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ケンカの後のひと悶着
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そんなことがあった翌日、距離が少しだけ縮んでまたヴィックスに睨まれることになったバーニャ。
「酷いですわシーフ様。私は女性同士で友好を深めていたというのに」
悲しそうな瞳で今にも泣きそうな表情で下を向く姿は、演技だと誰が気づくかな?
しかもヴィックスがこのままだと悪者にされちゃう。
でもそれを気にしていないからか、私を優しく引き寄せて、大丈夫、俺が守るからね聖女ちゃん、と言ってきた。
「ねぇヴィックス、近い。私は強くはないけど、そんなに仲間から守ってもらうほどの弱さはないと思うんだけど?」
「でも、どうも俺反応しちゃうんだよね。聖女ちゃん守らないと、って思うんだ?」
そのまますりすりしてきそうなのをなんとか引きはがして、一番頼りになるファルゴットさんの後ろへと逃げた。
「ルルーナ殿、安心してください。ヴィックス殿は近づきすぎなのです」
「そういうアンタはムッツリでしょ?今だって聖女ちゃんの背中に当たってるのを夜に反芻するんじゃないの?」
!?えっ、そうなの?!
思わず見上げると、ち、違うのです、と動揺する姿があった。
ちょっと、私どうしたらいいのよ。背中に当ててるわけじゃないけど、当てた方がいいの?
ちらりとバーニャを見ると、何も反応してくれなかった。
「・・・それより、次行くよ」
勇者の一言でその場は収まったけれど、うかつにファルゴットさんに近づけなくなっちゃったな・・・。
これが目的なの?
ヴィックスはウインク投げてくるし・・・。
そして、その夜。
なんだか寝付けなくて起きた私に、隣から声がした。
ベッドの中で動かない人物に、私も声を返す。
「平民聖女、眠れねーのか」
「うっさいわね。そうよ」
「あの一件だろ、原因。お前のちっぱいごときで騒ぎになるなんてな」
「だからちっぱい言うなっての」
「俺は事実を言っただけだ。明日もあるんだ、さっさと寝やがれルルーナ」
「!い、今、名前・・・」
「さぁな、聖女サマが寝不足とかありえねーからさっさと寝ろ。何ならまたお前の頼りねぇ魔力奪って眠らせてやろうか」
「お断りです、おやすみ。バル」
「!おま、略すな・・・ってもう寝てやがる。全く、世話の焼ける奴だ」
やれやれ、と肩をすくめるバル。
「ま、お前だけにはそう呼ぶことを許してやるよ。もしかしたら、ってこともあるしな・・・」
そう放たれた言葉は、誰にも知られないまま夜の闇に消えていった・・・。
「酷いですわシーフ様。私は女性同士で友好を深めていたというのに」
悲しそうな瞳で今にも泣きそうな表情で下を向く姿は、演技だと誰が気づくかな?
しかもヴィックスがこのままだと悪者にされちゃう。
でもそれを気にしていないからか、私を優しく引き寄せて、大丈夫、俺が守るからね聖女ちゃん、と言ってきた。
「ねぇヴィックス、近い。私は強くはないけど、そんなに仲間から守ってもらうほどの弱さはないと思うんだけど?」
「でも、どうも俺反応しちゃうんだよね。聖女ちゃん守らないと、って思うんだ?」
そのまますりすりしてきそうなのをなんとか引きはがして、一番頼りになるファルゴットさんの後ろへと逃げた。
「ルルーナ殿、安心してください。ヴィックス殿は近づきすぎなのです」
「そういうアンタはムッツリでしょ?今だって聖女ちゃんの背中に当たってるのを夜に反芻するんじゃないの?」
!?えっ、そうなの?!
思わず見上げると、ち、違うのです、と動揺する姿があった。
ちょっと、私どうしたらいいのよ。背中に当ててるわけじゃないけど、当てた方がいいの?
ちらりとバーニャを見ると、何も反応してくれなかった。
「・・・それより、次行くよ」
勇者の一言でその場は収まったけれど、うかつにファルゴットさんに近づけなくなっちゃったな・・・。
これが目的なの?
ヴィックスはウインク投げてくるし・・・。
そして、その夜。
なんだか寝付けなくて起きた私に、隣から声がした。
ベッドの中で動かない人物に、私も声を返す。
「平民聖女、眠れねーのか」
「うっさいわね。そうよ」
「あの一件だろ、原因。お前のちっぱいごときで騒ぎになるなんてな」
「だからちっぱい言うなっての」
「俺は事実を言っただけだ。明日もあるんだ、さっさと寝やがれルルーナ」
「!い、今、名前・・・」
「さぁな、聖女サマが寝不足とかありえねーからさっさと寝ろ。何ならまたお前の頼りねぇ魔力奪って眠らせてやろうか」
「お断りです、おやすみ。バル」
「!おま、略すな・・・ってもう寝てやがる。全く、世話の焼ける奴だ」
やれやれ、と肩をすくめるバル。
「ま、お前だけにはそう呼ぶことを許してやるよ。もしかしたら、ってこともあるしな・・・」
そう放たれた言葉は、誰にも知られないまま夜の闇に消えていった・・・。
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