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第一章 新しい生活の始まり
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スオウの樹がちらほらと咲き始めた。
ラズロさんと一緒に買い出しに出かけて、スオウの樹を教えてもらった。
気が付かなかったけど、王都のあちこちにある樹はスオウの樹だったし、裏庭に植えられた樹にも何本かスオウの樹があった。
枝を大きく広げたものが多くて、蕾が沢山枝の先に付いているのが見えた。あれが一斉に咲いたら、確かに凄いと思う。ラズロさんが楽しみにするのも分かる。
それから少しして、冬の王を倒したという知らせが城にも届いて、あっという間に王都内に知れ渡った。
もうじき、みんなが帰って来る!
花の開花と同じぐらいに、みんなは帰って来た。
到着する日はあらかじめ教えられていたから、王都の人たちと一緒に大通りに並んで、戻って来るのを待った。
王都の大きな門が完全に開かれて、隊列を組んだ騎士や、魔法師団がゆっくりと入って来た瞬間、わあぁっという歓声が上がった。僕も負けずに大きな声でおかえりなさいと言う。
暖かい風にのって、スオウの花びらが舞う。
騎士団の先頭にクリフさんがいて、魔法師団の先頭にノエルさんがいた。
二人の姿が見えて、なんだか胸がいっぱいになった。
どれだけ大変だったのかは分からないけど、分からないんだけど、二人が帰って来たことがとっても嬉しい。
クリフさんと目が合った。クリフさんは少し目を細めた、優しい笑顔を向けてくれた。
ノエルさんとも目が合って、ウインクされた。周囲の女の人たちがキャー! っと叫んだからびっくりした。
「大怪我はしてなさそうだな」
僕を肩車してくれていたラズロさんが言った。
「今見える限りでは、してなさそうでした」
良かった、本当に。
「戻ったとは言っても、まだしばらく残務処理で忙しいだろうけどな」
「そうなんですか?」
「冬の王との戦いは他の国とも共闘するっつったろ? 討伐後の戦利品の配分とかな、色々あるらしいぜ?」
こう言うのを、大人の事情、というのかも知れない。
「そうなんですね。僕はいつみんなが食堂に来ても良いように、ご飯を作って待ってようと思います」
「ま、そりゃそうだな」
さてと、帰るか、とラズロさんは言って、僕を肩車したまま城に向かう。
「えっ、ラズロさん! 僕、自分で歩きますっ」
「人が多いだろうが」
それはそうだけど。
「夜は宵鍋に行こうぜ。きっとお祭り騒ぎで楽しいぜ?」
そう言えば、ザックさんと最近会ってないことに気が付いた。
「はい、ザックさんに会いたいです」
ラズロさんと一緒に買い出しに出かけて、スオウの樹を教えてもらった。
気が付かなかったけど、王都のあちこちにある樹はスオウの樹だったし、裏庭に植えられた樹にも何本かスオウの樹があった。
枝を大きく広げたものが多くて、蕾が沢山枝の先に付いているのが見えた。あれが一斉に咲いたら、確かに凄いと思う。ラズロさんが楽しみにするのも分かる。
それから少しして、冬の王を倒したという知らせが城にも届いて、あっという間に王都内に知れ渡った。
もうじき、みんなが帰って来る!
花の開花と同じぐらいに、みんなは帰って来た。
到着する日はあらかじめ教えられていたから、王都の人たちと一緒に大通りに並んで、戻って来るのを待った。
王都の大きな門が完全に開かれて、隊列を組んだ騎士や、魔法師団がゆっくりと入って来た瞬間、わあぁっという歓声が上がった。僕も負けずに大きな声でおかえりなさいと言う。
暖かい風にのって、スオウの花びらが舞う。
騎士団の先頭にクリフさんがいて、魔法師団の先頭にノエルさんがいた。
二人の姿が見えて、なんだか胸がいっぱいになった。
どれだけ大変だったのかは分からないけど、分からないんだけど、二人が帰って来たことがとっても嬉しい。
クリフさんと目が合った。クリフさんは少し目を細めた、優しい笑顔を向けてくれた。
ノエルさんとも目が合って、ウインクされた。周囲の女の人たちがキャー! っと叫んだからびっくりした。
「大怪我はしてなさそうだな」
僕を肩車してくれていたラズロさんが言った。
「今見える限りでは、してなさそうでした」
良かった、本当に。
「戻ったとは言っても、まだしばらく残務処理で忙しいだろうけどな」
「そうなんですか?」
「冬の王との戦いは他の国とも共闘するっつったろ? 討伐後の戦利品の配分とかな、色々あるらしいぜ?」
こう言うのを、大人の事情、というのかも知れない。
「そうなんですね。僕はいつみんなが食堂に来ても良いように、ご飯を作って待ってようと思います」
「ま、そりゃそうだな」
さてと、帰るか、とラズロさんは言って、僕を肩車したまま城に向かう。
「えっ、ラズロさん! 僕、自分で歩きますっ」
「人が多いだろうが」
それはそうだけど。
「夜は宵鍋に行こうぜ。きっとお祭り騒ぎで楽しいぜ?」
そう言えば、ザックさんと最近会ってないことに気が付いた。
「はい、ザックさんに会いたいです」
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