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第4章 公表は突然に
6. 本人だけがわかっていない
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トレイを片付け、会社を連れ出された。
向かいのビルにある、コーヒーチェーン店に入る。
「なんにする?」
気づいたときにはレジ前で、慌てて目についた、期間限定紅茶のフラッペを頼んだ。
「悪かったな」
トレイの上には私の頼んだフラッペに、コーヒーとサンドイッチ。
「いえ……」
悪いのは片桐課長じゃない、川辺さんだ。
彼が詫びる必要はどこにもない。
――いや、一緒に食堂で昼食をとらせようとしたからああなったわけで、あるといえばあるか。
「ああいう面倒臭いのがいるから、迂闊に行動できないんだよな」
困ったように片桐課長は笑っているが、いままでもそれで困ったことがあったんだろうか。
「でもやっぱりこそこそするのは性にあわんし、これでよかったんだと思う。
笹岡にはしばらく、ああいう嫌な思いをさせると思うけど。
なんかあったらすぐに言え?
俺が黙らせてやるから」
「はぁ……」
黙らせるって、さっきのように?
それはただ、火に油を注ぐだけだ。
けれど言ったところで理解してもらえそうにない。
気が晴れたのか、片桐課長はガツガツとサンドイッチを食べている。
そんな彼を見ながら飲んだ、クリームたっぷりのフラッペは甘ったるく、さっきの川辺さんの声を思い出して胸焼けがしそうだった。
お昼休みが終わって会社に戻ると、さらに視線が痛かった。
「片桐課長。
笹岡さんと一緒に住んでるって本当ですか」
さりげなくコーヒーを出しながら妹尾さんは聞いているが……お昼の、社食での一件を聞いていないんだろうか。
「ああ、一緒に住んでるが。
それがなにか?」
片桐課長は完璧な笑みを浮かべていたが、完全に作り物のそれは反対に怖い。
「あ、いえ、なんでもないです……」
結局、妹尾さんはそれ以上なにも言えず、すごすごと引き下がっていった。
片桐課長がいる間はなにもなかったものの、外回りに出た途端。
「笹岡さん。
データ上の在庫と実物があわないの。
調べて」
「……はい」
妹尾さんから突きつけられた、分厚いファイル。
一品だけかと思ったら、ずらっと商品名が並んでいる。
「あの、いつまでに……」
「今日中」
「……はい」
じろっと睨まれ、なにも言い返せなかった。
そんな自分の性格が嫌になる。
「チョコソースは、と」
倉庫はひんやりとしていて、寒い。
慌ただしく働いている、倉庫勤務の人たちの邪魔にならないように、棚を確認して回る。
「なんだ、ちゃんとあるし」
足りない分は探せばすぐに見つかった。
もしくはラズベリーソースとブルーベリーソースがテレコになっていたりした。
「これからもこんな嫌がらせが続くんだよね……」
気が重くてたまらない。
それじゃなくてもいままでも、さんざん仕事を押しつけられてきたのに。
「もう、やだ……」
俯いて見える地面に、ぽたぽたと滴が落ちてきて慌てて顔を拭う。
泣き言は言いたくない。
言ったらそれだけ、弱くなる。
だからあのときも、歯を食いしばって強がった。
半分も終わらないうちに、終業の音楽が流れ出す。
今日は外食して帰るから十九時に待ち合わせだと言われたが、終わりそうにない。
「一回戻って片桐課長に連絡入れた方がいいよね……」
はぁーっと陰気なため息をつき、くるりと後ろを振り返ったところで誰かにぶつかった。
「すみません!」
急いで一歩下がろうとするが、なぜががっちりホールドされていて下がれない。
「あの……」
「ん?」
私を包む少し甘くてセクシーな匂いは、よく知った匂いだと気づいた。
「なに、やってるんですか」
「んー、笹岡が泣きそうな顔、してたから」
「してませんよ」
「そうか?」
彼は私をぱっと離し、顔を確認するかのように腰を屈めた。
「ほんとだ、泣いてない」
にぱっと笑われるとなんだか気が抜けて、さっきまでの重たい気持ちが軽くなっていた。
「なにやってるんだ?
