から透明な液体がぷしゃっぷしゃっと噴き出し、身体をびくびくと痙攣させる。
必死の懇願により、やっと挿れてもらえたのは、行為が始まってから随分経っていた。
「あ、あ、ん、ふぅ、ああぁ、いい、ぎもぢいいよぉおお」
口から出るのは快楽に飲み込まれたオメガの下品な喘ぎ声──。
「もっと、もっと、いっぱいついてぇええ!」
焦らしに焦らされた亜季は最後はただただ歓がり声をあげ、下の口でアルファの性を搾り取るだけの、淫らなオメガになり果てていた。
亜希はベッド越しに入ってきた男を眺める。
高級な生地のダークグレーのスーツを着て、ネイビーブルーのネクタイを締め、ストレートチップの靴をはいた晴臣は昔と同じように頭のてっぺんから靴の先まできちっしていて隙がない。
およそオメガの男娼など買うようには見えない。
昔は知らなかったそのスーツの下を亜季はもう知っていた。
そう、もう知っている。身体を重ねる快楽も──。
その悦楽は亜季の想像を超えていた。
他の誰よりも相性がいい気がする。まるで発情期のような乱れ方をする自分に、兄と相性が他のどのアルファより良いなんて我ながら呆れるほかない。
(淫乱オメガ……)
亜季は唇の端を歪めた。
「どうかしたか?」
「あぁ……いいえ。なんでも。それより早くこっちに来て」
誤魔化して晴臣を呼び寄せる。
晴臣は亜季が脱がせない限り服を脱がない。
今日もジャケットだけをソファにかけて、スラックスとシャツはそのまま、亜季に導かれてようやくベッドに腰掛けた。
愛のある行為ではないとわかってはいるが、服を自分から脱ぎ捨ててまでしたいわけではないと言われているようで少し寂しさを感じる。
それなのに触れてくる手はむしろ優しく、切なさが込み上げる。
アルファというだけで、オメガを抱くことを当然だと思っている人、男娼なんだからすぐに入れても構わないと思っている人、そんな輩ばかりを相手にしてきた亜季からすると、この長男の行動は意味がわからなかった。
それでいて、触れないというわけではない。
亜季がベッドに誘えば、甘やかして身体を蕩かしてくる。
(ほんと、何がしたいんだよ……)
裸でベッドに煽情的に横たわり、晴臣を誘う。
四つ這いの亜季が晴臣によく見えるように、両手で尻たぶを左右に開くと、晴臣は背中から腰に手を這わせる。
片手を尻を掴む亜季の手に重ね、もう片方の指をゆっくりと中に入れてきた。
「あ,う、んん……」
すでに濡れたそこは難なく晴臣の指を飲み込むと、奥へ誘うように淫猥に収縮を繰り返す。
揃えられた二本の指が器用に中をかき分けて、溢れ出る蜜を塗り込めるように出し入れさせた。腹の裏側の雌のしこりをぎゅうと押されて、亜季は一層大きく嬌声を上げる。
「あ、あぁ! もっと……」
指が増やされ、三本になった晴臣の手がくちゅくちゅと蜜があふれて指と絡む音が耳を犯す。
「亜季……」
欲望に満ちたかすれた声で名前を呼ばれると、腹の奥が切なくなる。
ホテルの部屋はさっきまであんなに寒かったのに、亜季の身体は発情期のように熱がたまって燃えるようだ。
白い肌を肩までピンクに染めて、ベッドの上で淫蕩によがって見せた。
「あん、はやくぅ……」
鼻にかかった甘い声でもっと太いものが欲しいと強請る。
くちゅくちゅと指で穴を弄るばかりで、ちっとも中に入れようとしない。いい加減指がふやけるのではないかと心配になってくる。
後孔を弄られるだけで、中に入れられないでいるのは正直ツラい。身体が煽られるだけあおられて、熱が腹の底にたまっていく。
今日も甘い晴臣の香水を嗅ぐと、またたびを嗅いだ猫のように亜季はとろりと蕩けてしまう。自然と後穴から愛蜜があふれてこぼれた。指が動くたびにぐちゅぐちゅと卑猥な水音をホテルの部屋に響かせている。
「あ、あっんん、おちんぽ、いれてぇ」
たまらずいやらしい言葉遣いで、濡れた瞳で上目遣いに見上げ煽ってみるが、晴臣には効果がない。
視線を下に動かして、晴臣の股間を見ると、ズボンの前を大きく膨らませている。
(それを今すぐぶち込んでほしいんだって……)
晴臣のズボンに手を伸ばすが、その手は晴臣の手で遮られる。
(何の我慢だって……)
しばらく攻防を繰り返して、とうとう亜季のほうに泣きが入った。
「も、もお、ツラい……いれてぇ!」
亜季はもう演技どころではない。少しでも奥を擦ってほしくて、腰をゆらゆらと動かしてしまう。
「はしたない子だ……もう少し我慢するんだ」
耳に入るじゅぼじゅぼという下品な水音の中に、晴臣の掠れた低い上品な声で窘められる。
「あ、あ、あぁ……んん!! あぁ、いやぁ、も、もう!」
晴臣がスラックスの前を開ける音がする。
今か今かと待ちわびているものがついにと思うと、口の中に唾液がじゅわりとわいて、後ろの穴からもこぷりと愛蜜があふれ出た。
ひたりと穴にそえられる熱さに期待が高まる。
待ちわびた熱い肉棒が熟れた亜季の腸壁を擦り上げながら奥へと一気に突き入れられた。
「あぁあああああああああああああ」
亜季の後孔が熱棒をぎゅうぎゅうと食い絞める。
「……亜季……」
亜季は挿入されただけで絶頂に達していた。前の性器から透明な液体がぷしゃっぷしゃっと噴き出し、身体をびくびくと痙攣させる。
必死の懇願により、やっと挿れてもらえたのは、行為が始まってから随分経っていた。
「あ、あ、ん、ふぅ、ああぁ、いい、ぎもぢいいよぉおお」
口から出るのは快楽に飲み込まれたオメガの下品な喘ぎ声──。
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