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第一章 新しい生活の始まり
019-3
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冬の王が討伐出来ないと、更に別の国に援助をお願いするらしい。王の強さにもよるみたいだけど、春が来なくなってしまうから。いつの間にかいなくなったりはしないみたい。
春が来なかったら他の生き物も、人も生きていけなくなっちゃうから、みんなで協力して倒すんだって。
「今回の冬の王は、これまでの中でも五本指に入る強さだったって聞くぞ」
「隣国の騎士も中々に強かったって聞くが、やっぱりうちの騎士団が活躍したんだろうよ」
「魔法師団だって自慢だ」
宵鍋のあちこちから、今回の冬の王討伐の話が聞こえてくる。みんな自分のことのように喜んでる。笑顔で話してるからきっとそう。
「宵鍋はしばらく笑いが止まらないだろうなぁ」
ラズロさんはそう言って笑う。
多分、みんなのお祝いムードで、財布の紐が緩むことを言ってるんだろうな。
エスナさんはステージの上で歌ってる。勝利を祝う明るい曲だ。聴いてるこっちもわくわくしてくるような、そんな歌。
「お待ちどぉさまぁーっ!」
お店の中が満員なのもあって、メイン料理がなかなか出て来なかった。待ちに待った肉料理。
鶏の丸々焼き。
皮がパリッと焼けて、艶々に光ってる。香辛料と、香草と、あと何だろう。とっても柔らかくて美味しそうな匂いがする。
「きたきたー! 祝いの時はコレが食いたくなるんだよなー」
鳥の周りには、一緒に焼いた芋とか人参とかの野菜が並んでる。
「ちょっと待ってろ、取り分けてやるからなー」
「ありがとうございます」
ラズロさんはナイフを豪快に鶏肉に刺した。ザクザクとナイフで切れ目が出来ていって、中から白っぽいものが見える。さっきの柔らかくて美味しそうな匂いが強くなった。
「ラズロさん、この白いのなんですか?」
「アシュリーはコメは初めてか? まぁ高級食材だかんな」
コメ?
「いえ、コメは食べたことあります。でも、こんな形じゃないです」
更にコメと鶏肉と野菜が盛り付けられて、僕の前に置かれた。艶々と光るコメに、香ばしい香りのする鶏肉と、よく焼けた野菜。全部美味しそう。
「宵鍋はヨギヌ国のコメを使ってこの祝い鶏を作るんだよ。アシュリーの知ってるコメで作ってもまぁ美味いがな、ヨギヌ国のコメはただでさえ美味いのに、鶏肉の旨みをまるっと吸収してるからな、更に美味い。さ、食え食え。あっつくて美味いうちに食え。たっぷり食えよー」
早口のラズロさんにフォークを渡された。
鶏肉も野菜も美味しそうだけど、ヨギヌ国のコメが食べたかった。フォークですくって口に入れる。
甘さと鶏肉の味と程よい脂を吸ったコメは、僕の知ってるコメと違って柔らかくもっちりしていた。
「美味しい!」
「そうだろうそうだろう」
満足気に頷きながら、ラズロさんも豪快にコメと鶏肉をまとめて頬張った。わっ、贅沢な食べ方! 美味しそう!
真似をして僕も鶏肉と一緒にコメを口に入れる。
「んんんーっ!」
美味しい美味しい!
ラズロさんが笑う。
「たっぷり食えよー!」
春が来なかったら他の生き物も、人も生きていけなくなっちゃうから、みんなで協力して倒すんだって。
「今回の冬の王は、これまでの中でも五本指に入る強さだったって聞くぞ」
「隣国の騎士も中々に強かったって聞くが、やっぱりうちの騎士団が活躍したんだろうよ」
「魔法師団だって自慢だ」
宵鍋のあちこちから、今回の冬の王討伐の話が聞こえてくる。みんな自分のことのように喜んでる。笑顔で話してるからきっとそう。
「宵鍋はしばらく笑いが止まらないだろうなぁ」
ラズロさんはそう言って笑う。
多分、みんなのお祝いムードで、財布の紐が緩むことを言ってるんだろうな。
エスナさんはステージの上で歌ってる。勝利を祝う明るい曲だ。聴いてるこっちもわくわくしてくるような、そんな歌。
「お待ちどぉさまぁーっ!」
お店の中が満員なのもあって、メイン料理がなかなか出て来なかった。待ちに待った肉料理。
鶏の丸々焼き。
皮がパリッと焼けて、艶々に光ってる。香辛料と、香草と、あと何だろう。とっても柔らかくて美味しそうな匂いがする。
「きたきたー! 祝いの時はコレが食いたくなるんだよなー」
鳥の周りには、一緒に焼いた芋とか人参とかの野菜が並んでる。
「ちょっと待ってろ、取り分けてやるからなー」
「ありがとうございます」
ラズロさんはナイフを豪快に鶏肉に刺した。ザクザクとナイフで切れ目が出来ていって、中から白っぽいものが見える。さっきの柔らかくて美味しそうな匂いが強くなった。
「ラズロさん、この白いのなんですか?」
「アシュリーはコメは初めてか? まぁ高級食材だかんな」
コメ?
「いえ、コメは食べたことあります。でも、こんな形じゃないです」
更にコメと鶏肉と野菜が盛り付けられて、僕の前に置かれた。艶々と光るコメに、香ばしい香りのする鶏肉と、よく焼けた野菜。全部美味しそう。
「宵鍋はヨギヌ国のコメを使ってこの祝い鶏を作るんだよ。アシュリーの知ってるコメで作ってもまぁ美味いがな、ヨギヌ国のコメはただでさえ美味いのに、鶏肉の旨みをまるっと吸収してるからな、更に美味い。さ、食え食え。あっつくて美味いうちに食え。たっぷり食えよー」
早口のラズロさんにフォークを渡された。
鶏肉も野菜も美味しそうだけど、ヨギヌ国のコメが食べたかった。フォークですくって口に入れる。
甘さと鶏肉の味と程よい脂を吸ったコメは、僕の知ってるコメと違って柔らかくもっちりしていた。
「美味しい!」
「そうだろうそうだろう」
満足気に頷きながら、ラズロさんも豪快にコメと鶏肉をまとめて頬張った。わっ、贅沢な食べ方! 美味しそう!
真似をして僕も鶏肉と一緒にコメを口に入れる。
「んんんーっ!」
美味しい美味しい!
ラズロさんが笑う。
「たっぷり食えよー!」
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