在庫の確認?」
私の手からリストを奪い、彼――片桐課長はぱらぱらと捲っている。
「さっさと終わらせて帰るぞ」
「あの、三課の片桐課長に二課の仕事を手伝わせるわけにはいかないので」
慌てて、ずんずん歩いていく片桐課長を追いかける。
が、いきなり止まるもんだからその背中に鼻をぶつけてしまった。
「俺を誰だと思ってる?」
くるりと振り返り、片桐課長は顔をぐいっと私に近づけてくる。
右目下にふたつ並んだ黒子が、はっきり見えるほどに。
「……片桐課長」
「営業三課の課長で、営業部長代理、だ。
部長代理が営業部の仕事をしてなにが悪い?」
「悪くない、……です」
……たぶん。
「ならさっさと終わらせるぞ」
私の返事に満足げに頷き、片桐課長は顔を離した。
「それにしてもこの片付けられていない棚はなんだ!?」
片桐課長の怒りはもっともだ。
営業が得意先から持って帰った返品などを、場所を確認せずに適当に置いていくから。
倉庫からも度々、苦情が来ている。
「高来はいったい、なにをやってるんだ!?」
高来課長は口を酸っぱくして何度も注意をしているが、誰ひとりとして聞く様子がない。
ときどき、あまりの苦情に高来課長自ら棚の整理をしているほどだ。
「一度俺から、言った方がいいな」
はい、ぜひそうしてください。
俺様片桐課長――部長代理からだったら、聞くかもしれないので。
「片桐課長」
「なんだ?」
在庫を確認しながらだから、視線はあわせない。
「私、マンションを出ようと思います」
「はぁっ!?」
片桐課長は手を止めこっちを凝視しているが、気づかないフリで商品の数を数える。
「昼間の件か」
すぐに片桐課長も、前を向いて在庫確認を再開した。
「私の意思です」
いまの生活はまるで、片桐課長の愛人かなにかになったかのようだ。
そういうのは嫌だし、それに。
はっきり愛人だとか名前のついた関係ならばまだいいが、この名前のない曖昧な関係を続けていくのは不安だった。
「俺は認めないからな」
「片桐課長が認めなくても。
私は出ていきますので」
「俺は絶対に認めない」
――ガンッ!
目の前の棚が震え、肩がびくんと跳ねる。
強引に後ろを向かされた。
見上げるとレンズの奥で、黒い石炭のような瞳が燃えていた。
「俺は絶対に、笹岡を手放さない」
噛みつくみたいに唇が重なる。
乱暴で余裕のないキスに、手は手近な棚を痛いくらい掴んでいた。
唇が角度を変えた隙に呼吸しようとするが、それよりも早く再び片桐課長の唇が私の口を塞ぐ。
「……わかったか」
わかったかって、なにが?
あたまは酸欠でくらくらし、背中が棚を滑ってその場にぺたりと座り込んでいた。
「もう少しで終わるから、そのまま休んでいたらいい」
なにも言う気になれずに、膝を抱えてうずくまる。
――バサッ。
肩の上にジャンパーを掛けられ、顔を上げた。
視線はあったが、ぷいっと逸らされる。
「……風邪をひかれたら困る」
片桐課長が使っている香水の匂いがふんわりと香るジャンパーは、温かかった。
向かいのビルにある、コーヒーチェーン店に入る。
「なんにする?」
気づいたときにはレジ前で、慌てて目についた、期間限定紅茶のフラッペを頼んだ。
「悪かったな」
トレイの上には私の頼んだフラッペに、コーヒーとサンドイッチ。
「いえ……」
悪いのは片桐課長じゃない、川辺さんだ。
彼が詫びる必要はどこにもない。
――いや、一緒に食堂で昼食をとらせようとしたからああなったわけで、あるといえばあるか。
「ああいう面倒臭いのがいるから、迂闊に行動できないんだよな」
困ったように片桐課長は笑っているが、いままでもそれで困ったことがあったんだろうか。
「でもやっぱりこそこそするのは性にあわんし、これでよかったんだと思う。
笹岡にはしばらく、ああいう嫌な思いをさせると思うけど。
なんかあったらすぐに言え?
俺が黙らせてやるから」
「はぁ……」
黙らせるって、さっきのように?
それはただ、火に油を注ぐだけだ。
けれど言ったところで理解してもらえそうにない。
気が晴れたのか、片桐課長はガツガツとサンドイッチを食べている。
そんな彼を見ながら飲んだ、クリームたっぷりのフラッペは甘ったるく、さっきの川辺さんの声を思い出して胸焼けがしそうだった。
お昼休みが終わって会社に戻ると、さらに視線が痛かった。
「片桐課長。
笹岡さんと一緒に住んでるって本当ですか」
さりげなくコーヒーを出しながら妹尾さんは聞いているが……お昼の、社食での一件を聞いていないんだろうか。
「ああ、一緒に住んでるが。
それがなにか?」
片桐課長は完璧な笑みを浮かべていたが、完全に作り物のそれは反対に怖い。
「あ、いえ、なんでもないです……」
結局、妹尾さんはそれ以上なにも言えず、すごすごと引き下がっていった。
片桐課長がいる間はなにもなかったものの、外回りに出た途端。
「笹岡さん。
データ上の在庫と実物があわないの。
調べて」
「……はい」
妹尾さんから突きつけられた、分厚いファイル。
一品だけかと思ったら、ずらっと商品名が並んでいる。
「あの、いつまでに……」
「今日中」
「……はい」
じろっと睨まれ、なにも言い返せなかった。
そんな自分の性格が嫌になる。
「チョコソースは、と」
倉庫はひんやりとしていて、寒い。
慌ただしく働いている、倉庫勤務の人たちの邪魔にならないように、棚を確認して回る。
「なんだ、ちゃんとあるし」
足りない分は探せばすぐに見つかった。
もしくはラズベリーソースとブルーベリーソースがテレコになっていたりした。
「これからもこんな嫌がらせが続くんだよね……」
気が重くてたまらない。
それじゃなくてもいままでも、さんざん仕事を押しつけられてきたのに。
「もう、やだ……」
俯いて見える地面に、ぽたぽたと滴が落ちてきて慌てて顔を拭う。
泣き言は言いたくない。
言ったらそれだけ、弱くなる。
だからあのときも、歯を食いしばって強がった。
半分も終わらないうちに、終業の音楽が流れ出す。
今日は外食して帰るから十九時に待ち合わせだと言われたが、終わりそうにない。
「一回戻って片桐課長に連絡入れた方がいいよね……」
はぁーっと陰気なため息をつき、くるりと後ろを振り返ったところで誰かにぶつかった。
「すみません!」
急いで一歩下がろうとするが、なぜががっちりホールドされていて下がれない。
「あの……」
「ん?」
私を包む少し甘くてセクシーな匂いは、よく知った匂いだと気づいた。
「なに、やってるんですか」
「んー、笹岡が泣きそうな顔、してたから」
「してませんよ」
「そうか?」
彼は私をぱっと離し、顔を確認するかのように腰を屈めた。
「ほんとだ、泣いてない」
にぱっと笑われるとなんだか気が抜けて、さっきまでの重たい気持ちが軽くなっていた。
「なにやってるんだ?
在庫の確認?」
私の手からリストを奪い、彼――片桐課長はぱらぱらと捲っている。
「さっさと終わらせて帰るぞ」
「あの、三課の片桐課長に二課の仕事を手伝わせるわけにはいかないので」
慌てて、ずんずん歩いていく片桐課長を追いかける。
が、いきなり止まるもんだからその背中に鼻をぶつけてしまった。
「俺を誰だと思ってる?」
くるりと振り返り、片桐課長は顔をぐいっと私に近づけてくる。
右目下にふたつ並んだ黒子が、はっきり見えるほどに。
「……片桐課長」
「営業三課の課長で、営業部長代理、だ。
部長代理が営業部の仕事をしてなにが悪い?」
「悪くない、……です」
……たぶん。
「ならさっさと終わらせるぞ」
私の返事に満足げに頷き、片桐課長は顔を離した。
「それにしてもこの片付けられていない棚はなんだ!?」
片桐課長の怒りはもっともだ。
営業が得意先から持って帰った返品などを、場所を確認せずに適当に置いていくから。
倉庫からも度々、苦情が来ている。
「高来はいったい、なにをやってるんだ!?」
高来課長は口を酸っぱくして何度も注意をしているが、誰ひとりとして聞く様子がない。
ときどき、あまりの苦情に高来課長自ら棚の整理をしているほどだ。
「一度俺から、言った方がいいな」
はい、ぜひそうしてください。
俺様片桐課長――部長代理からだったら、聞くかもしれないので。
「片桐課長」
「なんだ?」
在庫を確認しながらだから、視線はあわせない。
「私、マンションを出ようと思います」
「はぁっ!?」
片桐課長は手を止めこっちを凝視しているが、気づかないフリで商品の数を数える。
「昼間の件か」
すぐに片桐課長も、前を向いて在庫確認を再開した。
「私の意思です」
いまの生活はまるで、片桐課長の愛人かなにかになったかのようだ。
そういうのは嫌だし、それに。
はっきり愛人だとか名前のついた関係ならばまだいいが、この名前のない曖昧な関係を続けていくのは不安だった。
「俺は認めないからな」
「片桐課長が認めなくても。
私は出ていきますので」
「俺は絶対に認めない」
――ガンッ!
目の前の棚が震え、肩がびくんと跳ねる。
強引に後ろを向かされた。
見上げるとレンズの奥で、黒い石炭のような瞳が燃えていた。
「俺は絶対に、笹岡を手放さない」
噛みつくみたいに唇が重なる。
乱暴で余裕のないキスに、手は手近な棚を痛いくらい掴んでいた。
唇が角度を変えた隙に呼吸しようとするが、それよりも早く再び片桐課長の唇が私の口を塞ぐ。
「……わかったか」
わかったかって、なにが?
あたまは酸欠でくらくらし、背中が棚を滑ってその場にぺたりと座り込んでいた。
「もう少しで終わるから、そのまま休んでいたらいい」
なにも言う気になれずに、膝を抱えてうずくまる。
――バサッ。
肩の上にジャンパーを掛けられ、顔を上げた。
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