17 / 23
魔王城への道(四天王サイド視点)
しおりを挟む
あ、ありのまま今起こってることを話すぜ。
俺は誇り高き第23代魔王様の四天王と呼ばれた男だ。
名はディヴィルデ、属性は水。『魔氷のディヴィルデ』という二つ名を貰ってたりする程度には水や氷に秀でた魔族だ。
けれど、元々はきれいな部屋に散乱する破片や赤い液体、焦げた黒が混在する場所で、俺と同じくらいに強いはずの『炎獄のサマンドラ』や『暴嵐のジェリッカ』は既に地に倒れ伏している。
そして、最後に残った俺にも、ほぼ喋らない人族が持っている剣が向けられようとしていた。
いや、その後ろにいる人族の魔法使いもこちらに目を向けているな。あれは剣が防がれたら放つ気だろう。
しかし他の女人にくっつく男と、そのそばにいる人族は参加する様子はないな。
そして俺は、近づいてくる人族を見ながら回想することになった。
それは、残りの四天王、『無限土のゴーノン』が勇者パーティというやつらに倒されたという話が聞こえてきた日。
未来ではボロボロになっている部屋の主、体を鍛えるのが好きそうな体で暑苦しい顔つきのサマンドラ。
四天王の紅一点で背中まで伸ばしている髪、大きすぎず小さくない胸の怒ると物理的に手が付けられなくなるジェリッカ。
そして顔立ちは悪くないと思うが(人族の街へお忍びで行ったらかっこいいと言われたのでいけめんと言うのだろう。)、筋肉はついているが服を着るとわからないと言われる体つきの俺、の3人で一つのテーブルを囲んで話し合っていた。
「それはそうと、ゴーノンがやられたようだの」
「あれは四天王の中でも最弱、ただのゴーレムなぞが四天王に入るということが嘆かわしき事よ」
「ただの、って言うにはいろいろ混じっているけどな」
「なんじゃ、我ら初期四天王メンバーが後釜なんかに劣るとでも言うのかえ?ディヴィルデ」
「そんなことは言っていない。ただのゴーレムと言い放ったが、あれはいろんなものでできているだろう?」
「ふん、何でできようが結局は石材ばかりじゃ。我には関係ない。ゆえにただのゴーレムじゃ」
「焼き尽くせば石でも解ける、つまり炎が最強だの」
「次は順番的に俺か。どんな奴らだろうな、勇者パーティってのは」
「さぁての、嫌でもそのうち会うじゃろうて」
「て、敵襲です!」
話をぶった切ったのは、サマンドラの配下の魔物。
その言葉から少しした時には、あの惨劇を引き起こした集団の人族がやってくることを嫌でも知ることになった。
そして回想が終わった瞬間、俺は何もできずに頭と胴体が離れることとなったのだった。
俺は誇り高き第23代魔王様の四天王と呼ばれた男だ。
名はディヴィルデ、属性は水。『魔氷のディヴィルデ』という二つ名を貰ってたりする程度には水や氷に秀でた魔族だ。
けれど、元々はきれいな部屋に散乱する破片や赤い液体、焦げた黒が混在する場所で、俺と同じくらいに強いはずの『炎獄のサマンドラ』や『暴嵐のジェリッカ』は既に地に倒れ伏している。
そして、最後に残った俺にも、ほぼ喋らない人族が持っている剣が向けられようとしていた。
いや、その後ろにいる人族の魔法使いもこちらに目を向けているな。あれは剣が防がれたら放つ気だろう。
しかし他の女人にくっつく男と、そのそばにいる人族は参加する様子はないな。
そして俺は、近づいてくる人族を見ながら回想することになった。
それは、残りの四天王、『無限土のゴーノン』が勇者パーティというやつらに倒されたという話が聞こえてきた日。
未来ではボロボロになっている部屋の主、体を鍛えるのが好きそうな体で暑苦しい顔つきのサマンドラ。
四天王の紅一点で背中まで伸ばしている髪、大きすぎず小さくない胸の怒ると物理的に手が付けられなくなるジェリッカ。
そして顔立ちは悪くないと思うが(人族の街へお忍びで行ったらかっこいいと言われたのでいけめんと言うのだろう。)、筋肉はついているが服を着るとわからないと言われる体つきの俺、の3人で一つのテーブルを囲んで話し合っていた。
「それはそうと、ゴーノンがやられたようだの」
「あれは四天王の中でも最弱、ただのゴーレムなぞが四天王に入るということが嘆かわしき事よ」
「ただの、って言うにはいろいろ混じっているけどな」
「なんじゃ、我ら初期四天王メンバーが後釜なんかに劣るとでも言うのかえ?ディヴィルデ」
「そんなことは言っていない。ただのゴーレムと言い放ったが、あれはいろんなものでできているだろう?」
「ふん、何でできようが結局は石材ばかりじゃ。我には関係ない。ゆえにただのゴーレムじゃ」
「焼き尽くせば石でも解ける、つまり炎が最強だの」
「次は順番的に俺か。どんな奴らだろうな、勇者パーティってのは」
「さぁての、嫌でもそのうち会うじゃろうて」
「て、敵襲です!」
話をぶった切ったのは、サマンドラの配下の魔物。
その言葉から少しした時には、あの惨劇を引き起こした集団の人族がやってくることを嫌でも知ることになった。
そして回想が終わった瞬間、俺は何もできずに頭と胴体が離れることとなったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。
汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。
元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。
与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。
本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。
人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。
そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。
「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」
戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。
誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。
やわらかな人肌と、眠れない心。
静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。
[こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる