転生したおばあちゃんはチートが欲しい ～この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない～

第一章 おばあちゃん編

私に家庭教師が付きました

本日午後から家庭教師の先生がいらっしゃる。
勉強出来るのはとても嬉しい。
生前は、女は勉強すると屁理屈になり嫁の貰い手が付かなくなる という風潮で 大学へは行かせてもらえなかった。
楽しみである。

「アニーサリバン子爵夫人と申します。
貴方様の叔父君のご依頼により本日より教師として務めさせきいただきます。
私の授業は厳しいですが最高の教育をお約束いたします。」
「（私の叔父って？）初めまして。マリアベルと申します 一生懸命頑張りますのでご教授宜しくお願い致しまします。」
「まずは地理、歴史、文法の基礎テストを行います」

いきなりのテスト！
転生したばかりのマリアベルには全く不可能な話しであった。

「　、、、、（唖然）これは7歳でマスターしなければならない問題ですよ。今まで一体何を学んでいたのですか！」

バシッ　ムチが飛んだ
ふとももに 痛みが走る、痛い。

ああ、そうだ、勉強を習うのだから予習すべきだったのだ。

年を取って学生だった頃の事をすっかり忘れていた。迂闊だった
先生を怒らせてしまった。
せっかくの学ぶ機会、逃したく無い。

「こんな私ですが勉強したいんです。
学力は低いですが絶対年相応に届くよう頑張ります。教科書貸して下さい。お願いします」

「えっ、、教科書が無いのですか？何故？侯爵令嬢でしょ？」

「貸していただけるのでしたら予習復習いたします。お慈悲を～。」
お得意の日本人土下座をする。

「侯爵令嬢 お顔を上げて下さい。
貴女の熱意はわかりました。では貴女の学力に見合った教科書をお貸ししましょう。
公爵令嬢ともあろう方が平民の様に頭を地面に付けてはいけませんよ」

「ありがとうございます。先生 私の努力の結果楽しみにしていて下さい（ヤル気マンマン）
でも、先生 私だだの召使いです。侯爵令嬢など恐れ多いです、マリアベルと呼び捨てて下さい。」

「え？あら？そうなの？？？
　では、また来週来ますのでよく学習するように」
（変だわ、マリアベル様は侯爵令嬢のはず。召使いだなんて、教科書も持ってないし
それにこの外見 、とても令嬢とは思えない！
おかしいわ、これは報告しなければ）

夜 マリアベルはスカート を捲り上げて太ももをみていた。
あらぁー、ちょっと赤くなっているわ。
そー言えば 息子が小さい頃よくしたわよね

「痛いの痛いの飛んで行け～」

キラキラと金の粒子が飛んだと思ったら赤みが引いていた。
あらあらあら治ったわ。このおまじない本当に効くのね。
女神様ありがとうございました。

月がドヤ顔して輝いた


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その頃
「して、マリアベルは如何であった？」

「茶色の髪を肩口で揃え ガリガリに痩せ 教育の行き届いていない娘でした。
本人は召使いだと申しておりましが、、、」

「なに！あの子は銀に輝く金の髪を持つ娘であったぞ。
あ奴ら 使用人をマリアベルに仕立てて誤魔化したのか？」

「確かに、、、
外見が些かくたびれておりましたので、コーネリア様の面影を感じる事が出来ませんでしたが
••••••目が同じなのでございます。
ふとした瞬間に 深い海の色の瞳が銀色に反射するのです。」

「うむむむ、、、」

「しかしながら、たいそう学ぶ意力がある娘ですので、家庭教師を続けながら様子を伺って行こうと思っております」

「よしなに頼むぞ！全くあ奴らはマリアベルに何をしたのだ！」

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